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(入りました!)
久し振りに曲作りの為のギター音源を録らせて貰おうと事務所に来ている。家でも録れるが、音質の問題やら何やらで事務所の方がいい。...気がする。そんなこんなで一通り作業を終え、マネージャー、スタッフと挨拶がてら談笑していたとき。「...あれは、剣持くん?」遠くの方に、彼と思わしき人影を見つけた。話していたスタッフさんとの会話を終わらせ、たったっと駆け寄っていく。
マネージャーと打ち合わせをして帰ろうと思ったところ、誰かの走って来る音が聞こえる。ふとそっちを見ると板垣さんがいた。収録でもあったのだろうか?「こんにちは、板垣さん。」と、ふわっと笑って挨拶をする。
「やっぱり剣持くんだった!こんにちは~」満面の笑みで手をひら、と小さくふりながら挨拶を返す。今日も笑顔が輝いております、剣持くん...なんて頭で考えながら顔のいい顔(こう言うと少しおかしいけれど)を眺めていた。好きな人補正と言うのはやはり元々輝いている人でもかかるらしい。ひとつ剣持くんのお陰で知識がついた。
「板垣さん、何かの収録だったんですか?」と、あくまで自然に会話を繋げる。ふと僕と会えたことに嬉しそうにしている彼女が可愛いな、なんて思ったり
「んーん!ギターの音源録ってた!」背中に背負っているギターケースを見せながらそう答える。"剣持くんは何で来てたの?"首をかしげながら同じように問い掛けてみて。
あぁ、成程。と相槌を打つ「僕はマネージャーさんと今後の事を話し合ってただけですよ。......もしかしたら板垣さんと会えるかな、って思ってもきたんですけど...。」と半分冗談で言ってみる。
「へぇ、そうなん......へ?」うんうん、と頷きながら聞いていたところに爆弾が落とされる。なんだ。一瞬思考が止まった。嬉しさとか、照れやらで顔が熱い。冗談だと頭では分かっているものの、顔の熱は収まりそうになかった。
「…んふふっ、驚きました?」冗談ですよ。と笑いながら付け足す。板垣さんの顔を見ると、すごく真っ赤だった。...少しからかいすぎたかもしれない。…可愛いからいいか。
「びっくりした...というか、冗談なのは分かってるよ!」む、とじと目で相手の顔を見つめる。からかわれてる、とわかって少し拗ねるものの、楽しそうに笑う彼を見ていると怒る気にもなれない。くそう、笑い声も顔もかわいい。
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