玲於パレス⚓️🤟🐷のボード

玲於パレス⚓️🤟🐷のプロフィール | 発言 (玲於パレス⚓️🤟🐷の最後の書き込み: 「玲於のもう一つの名前...」 @玲於パレス⚓️🤟🐷のボード [2018年8月7日 12時] )

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『音楽依存症』
いつしか俺は耳を突き刺すような静寂に耐えることが出来なくなっていた。音楽という非日常の世界に溺れ抜け出すことなど出来なくなっていた。
事の発端はMWとの情報交換だった。RUDE代表で奴等の拠点に行くことになった。不覚ながらに怖いと思っていたしビビっていた。入ったら入ったでずっとテンポの早い音楽にラップの歌詞が付けられた音楽が流れていて耳を塞ぎたくもなった。早く終わらせて早く帰ろう。そう思っていたのに頭にバンダナを巻いたデカイ男に聴いてけよ、と絡まれてしまった。ビビりまくった俺が逃げれるわけなどなく。言われるがまま聴いていた。音楽に触れあう機会など数えるほどしかない俺には良さが到底理解出来なかった。終わるまで大人しくしていると今度はDJの男に手招きされて近寄る。するとヘッドホンを付けられた。微量だが先ほど歌われた曲のBGMが流れていた。それに戸惑っていると後ろに周り込まれ手を重ねられた。思わずびくりと体が跳ねた。
「やってみようぜ、?」
「へっ.?」
振り向こうとしたがそれよりも先に俺の右手をディスクに置いて前後に動かされた。それによってなんとも言えない音が漏れた。左手は規則正しく並んだ突起の

玲於パレス⚓️🤟🐷 (プロフ) [2018年3月16日 9時] [固定リンク] PCから [違反報告]

内の一つに持って行かれて緩く捻るとプォーンと鳴った。余りにも大音量で肩が跳ねた。それを見て後ろからくすくすと笑われた。恥ずかしくて今すぐでも止めたかったが逃げれず動かされるがまま音を紡ぎ続けた。それに合わせて先ほどの二人が歌いだした。それに今までに無いほどの寒気に似たぞわぞわっとした何かが背中を走った。
そこからは夢中で音を鳴らし続けた。いつの間にか重ねられていた手が無くなっていて終わったときには自分自身驚いていた。
「やべぇ、上手ぇじゃん。」
ヘッドホンを外すと同時に先ほどまで歌っていたデカイ男が口元を歪めてそう言いながら頭を雑に撫でてきた。不思議と悪い気はしなくて少しだけ、ほんの少しだけ微笑む。
「やっと壁は無くなったみたいだな、うんうん。」
ヒョウ柄のコートを羽織った茶髪の男が笑いながら何度も頷いた。こいつ、確かあの時コブラとやりあっていた奴だ。
「音楽は作る方もいいけど聴く方も悪くないぜ?」
「ぅえっ?」
DJの男に差し出されたのは小さなミュージックポットとヘッドホン。物と顔を何度も交互に見るとあげるから聴いてみ?と言われた。おそるおそるヘッドホンを耳に付けてみると曲が流された。その瞬間に自然とリズ

玲於パレス⚓️🤟🐷 (プロフ) [2018年3月16日 9時] 1番目の返信 PCから [違反報告]

ムを刻んで首が頷くように揺れた。なにこれ、分かんないけど楽しい。音楽が止められてヘッドホンをDJの男の真似をして首に提げる。
「な、いいだろ?」
「うん、」
素直に頷くとそれやる。と言われて戸惑いはしたものの貰うことにした。
無名街に戻ってからも聴き続けた。するといつの間にか一日中聴いていたなんて事が度々あった。それを見かねたスモーキーが俺から二つを取り上げた。無音になって気付いた。日常は暗くてつまらないと。突然訪れた静寂はどんどん俺の精神を蝕んでいった。訳も分からず階段に落ちようとしていたところをスモーキーに見つかり助けられた。それから二つは返ってきて付けていない時間が無い程聴いていた。
俺の精神を蝕んで壊したのは音楽の方だと気付かないまままた、音楽に溺れてゆく...

玲於パレス⚓️🤟🐷 (プロフ) [2018年3月16日 10時] 2番目の返信 PCから [違反報告]
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