vagueown

「ぅ、あ……」
ぐらり、と幸葵の体が揺れる。……そろそろ血が無くなってきたようだ。だが幸葵は、壁に寄り掛かると真っ赤な手で、両手で、カッターを握り締める。
「っさが、ら……」
目を閉じ、幸葵が思い浮かべるのは……やはり相楽の顔。済まなさそうな笑み、楽しそうな笑み、幸せそうな笑み、驚いたような笑み、笑顔笑顔笑顔……。
躊躇いなく、自分の喉に向けて幸葵は刃を突き立てた。血に濡れたカッターの刃は、更に鈍色を増す。

666 (プロフ) [2017年5月26日 17時] 224番目の返信 [違反報告・ブロック]

閉店されたままの花屋の中でリナリアが小さく揺れて、花弁が一片、舞い落ちた。
何かを、悼むように。

ﾍﾟﾝﾈｸﾞﾗﾀﾝ (プロフ) [2017年5月26日 17時] 225番目の返信 [違反報告・ブロック]

「げ、ホ……っ」
口から血の塊を勢い良く吐き出して、幸葵は遂に床に倒れ臥した。カッターがカタン、と床に落ちる。
幸葵は僅かに笑みを浮かべて、最後の力を振り絞ったのか……口を、開く。
「、ま……ぃく、ね……」

666 (プロフ) [2017年5月26日 17時] 226番目の返信 [違反報告・ブロック]

「……これでずっと一緒だね」
そう、誰かが幸葵の耳元で囁き、微笑んだ──

ﾍﾟﾝﾈｸﾞﾗﾀﾝ (プロフ) [2017年5月26日 17時] 227番目の返信 [違反報告・ブロック]

──End

666 (プロフ) [2017年5月26日 17時] 228番目の返信 [違反報告・ブロック]

「んく……」

666 (プロフ) [2017年5月26日 12時] 296番目の返信 [違反報告・ブロック]

｢んぅ……ぷは…｣

バトルΦ@モデルガン欲しいね (プロフ) [2017年5月26日 12時] 297番目の返信 [違反報告・ブロック]

「ふ……」
弱々しく笑い、大丈夫かと尋ねる。

666 (プロフ) [2017年5月26日 12時] 298番目の返信 [違反報告・ブロック]

｢うぅ…大丈夫…｣(ﾓｸﾞ…ﾓｸﾞ…
真っ赤になりながら言う

バトルΦ@モデルガン欲しいね (プロフ) [2017年5月26日 12時] 299番目の返信 [違反報告・ブロック]

「はは……無理は、するな」
(上にどうぞ)

666 (プロフ) [2017年5月26日 12時] 300番目の返信 [違反報告・ブロック]

両方という手は?(((((
まあでもサイのとこで描写を見てると件の方々は脳筋族なところがあるかなぁ、と思うので妥当なのは肉体的な方じゃないですかね。

ﾍﾟﾝﾈｸﾞﾗﾀﾝ (プロフ) [2017年5月26日 17時] 296番目の返信 [違反報告・ブロック]

了解致しました、肉体的にですねっ
ついでに机の上に菊の花くらいは置かせておきますかね……
少しばかり暴走した藜兎の描写も出しますので乞うご期待っっっ()

666 (プロフ) [2017年5月26日 17時] 297番目の返信 [違反報告・ブロック]

おおっ、愉しみですっ()
ところで、幸葵くんとこ終わりますが、シリンくんと東暁さんのやつどこでやります?
あそこで続行するか、上に行くか。

ﾍﾟﾝﾈｸﾞﾗﾀﾝ (プロフ) [2017年5月26日 17時] 298番目の返信 [違反報告・ブロック]

うーん、上に行きましょう
ちょうどこれもそろそろMAXですしね、あそこから始めると毎回毎回幸葵達に合掌したくなっちゃいます()

666 (プロフ) [2017年5月26日 17時] 299番目の返信 [違反報告・ブロック]

さあて、上に行きましょう

666 (プロフ) [2017年5月26日 17時] 300番目の返信 [違反報告・ブロック]

「そー、だね？」

666 (プロフ) [2017年5月26日 18時] 296番目の返信 [違反報告・ブロック]

「……わかんない?」

ﾍﾟﾝﾈｸﾞﾗﾀﾝ (プロフ) [2017年5月26日 18時] 297番目の返信 [違反報告・ブロック]

「うん、解んないなあ」

666 (プロフ) [2017年5月26日 18時] 298番目の返信 [違反報告・ブロック]

「そっか……
僕は、痛いのは、悲しい、だと思うな……」

ﾍﾟﾝﾈｸﾞﾗﾀﾝ (プロフ) [2017年5月26日 18時] 299番目の返信 [違反報告・ブロック]

「うん？ そう？」
(上にどうぞ)

666 (プロフ) [2017年5月26日 18時] 300番目の返信 [違反報告・ブロック]

「むぅ……じゃあせめてころす前に一発殴らせてね」
物騒な宥め方に物騒な譲歩で応じる。

ﾍﾟﾝﾈｸﾞﾗﾀﾝ (プロフ) [2017年5月22日 18時] 297番目の返信 [違反報告・ブロック]

「うん、まあその位なら良いかな」
怪我に響かない程度だろうし、と物騒な交渉をそこで終える。……恐ろしいカップルである。

666 (プロフ) [2017年5月22日 18時] 298番目の返信 [違反報告・ブロック]

ああ、これ絶対姉上がタコ殴りにするパターンだ、とどこか遠い目をし、敵であるはずの人物を哀れみ始めるエルリダは、若干現実逃避していた。

ﾍﾟﾝﾈｸﾞﾗﾀﾝ (プロフ) [2017年5月22日 18時] 299番目の返信 [違反報告・ブロック]

「あにいあにい、キミカお兄さんが初対面で引いちゃうよ？」
リアはキミカを気遣ったのかそんな事を言うが、顔は笑っている。……どこか愉しんでいる節があるしい。

666 (プロフ) [2017年5月22日 18時] 300番目の返信 [違反報告・ブロック]

「あはは、大丈夫だよ、このくらいなら」
と笑うキミカにエルリダが瞠目する。大丈夫なのか、この「くらい」というレベルなのか。

ﾍﾟﾝﾈｸﾞﾗﾀﾝ (プロフ) [2017年5月22日 18時] 301番目の返信 [違反報告・ブロック]

「ええ? 精一杯表してるつもりだけどなぁ」
笑顔のままふざけた調子で言う。
全く信用ならない。

ﾍﾟﾝﾈｸﾞﾗﾀﾝ (プロフ) [2017年5月21日 21時] 297番目の返信 [違反報告・ブロック]

「……鏡見てから言えよ」
その顔じゃ説得力皆無だ、と零斗は溜息を吐き出した。

666 (プロフ) [2017年5月21日 21時] 298番目の返信 [違反報告・ブロック]

んー? と頭にクエスチョンマークを浮かべている。
「……だめかな、笑うの」

ﾍﾟﾝﾈｸﾞﾗﾀﾝ (プロフ) [2017年5月21日 21時] 299番目の返信 [違反報告・ブロック]

「……感情を隠されてるみたいで、気に食わない」
勿論理由が在るなら無理にとは言わないが、とのこと。

666 (プロフ) [2017年5月22日 7時] 300番目の返信 [違反報告・ブロック]

上に行きます。

ﾍﾟﾝﾈｸﾞﾗﾀﾝ (プロフ) [2017年5月22日 8時] 301番目の返信 [違反報告・ブロック]

「おー……」
熱に浮かされた顔ではあ、と溜息を吐き出した。

666 (プロフ) [2017年5月16日 21時] 297番目の返信 [違反報告・ブロック]

｢わぅ？｣

バトルΦ@モデルガン欲しいね (プロフ) [2017年5月16日 21時] 298番目の返信 [違反報告・ブロック]

「あちい……」

666 (プロフ) [2017年5月16日 21時] 299番目の返信 [違反報告・ブロック]

｢くぅ…｣
｢持ってきたよ｣
テーブルにうどんを置く
｢鶏肉入れたんだ、生姜とかも
大人しくしてれば風邪なんか吹っ飛ぶよ｣

バトルΦ@モデルガン欲しいね (プロフ) [2017年5月16日 21時] 300番目の返信 [違反報告・ブロック]

「だと、良いな」
(上にどうぞ)

666 (プロフ) [2017年5月16日 21時] 301番目の返信 [違反報告・ブロック]

「よ、よし……確か人参とかを最初に入れるんだよね……」
沸いたお湯に材料を入れている。

ﾍﾟﾝﾈｸﾞﾗﾀﾝ (プロフ) [2017年5月20日 14時] 296番目の返信 [違反報告・ブロック]

「……サイ……」
ポツリと呟き、更に丸くなる。

666 (プロフ) [2017年5月20日 14時] 297番目の返信 [違反報告・ブロック]

「あ、粉末出汁……助かる……」
出汁を入れ、塩胡椒で味を整え……としたところで定番といえば定番の、塩胡椒どさっという悲劇が起こった。
「あええええっ、わわわっ、ええと、ええとっ……」
おたまおたま……と慌てておたまで掬いとれる分を掬った。
それでも味を見ると若干しょっぱい。
「……うぅ、失敗……」

ﾍﾟﾝﾈｸﾞﾗﾀﾝ (プロフ) [2017年5月20日 15時] 298番目の返信 [違反報告・ブロック]

「んあ……」
流石の藜兎もサイの叫び声には目が覚めたらしく、ぼんやりと目を開けた。

666 (プロフ) [2017年5月20日 15時] 299番目の返信 [違反報告・ブロック]

(上にどうぞ)

666 (プロフ) [2017年5月20日 15時] 300番目の返信 [違反報告・ブロック]

なんだろう、みんな可愛いなぁ、と親のような心地で眺める。

ﾍﾟﾝﾈｸﾞﾗﾀﾝ (プロフ) [2017年5月19日 21時] 297番目の返信 [違反報告・ブロック]

「味噌汁がな、８人分くらい残ってたんだ！」
「あと、ご飯もその位残ってるよ」
「炭水化物重ねはキツいだろ？ 俺みたいに成長期ならともかくも」
今度は順番に、出来るだけゆっくり三人は喋る。

666 (プロフ) [2017年5月19日 21時] 298番目の返信 [違反報告・ブロック]

「なるほど、お味噌汁は温めれば飲めるかな?
うーん、みんな成長期だし、ごはんは食べたい人が食べればいいんじゃないかな」
一人ずつに的確に答えていく。

ﾍﾟﾝﾈｸﾞﾗﾀﾝ (プロフ) [2017年5月19日 21時] 299番目の返信 [違反報告・ブロック]

「それもそっか！」
涼斗がぱあああ、と顔を明るくするて鋼稀と青良は小さく笑いながら見詰める。

666 (プロフ) [2017年5月19日 21時] 300番目の返信 [違反報告・ブロック]

おお、なんか微笑ましいな、と思いながら涼斗を眺める。

ﾍﾟﾝﾈｸﾞﾗﾀﾝ (プロフ) [2017年5月19日 21時] 301番目の返信 [違反報告・ブロック]

「……は？」
慈は彼の発した言葉の意味を噛み砕けず、ぴしりと固まる。そしてどういう意味だ、と懐疑的に聞き返した。
何をするつもりなんだ、とも言いたそうな顔をしている。

666 (プロフ) [2017年10月29日 19時] 40番目の返信 [違反報告・ブロック]

たしかに正論のため、慈は反論のしようがなく口をつぐむ。
そして諦めたような顔で、漸く彼の顔をまともに見た。少し考えてから、口を開く。
「そりゃ失礼したな。だけど、俺はあんたのことは……別に知りたくはない。町を変えたいんだよ、長居すると見つかるから。それに、あんたがもし俺を人間と見ていたとしてもこの目は目立つ。あんたが良くても、あんたの周りが騒ぎ立てるだろうさ」

666 (プロフ) [2017年10月29日 21時] 41番目の返信 [違反報告・ブロック]

無言で服を受けとると溜め息を吐き出し、慈は首を横に振る。
「俺が、というより俺の目が、な。……あの場所の奴等だけじゃなくて、俺はどことも解らない研究所の奴等にも付け狙われてる。俺の目がどうして光ってんのか……バラして調べたいんだとよ」
あの町じゃ人柱とか悪魔払いとか以上の意味がなかった分、研究所の奴等の方がたちが悪い、とそう言う。

666 (プロフ) [2017年10月30日 7時] 42番目の返信 [違反報告・ブロック]

「胸糞が悪いのは全面的に同意するわ」
服を着直し、身だしなみを整えながら慈は首を傾げた。そして飯かと呟くと自分の腹を少し触り、逡巡する。
暫くまともな物を食べていなかったらしい。タイミングよく慈の腹が空腹を訴えてきゅるる、と小さく可愛らしい音を立てる。
僅かに顔を赤くした後、慈は頷いた。
「まあ、ある程度旨いもんが食えるなら文句はない。泥とかはやめろよ」

666 (プロフ) [2017年11月7日 16時] 43番目の返信 [違反報告・ブロック]

「……腹、減ってる」
小さく呟くとベッドに座り、慈は腹を抱えて丸くなった。
はあ、と溜め息を吐きながらも逃げていないところを見れば、慈が弱っているのはすぐに解るだろう。頭、というか額を軽く押さえて慈は目を閉じる。
「……アイツは……何なんだ？」
そして小さく呟いた。元々排斥され、利用される目的以外で優しくされてこなかった慈だ。人間そのものに対して不信感を抱くのも無理はない。

666 (プロフ) [2017年11月8日 7時] 44番目の返信 [違反報告・ブロック]