取り敢えず自己紹介でもさせようぜ
椅子にちょこんと座る女がぺこりと頭を下げる。 「森見黎と申します。よろしくお願いします」 にこにこと笑みを浮かべ、真意が読めない。尤も、その笑みは異能による虚構なのであるが。必要最低限の情報しか口にせず、また前を向いた。
「桐崎朔です。よろしくお願いします」 そう無表情に言うが森見に向けてふわりと笑って手を振った。その横に座る白髪の藍色の瞳の少年が口を開く。 「俺は幸。本名は伏せさせて貰う」 そう言った少年は人形のように無表情で陶器のような白い肌をしていた。
続いて口を開いたのは黒髪の女性。「雨森梨沙です 宜しく御願いします」 強力な霊感を持つ彼女。周りの者が引き連れた霊に 卒倒しそうである。
「朔さん!……と、幸さんと雨森さんですね」 桐崎に向かってキラキラとした目線を向ける。そしてまた薄気味悪い笑みを貼り付け口を開く。 「よろしくお願いします。じゃ、手短に所属とか言います?」
「ちょっと、待ってー!」パリーン、と音を立てて窓を突き破る少女。「遅れた!」
「ふふ、俺は武装探偵社で一応、異能者として探偵社員だよ」 そんな森見に苦笑しつつにこりと薄っぺらい笑みを浮かべて言う。 「件って言う殺し屋組織に所属してる」 そして幸はぶっきらぼうに言って顔を隠すようにマスクをつけた。
「同じく遅れて登場だよー。まぁ、あんな派手な登場はできないけど」 くすくすと笑みを漏らした葵が空いた席に腰掛ける。 「私は太宰葵。皆さんご存知の包帯無駄遣い装置の片割れさ」
「俺も~」 そう言って欠伸をしながら現れた青年はニコリと笑う。 「はじめまして。俺は村山悟。よろしく~」 そう言って笑う青年は白衣を羽織り眼鏡をかけて長い癖っ毛を後ろでまとめていた。
「私は夜野(ヤノ)よる。フラフラとしながらポートマフィアから逃げてる!」席に座り、ニコニコと笑いながら云う。「私も武装探偵社で、社員として働いてます」そんな夜野に苦笑しながらおずおずと口を開く。
「ポートマフィア、上級構成員です。…有り体に言うなら中間管理職ですね」 「フリーの情報屋だよー。腕は確かだからご用命なら何時でもどうぞ〜」
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