「あーァ、くっそだりィ・・・・・・電話を取るのさえだりィので、この狼さんとお話ってのァどォだ?」
「おーっ、こんなトコに居たのかロア!店長が電話に出ねぇってキレてたぜ?しばらく戻らねぇ方がいいと思うぞー」
「マジかよォ・・・・・・悠久古書店からほぼ出ねェ俺にとっちゃァ、辛すぎるなァ・・・・・・しゃーねェ、どっか森にでも隠れっかねェ・・・・・・」
「森に行くのかい?そりゃあいいや。俺も行っていいか?ロアなら森詳しそうだし。いい木材が手に入るかもしれねぇしな」
「森は家だな・・・・・・安らぐ・・・人の住んでる家がありャ尚最高だなァ・・・・・・」
「へぇ、森に行っても家に居たいのか。……なんつーか、ロアは狼っぽくねぇよなぁ」
「あァ・・・婆さんが住んでて、赤い頭巾を被った女の子が来る家なら尚最高だ・・・・・・・・・そーかねェ?・・・べつにお前らを食わねェ訳じゃァねェんだぜ?ただ、食おうと思わねェだけでさァ」
「(そんな家が今実際にあったら、いろいろと困るんだがなぁ……)ははっ、確かに。食われるのは困るし、ただで食えそうにない奴らばかりだからな。食べようとしてくれねぇなら、それに越したことはねぇや」
「・・・・・・?・・・・・・まァそれに、どれもうまそうじゃねェ。俺はガキが好きなんだ」
「ガキねぇ……。まぁ、お前の趣味嗜好にとやかく言う気はねぇが……ま、とりあえず森に行くなら早く行こうぜ!日が暮れちまったら行けねぇからな」
「まァ言われても困る。おー・・・・・・」(歩いていく)
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