るめのボード
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My precious petit ①
プロポーズを受けて、数週間。テヒョンさんが韓国に早速新居を準備してくれたということで、もう決まっちゃってはいるけれど内見にやって来ました。
ちょっと私の語彙力では説明が出来ないくらい高そうなマンション。まずもう周辺歩いている人が高そうでした。はい。
「じゃあーん！」
先に扉を開けて待っていてくれたテヒョンさんが部屋の中を見せてくれる。その広さに驚きすぎて言葉も出てこない…。私がこんなところに住んでもいいのだろうか。そんな不安な私を他所に、テヒョンさんは隣ですごく嬉しそう。
「これが僕たちのアイスノだよ！アイスノ！」
「アイスノ…？何ですかそれ」
デザート的な何かか？なんて首を傾げると、あれ、日本語なのになんで伝わらないんだろうと困った顔するテヒョンさん。あ、もしかして…。
「愛の巣、ですか？」
自分では言うことがないと思っていた単語だから若干の恥ずかしさがあるけど、多分正解。
間違えていたテヒョンさんの顔が、じわじわ真っ赤になっていく。
「あぁー、それだ。それ。もう、やっぱり、日本語はまだまだ難しいね」
日本語を頑張って使ってくれるテヒョンさん。出会って何年も経って、その上達ぶりも身を持って知っている。
「僕たちの愛の巣、ふふ。正解？」
「そ、うですね。正解です」
「いひひ、愛の巣！覚えたからいっぱい使おうっと」
「そんなに使える単語でもないと思いますよ…」
それでもまだ、苦手な日本語はたくさんあるみたいです。
完
るめ (プロフ) [2020年1月29日 0時]
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