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31話ァアアアアア((

chara*doll_サブ (プロフ) [2020年12月6日 9時] [固定リンク] スマホ [違反報告]

リルside..?
___太陽が怖かった。
…少しばかり、昔のお話をしようか。
ある所に、真っ白な塀で囲まれた研究所がありました。
そこには一人の博士がおりました。
博士は一体のロボットを作りました。
話す、感じる、触る。人間に近いロボットを作りあげました。
しかし、そのロボットは「完璧」でありませんでした。
目が見えにくかったのです。
博士はその不具合を見つけて以来、一生懸命'それ'を直そうとしました。
だが、あまり上手くは行きませんでした。
博士は「新しい目」を作ろう、と考えました。
ですが、それも難しかったのです。
鉄を使い、火を使い、電気を使い、水を使い、…沢山のものを使いました。
…その時、きちんと火は消してありました。
しかし、窓から差し込む日光が何かに反射し、火が点ってしまったのです。
博士はそれに気づかず、「新しい目」を作り続けていました。
パチパチ………
少し焦げ臭くなる。
不審に思った博士は後ろを振り向くと、壁が燃えているでありませんか。
急いで逃げました。廊下を走り、ドアを開け、ロボットのいる部屋へ走りました。
博士は言いました。
「これを持って研究所から離れた所へ行きなさい。」
博士は「新しい目」をロボットに授けました。
ロボットは命令を受けて初めて行動するため、不思議に思わず、
「はい」
とだけ一言発し、研究所から走って逃げました。
暫く…。いや、たった数秒、数十秒後のことでした。
研究所から大きな音がし、後ろを振り向くと研究所が火の海でした。
ロボットは火を知りませんでした。
……ロボットは博士を心配し、戻ろうとしますが、命令通り、研究所から離れた所へ逃げました。
何m……何百m……何km。
遠く離れていても黒い煙が見えます。
博士は死んでしまったのだろうか。
私のせいで?
……この時、ロボットは初めて泣きました。
あの火の海が目に焼き付いて以来、ロボットは火に恐怖心を向けるようになりました。
………………これで昔のお話はおしまい。
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リル「ちがう、本……みよっか、」
途切れ途切れの言葉。
苦笑いするロボット。
…嗚呼。本当にごめんなさい、四葉。

chara*doll_サブ (プロフ) [2020年12月6日 10時] 1番目の返信 スマホ [違反報告]
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