神器戦争

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(出会い目的の書込は法律で罰せられます→ルール)

メッセージ一覧

「 けほ .. っ , なんですか .. 」
安眠の邪魔をしないでくれと言いたげに龍神を見る
何故龍神が焦っているのかを理解していなかった

麻呂 (プロフ) [2017年6月3日 0時] 140番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

「え」
彼が寝ていたことに気が付き苦笑いした。

角名 (プロフ) [2017年6月3日 9時] 141番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

「 んん ... おれは 眠いんです‐ .. 」
とろんとした目でそう言うとぽふ,と龍神の腹に顔を埋める
「 やわらか .. 」

麻呂 (プロフ) [2017年6月4日 8時] 142番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

「太ってると言いたいのか」
彼の頬をぐにぐにといじる。
「寝ちゃダメだぞ」

角名 (プロフ) [2017年6月6日 0時] 143番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

「 んぅ ... 」
むにむにと龍神の腹を猫が安心しきっている時に見せる仕草のように押す
「 寝させてください .. 」

麻呂 (プロフ) [2017年6月6日 19時] 144番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

「〜〜♪」
長い白い髪をなびかせながらガットギターを演奏している。
よく透き通る声で、風に乗せるように優しく歌う。
いつしか彼の周りには美しい白い蝶が飛んでいる。その透き通る声と彼の姿を見て立ち止まるものは多かった。
曲が終わり彼はいつものように一言
「ご静聴ありがとうございました」

澤@commu引退 ボド見 (プロフ) [2017年4月28日 20時] [固定リンク] PCから [違反報告・ブロック]

誰でもどうぞ〜

澤@commu引退 ボド見 (プロフ) [2017年4月28日 22時] 1番目の返信 PCから [違反報告・ブロック]

彼女に恋をしたのは、何時からだったろう。
あまり、定かではない。だけど多分、まだ、本当に幼かった頃から、彼女の事が好きだった。美しくて、強くて、別段優しいわけでは無かったけど、暖かいような雰囲気が好きだと思った筈だ。
今も好きで、たまらない。
義兄も好きだが、彼女に対する『好き』は、何だか違う気がした。
甘酸っぱいようで、とても苦いようで、幸せなようで、切ないようで。
……人は、その感情の名を恋だと言った。
ああ、と納得した。
そして、理解した。
この恋に許しなどない。叶わない。
恋をした瞬間に、他の大事なモノが崩れていくような、そんな恐ろしさすらある。
ならば。叶わないならば。
……せめて、キミを、守らせてはくれないだろうか。

「姫様、姫様?」
赤い髪と金色の瞳が印象的な青年は、城の中で一人の女性を探していた。
未だ、この城では第一皇子と第二皇子が王の座を狙って戦い続けているらしい。
今は、イングファンの危機に暴力に訴えた戦いこそは無いものの、次は言葉で争っていると言う。
何処までが定かか、青年には把握しきれていなかったが、何方にせよ、困ったものだと思った。
この時、英雄ならば如何するのだろう。
「姫様、何処にいらっしゃいますか? 宰相殿が探していましたよ。」
青年の名は孫鐘と言い、彼が探している一人の女性の幼馴染である。
昔、タメ口で喋っていた黒歴史とも言うべき記憶がふと蘇ってふるふると首を左右に振る。
疲れてきているのだろう。
その時だ。馬の嘶きが聞こえてきたのは。

yuiyui(*^_^*) (プロフ) [2017年4月12日 19時] [固定リンク] スマホ [違反報告・ブロック]

専用です。

yuiyui(*^_^*) (プロフ) [2017年4月12日 19時] 1番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

自身の愛馬と心地いい散歩をしていたものの、途中からの大雨で散歩は中止。
愛馬を走らせながら王城の中に駆け込む。
「よーしよし、、、大丈夫、大丈夫」
少し不安に陥っていたのか嘶きをあげた愛馬を優しく優しく撫でる。
すると不思議なことに落ち着いたのか鼻を押し付けてきた。
その鼻をぽんぽんっと撫でると男に綱を渡し手袋も渡すと濡れた髪の毛をかきあげながら大きな広間へと消えていった。

身分は近くはないものの、昔からの仲だった彼。
幼い頃は身分など考えずに楽しく戯れていた。
だが、時とは残酷なもの。
いつしか、身分の差を思い知らされた。
まあ、気の強い彼のおかげでどうにかまだ今までの関係を崩さずに保てている。
タメ口で話してくれなくなったのは少しの気がかりだがそれは気にしないでおこう。

自身の部屋に入ると濡れた服を脱ぎ、珍しく緩めのワンピースに着替えた彼女は髪を結い上げ上でまとめた。
彼女らしくない姿で、一国の姫にふさわしい姿だった。
「あれ、、、まてよ、、さっき、孫鐘を見た気が、、」
雨で濡れてしまったためとくに気にせず走ってきたのだが、ふと思い出してみるとたしかに彼だ。
自分を呼んでいた気がする。
濡れた髪のまま部屋を出て廊下を見回すとすぐに見つかった。
「どうした、呼んだか」
小さい頃とは打って変わった口調で彼に近づいていく。
ちなみにヒールを履いていないため普段よりは幾分か小さい。

角名 (プロフ) [2017年4月12日 20時] 2番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

通知行ってますか?

角名 (プロフ) [2017年4月14日 23時] 3番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

(申し訳ありません! 遅くなりました!)
外を見れば雨が降っていて。
探していた彼女が走り去っていって。
そして、ワンピース姿の彼女が自分の目の前にいる。
なんと言えば良いのだろう。
悩んだ末に、口を開いた。
「呼びましたよ。姫様。ワンピース姿、可愛いですね。……宰相様が探しておりました。ですが、先に髪を乾かしましょう。風邪をひかれては、困りますゆえ。」
そう、優しい声で。思いついた事はは言い切った……筈だ。困ったら、できる限り全て話す。此れ、孫鐘の信条である。
……思い返すは、昔の話。
昔も、こんな事があった。あの時は、彼女と彼女の兄達が居たけど。
突然の大雨。今日のように、孫鐘が彼女を探し回っていて___。そして、孫鐘は其処で、幸せな回想を止めた。
それは、まだ、彼女の兄達が仲が良かった頃の話。
まだ、この国が栄えていた頃の話。
目の前の、美しくなった彼女。
美しくなって。隣に居るだけで幸せで。
今も、顔が火照りそうで。
それを隠すように。
孫鐘は言った。
「侍女をお呼びしましょうか?」

yuiyui(*^_^*) (プロフ) [2017年4月15日 19時] 4番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

「痛い…」
生暖かいものが 頭から頬を伝って地面に落ちる。その色は黒に近い赤色。彼女の横を通り過ぎる人々は何度も振り返り、彼女の頭から流れ落ちる血液を目で追っている
「なんで上手くいかないんだろ…私は主にアドバイスをしただけなのに」
前に仕えていた所は、同時進行が出来ないという理由で追い出され、ついさっきまで仕えていた所は、生意気だと頭を殴られ追い出された
「これからどうしよう、奴隷商には戻りたくないな……」
路地裏に入ると、壁にもたれ掛かり空を見上げた

抹茶ケーキ (プロフ) [2017年4月11日 19時] [固定リンク] スマホ [違反報告・ブロック]

「すごいです!」
嬉しそうに笑う

抹茶ケーキ (プロフ) [2017年5月9日 5時] 246番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

「よかったです」
嬉しそうにそう言った

角名 (プロフ) [2017年5月9日 22時] 247番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

「ありがとうございます!」
抱きつく

抹茶ケーキ (プロフ) [2017年5月9日 22時] 248番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

「あらあら」
彼女を抱きしめて頭を撫でる。

角名 (プロフ) [2017年5月10日 0時] 249番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

「えへへ」
擦り寄る

抹茶ケーキ (プロフ) [2017年5月10日 5時] 250番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

さらさらさらと、川は流れる。
ざわざわざわと、葉は風になびく。
花畑もあるよ。黄色、白色、桃色、橙色、赤色、紫色。たくさん花は咲いている。
美味しい木の実もある。甘いのも酸っぱいのも不味いのも……毒のあるものもあるね。気をつけて。
もしも迷ったなら大丈夫。ボクに任せて。木々を騒がせてあげる。そうして出来た風の道に従って。必ず君をお家へ帰してあげるから。
だからお願い。どうかボクに会いに来て。無理は言わない。とって食うつもりだってないよ。
だからお願い。森の中で不自然に漂う野菜のスープの匂い。騙されたと思ってそれを辿って、進んで、期待して。きっと君の好奇心を満たしてあげるから。
だからお願い。その先の洋館で、ボクは君を待ってる。美味しいご飯もあるよ。外は寒かっただろう?暖かい暖炉もある。それで、ボクが記憶を語る支度は出来ている。
君の知らない世界を見せて、観せて、視せて、魅せてあげる。
だからお願い。ボクの森へ来て。
『魔の森』は君を待ってる。
『聖なる森』は君を待ってる。
ボクは君に会いたいんだ。
だから、お願い。
つまらくなったら、帰ってくれて構わない。
面白くなくなったら、帰してあげる。
退屈になったら、お土産も持っていってくれよ。
飽きてしまったら、お家のベッドで眠って日常に戻るがいいさ。
恨んだり、怒ったり、君を連れ戻したりなんてしないよ。
ただ、たまにでいいから、ボクのことを思い出して。
『魔の森』であり『聖なる森』であり『ボク』である『森』のことを。
思いでの一つとして、どうか、その胸に。
その一回で、ボクは救われる。

鈴美 (プロフ) [2017年4月10日 22時] [固定リンク] PCから [違反報告・ブロック]

誰でもどうぞ、森へ。

鈴美 (プロフ) [2017年4月10日 22時] 1番目の返信 PCから [違反報告・ブロック]

「あれ、間違えた?」
いきなり木々の間から現れた女。
かなりシビアな道から来たのか身体中に葉がついている。

彼女は隣国、イングファンの姫。
だが悪い言い方をすると自己中とも言える彼女には束縛など一切関係なかった。
愛馬と、森林散策。
楽しもうと思っていたのだが、愛馬から目を離した瞬間、どこかに行ってしまった。
微かに見える足跡をたどってくると、あら不思議。
木々が道を作るかのように騒ぎ出した。
もしや、と思いその道をきたものだが、出会えたのは愛馬ではなく性別すらわからない人間。

「お主は、、誰だ?」

身体中についた葉を落としながら彼とも言えぬ人に近づいていく。
不思議な雰囲気を放っていたものだから少し人間かどうかを疑ったが、どうやら人間のようでほっとした。
「妾は神美。イングファンの王女をやらせてもらっている。お主は?」
ご自慢のナイスバディを左右に揺らしながら彼に近づく。
随分と幼く見える。

「ここの森はなんだ?おぬしの所へと誘導するかのように開けたぞ?」

純粋な少女の顔をして問う。
森に一歩踏み入れた途端、不思議な感覚が身体を襲ってきたのだ。
むずむずするような、こそばゆいような。
それも不思議でしょうがない。

角名 (プロフ) [2017年4月12日 21時] 2番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

これは、ずっと震えていた。
神美が森へ一歩を踏み入れた時から、ずっと。
尻から頭にかけてとんとんと、背中をつつかれるような歯痒さに、ずっと。
楽しみで楽しみで楽しみで仕方がなくて、ずっとずっと武者震いをしていた。
「やぁ、君、駄目じゃないか。ご主人を守らなくちゃ」
そう声をかけた相手は後に出会う神美ではない。白い毛並みに立派な鬣。重そうな鞍を背負ってぱかぱことぱかぱこと蹄を鳴らす、彼女の愛馬であった。
彼は神美とはぐれた後、これまた後の彼女のように『ここ』へ導かれたのであった。
相変わらずの土道だが獣のそれのように荒れてはいない。馬はそれを辿って、否。無意識の内に辿らされて『ここ』に来た。
森の中腹。畑があって花畑があって、洋館が一つあるこの場所。『魔の森』であり『聖なる森』とも呼ばれるこの森。その核。そして森自身である、齢十四ほどの幼き神器使い・ガラグニャアタにとっての、客間である。
そこにそして一人。神美は訪れたのだ。導かれたのだ。足を踏み入れてしまったのだ。
「やぁ。やぁやぁやぁお嬢さん!!会いたかったよ!!あぁどうしよう、ボクは君にようやく出会えてとってもとっても嬉しい、嬉しいんだ!!この思いで胸が張り裂けそうでそこから心臓が飛び出してしまいそうだよ!!」
長い長い感激の言葉。それを口にしながら警戒の間を縫うようにして自然な動きで、ガラグニャアタは神美の手を取りぶんぶんと強い握手をするのだった。
それから、ぱかぱこ、ぱかぱこと、蹄が鳴る。ガラグニャアタの後方から姿を現した。神美の腕を取ったまま、ガラグニャアタは馬に話しかける。
「あぁ、君もご主人に再開できて嬉しいようだね!!うんうん、だって君、ボクがどんなに『ご主人はもうすぐ来る』と言っても心配そうだったもんねぇ。いやはやお嬢さん。君はこんなに主人想いの相棒に恵まれて幸せ者、って、え?ボクに質問かい?」
これには舌が三枚も四枚もあるのだろうか。ぺらぺらと早口で語る語る。楽しそうに。そうしてようやく神美の問いに気がつくのだった。
それを今更ながらに受けて、ガラグニャアタはにやりと笑う。悪戯気な子供のようだった。事実、これの年齢は相応のものである。
「ボクは、森さ」
神美の瞳を射るように真っ直ぐ見つめて、金の瞳はそう告げた。それはぎらぎらと輝いていて、まるで水を得た魚でありながら泳ぐことを我慢しているかのようだ。そのくらい、強い金の眼球がガラグニャアタの眼孔にはまっている。
「とってもとっても暇をもて余しているのがこのボクなんだ。お嬢さんが森へ入って来てくれて、しかも迷ったみたいでボクはとってもとっても嬉しいんだ。だからお嬢さん、退屈はさせないよ。だからお嬢さん」
言葉の一つ一つ。それに、神美が森へ足を踏み入れた時のあの感覚が詰まっているようだった。鼓膜を擽りそこから体の芯へ打ち付けるような、言葉。
それを紡ぐまだ幼い唇は、台詞の締めにこう告げた。
「一つボクの暇潰しによるボクのための暇潰しを、観ていってくれないかな?」

鈴美 (プロフ) [2017年4月14日 1時] 3番目の返信 PCから [違反報告・ブロック]

麻呂様 専用

角名 (プロフ) [2017年4月9日 19時] [固定リンク] スマホ [違反報告・ブロック]

彼女に続くように地面に落ちる
痛くなかった
固い地面に落ちたのに

麻呂 (プロフ) [2017年5月15日 19時] 296番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

目をしっかりと閉じたまま力なく倒れた彼女。
だが、次の瞬間目を開いた。
「、、、お前か」
彼女ではない、低く、轟く声でそう呟いた。

角名 (プロフ) [2017年5月15日 19時] 297番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

動かない躰で唯一動く目だけ動かして彼女を見る
「 .. だれ ... , 」
掠れた声でそう問うた

麻呂 (プロフ) [2017年5月15日 20時] 298番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

「お前だな、、、」
のっそりと立ち上がると彼に近づきえりを掴むと持ち上げた。
目には闇を感じる。
「ははは」
――――――
上にスレ立てときました!

角名 (プロフ) [2017年5月15日 20時] 299番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

「 ... だれ .. ? 」
襟を掴まれ持ち上げられながら相手を見る
彼女を飲み込む闇を恐れていた
___________
ありがとうございます !

麻呂 (プロフ) [2017年5月15日 21時] 300番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

孫鐘には、大切は義兄弟がいる。
志を共にし、このイングファンを守る為に共に戦う。
生まれた場所は違えど、死ぬ場所は同じところで。
そう、共に天地の神に誓った親友が。
そう、共に天地の神に誓った兄弟が。

そんな義兄弟とも、ここ最近イングファンがゴタゴタしている所為で中々会えていない。
奴隷問題もディーオルーモの問題も様風の問題もある。
暇ではない。多忙なのだ。
「今日は兄上に会える!」
そんな中、孫鐘と言う名の青年は、金色の目をキラキラさせて、ガッツポーズをしていた。
精神年齢が実年齢二十三歳よりも少々低い孫鐘。何度も読み返した幾つもの絵本の英雄譚が部屋の辺りに転がっている。
片付けるのが苦手な孫鐘は辺りを散らかせてしまう。……片付けるのは、嫌いではないのだが。
「ディーオルーモの連中が戦争を吹っかけてきた時から、会える機会が減ってしまったんだよなぁ。」
溜息を、つきながら絵本を傍に寄せた。
ガチャリとドアが開く。
そこに見えた人間を確認し、孫鐘は満面の笑みで出迎えた。
【専用】

yuiyui(*^_^*) (プロフ) [2017年4月9日 8時] [固定リンク] スマホ [違反報告・ブロック]

「久しぶりだね、孫鐘。」
軽い挨拶をしながら、ボニフェースは後ろ手で扉を閉めた。
イングファンの状況が悪化していき、会うことの少なくなった大切な義兄弟、孫鐘に久しぶりに会うことが出来た喜びに普段より更に口角が上がっている。
荷物を置くと、傍に寄せてあった絵本の英雄譚に気づいて
「孫鐘は本当、昔からこういう本が好きだね。」
と数冊の絵本から適当に1冊を手に取って言った。

五郎 (プロフ) [2017年4月11日 17時] 1番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

「ええ、久しぶりです。兄上。あ、はい。英雄譚、大好きです。とても。」
孫鐘は笑みのまま、頷く。
何故、英雄譚が好きなのか。
……本当は、定かに覚えているわけではない。
でも、理由をつけるとするなら、憧れ、なのだろう。
「兄上は、英雄譚は好きですか?」
話題を考えて思い付かなかったから、差し当りないであろうことを聞いた。
本当は、現状だとかそう言う事を聞こうと思ったのだ。
だけど、孫鐘自身がどうにもならない現状を忘れたかったのだ。

yuiyui(*^_^*) (プロフ) [2017年4月11日 18時] 2番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

「好きだよ、英雄譚。」
少し伏し目がちに手に持った英雄譚を見ながら言った。
いつか、英雄のようにこの国に光を灯せるような立派な人になれるだろうか?
子供の頃は単純に憧れていた英雄が、今では更に偉大な者に思えた。
「この戦いが終わるときには誰かが英雄のようになっていたりするのかな。」
と、“そうなればいいな”という期待を寄せてそんなことを言った。

五郎 (プロフ) [2017年4月13日 19時] 3番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

好きだよ、英雄譚。そんな言葉に、なぜか嬉しくなった孫鐘だが、その後の彼の言葉に、顔を上げた。
「……そうですね。まあ、それならば、英雄のようになるのは、きっと兄上ですよ!」
もしも、兄上が英雄となれたなら。
それ程に幸せなことはないだろう。と、孫鐘は思う。
否。孫鐘は、もう、兄上と仰ぐ彼を英雄だと思っている。先程の台詞も一片の曇りも、疑いもないだろう。
ただ、思ったことを口にしたまでなのだ。

yuiyui(*^_^*) (プロフ) [2017年4月13日 19時] 4番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

「……そうか。」
孫鐘はゆったりと立ち上がり、一歩後ろへ下がった。
痛ましげに悲しげに、瞳を揺らして。
「あんたの主人を別にどうこうしようと言うわけじゃないんだ。」
そう、言い訳がましく呟く。
昔は、昔は、こんな事なんて無かった筈で。……少年が人殺しなどしなかった筈で。
少年の人生が狂ったのは、誰のせいなのか。
悪いのは、少年ではない。
悪いのは、彼の主人でもない。
悪いのは、きっと民たちではなく。
悪いのは、自分でもないだろう。
悪い人は、……きっといないのだ。
最初から最後まで。
強いて言えば、全員悪いのだ。
「すまない。」
孫鐘は苦しそうに言った。
彼が謝る必要性はどこにも無い筈なのに。
「……治療が要らないのであれば、何かあげよう。何が欲しい?」

yuiyui(*^_^*) (プロフ) [2017年4月8日 14時] 4番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

向こうに敵意がないことがわかるとまた思考を巡らせる
それに治療が要らないのなら何かあげようとも言っている
いまの自分が欲しいものは?
...ない
自問自答してふるふると首を横に振る
何も要らない
主人の傍に居られたらそれでいい
あぁでも 金を盗めばもっと褒めてもらえるだろうか
そうしている間にも腕の傷からはたらたらと血が流れ出ている
「 ... なんのために 」
思い出したようにそうつぶやく
なんのために自分に話しかけてきたのか
それがいまは知りたかった

麻呂 (プロフ) [2017年4月8日 18時] 5番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

「何の為……か。」
自嘲のような笑みを浮かべ、孫鐘は言った。
「強いて言えば、自分の為だ。だけどまあ、気まぐれだと思ってくれればいい。」
孫鐘は、自分が目の前の少年の名前を知らないことに今更ながら気づく。
まあ、それでもいいだろう。知ったら、彼の主人をきっと、優しく言うなら、怖い目に、きつく言うなら、殺してしまうだろうと言うことを、孫鐘は感じていたから。
自分の為。ああ、そうだ。余りにも、目の前の少年が『可哀想』であったから。
自分が正義の味方だ。と、思い込み、そして、自分の様な人が居るのだと、それを守るのだと、国を守る理由が欲しかったのだ。
……この国を守ると言うことは、彼らの存在を許容してしまうような気がしてしまった自分に、許しが欲しかったのだ。
「すまない、申し訳ない。」
悲しげに、許しを乞うように、孫鐘は呟く。……奴隷は、大嫌いなんだ。彼らは……民であったはずなのに。
どうして、こんな……酷い目に。

yuiyui(*^_^*) (プロフ) [2017年4月10日 15時] 6番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

「 .. 私は好きでやってる 」
ぼそりと呟く
血がようやく止まり始めた腕の傷に自らの身体に巻き付けている布の端を破り包帯替わりにきつく巻き付けた
この国の多くは奴隷を毛嫌い,可哀想だと思っている
でも,そんなふうに思われているのが自分にとっては嫌なことだった
好きでやっているのだ
主人のために,身を呈してまで命令に従いこなすことが好きなのだ
それに主人はあの御方
国民とは交わることのない高貴な御方
「 .. 主人に手を出しかねないって顔ですね 」
珍しく表情が作り出される
目の前にいる男を嘲笑うような,そんな表情だ
主人に手を出すならばその前に自らの命を捨ててでも殲滅するのみ
相手にばれないように大きな布の中にかくした仕込み刀の柄を握った

麻呂 (プロフ) [2017年4月10日 18時] 7番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

「……別に、手を出そうという訳ではない。さっき言ったしな。宣言は守る。それにしても、好きで、か?」
少年の嘲笑に、無理やり話題転換をし、驚いたような表情で。孫鐘は首を傾げる。好きで? よく、解らない。解りたくもない。
目の前の少年の仕込み刀。それなりに孫鐘は、戦場を経験して来ている。
最初に気付いた時から、注意はしていたが。
神器、か?
それであれば、此処で暴れられるのも、こちらの神器としても困るのだ。
こちらの神器は、相手が近距離であればあるほどに強い。水を纏えばまた別であるが、そうでない限り、近距離では強力だという事は、違いないだろう。
……民は傷付けない。奴隷であっても、国民は、王族は、絶対に。
だからこその話題転換であったが、無理が過ぎただろうか。
……貴族は、嫌いだった。

yuiyui(*^_^*) (プロフ) [2017年4月11日 15時] 8番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

愛を綴って謳って掲げた物語は好きですか。
恋と呼んで描いて遊んだ物語は好きですか。
これが愛と恋とを語ったお話ならば、きっと読み手に笑われてしまう。そんなつまらない話なのだ。
恋に溺れて、愛をぶちまけるように、純粋で一途な気持ちが真面目に歪に歪んで歪んだ、悲しくて切なくて儚い恋の話なのだ。

血内臓五臓六腑骨肉頭蓋肉悲鳴血刃骨頭蓋痛五臓六腑内臓悲鳴苦血刃頭蓋命血内臓痛命肉肉血五臓六腑内臓骨刃悲鳴血五臓六腑五臓六腑骨内臓骨痛肉命頭蓋血血内臓刃悲鳴痛肉悲鳴血五臓六腑頭蓋悲鳴苦痛内臓骨頭蓋頭蓋肉。
飛び散ってぶちまけて吹っ飛んでおっ死んで。命の灯火を蝋燭ごと狩るような勢いで叫んで、笑って、殺して。彼女はその戦場にいた。
修道女の服装。本来それがここにあるだけでも異様な後継だ。しかもそれは、片方の眼球があるはずの場所から生えた金色の何かを扱い殺戮を繰り広げている。
「あぁ……あぁ、あぁ、主よ!!まだ殺してくださらないのですか!!こんなに貴方の愛する民を手にかけても天罰を与えてくださらぬのですか!!あぁ、どうして!!私はこんなにも貴方を愛しているというのに!!」
戦争の最前線であるこの場所。そこにおいて意味のわからない言葉の羅列を少女は発していた。士気の高い敵国の兵士を貫いてちぎって裂いて、神器使いとして同時に武士としてディーオルーモの兵を薙ぐ。
ディーオルーモ。そこは少女の母国であり、想いを寄せる対象の愛する国でもあった。しかし彼女は笑って叫んで、舞うように乞うように──恋うように。兵を殺して殺して蹂躙していた。数奇な運命ではあるが、そのせいで母国の民と敵対することになる辛さで狂ってしまったわけではない。
言ってしまえば、彼女達は最初から狂ってなどいない。真面目に恋をしていただけ。実はシスターだからだというだけでは足りない禁忌である、その恋心。それを晒すように、役務を利用し、戦いによって愛を語っていた。
戦場でのこの不可思議な行動は、そんな淡く悲しく儚く切ないものを語るための殺戮だった。

鈴美 (プロフ) [2017年4月7日 2時] [固定リンク] スマホ [違反報告・ブロック]

「ここの景色は変わらないなあ……。」
それは、故郷の素晴らしい景色を眺めながら言うような台詞であったが、この時は意味が違った。
少し高いところから、青年は滅亡寸前の国の景色を見渡しながら、自分が武士になると決めたあの日のことを思い出していた。
あの日から、国の状況は良くなる兆しを見せなかった。国の景色も悪い景色のまま。
そんな国を変えたい。いや変えるのだ。武士になったからには、必ず武士としてやり遂げたい。少々気持ちが慣れて緊張感が前より失われたが青年のその思いもあの日から変わっていなかった。
「動かなきゃ始まんないよな。」
青年はそう言って、地面から僅かに浮いている大剣を連れて立ち上がった。

五郎 (プロフ) [2017年4月6日 23時] [固定リンク] スマホ [違反報告・ブロック]
(C) COMMU