Memento_mori
*_____* 2017年7月18日 8時 /*____* 2017年7月17日 13時 /*___* 2017年7月17日 12時 /*__* 2017年7月15日 21時 /*_* 2017年7月13日 12時 /** 2017年7月12日 19時 /*_* 2017年7月12日 19時 /*__* 2017年7月9日 18時 /*___* 2017年7月9日 14時 /*____* 2017年7月6日 20時
メッセージ一覧
ペンネグラタン (プロフ) [2017年8月1日 14時] 45番目の返信 [違反報告・ブロック]「二日酔いですか、大変ですね……では目立つのでマントは置いて行きますね」
律儀に言葉に従うことにしたらしい死隣はお金を受け取り、出かける。軽くパシりにされている死神もどうかと思うが、それは言わないお約束である。
それに、マントや得物がなければ、死隣は普通の少年にしか見えない。
不思議な存在なのである。
「好きなものを買っていいと言われましたが……」
早々買い物を済ませると、死隣はどこか商店を見て回ろうかと思ったが、特に欲しいものもないため、すぐに帰ることにした。アーベルも具合が悪そうだったし、早く薬を届けた方がいいだろう、と戻る。
ペンネグラタン (プロフ) [2017年7月17日 13時] 4番目の返信 [違反報告・ブロック]了解です
ませてる小学生に太刀打ちできないお兄さんもそれはそれで美味しいです((((()
キャラ名簿です
*memories*
ペンネグラタン (プロフ) [2017年7月17日 11時] 2番目の返信 [違反報告・ブロック]いえいえ
*memories*
こちらがうちの子です。
アーツくんお願いいたします。紹介文がすごい面白いです。
あと地雷はありますか?
ペンネグラタン (プロフ) [2017年8月9日 13時] 34番目の返信 [違反報告・ブロック]正直、こういう反応はされるだろうと想像はしていたが、実際にされるとかなり精神的に堪えるものがある。エルリダは心中で藍色に対し盛大な呪詛を唱えながら、それでも笑みを崩さぬように語りかけた。
「何なのかと訊かれると困りますが……まあ、端的に言うなら二重人格です」
つくづく、猟奇ここに極まれりな人格を持ったものだと自分でも思うが……望んでなったものでもないし、怯えられたり、気味悪がられたりするのはやはり嫌だった。
まあ、正確には違う。藍色は過去に大量殺戮を行った吸血鬼の魂で、その魂を封印されているのが自分だ。ただ、初対面でそんな吸血鬼のいざこざの説明をされても混乱するにちがいない。……結局藍色の猟奇イメージが先行して怯えられることに変わりはないのだろうが。
地味に精神値をガリガリ削られるこの状況から一刻も早く脱出したいとエルリダは願った。
鈴美 (プロフ) [2017年8月13日 17時] 35番目の返信 [違反報告・ブロック]「にじゅっ……………………?」
嘘だろう。そう言いたげに語尾を下げる。事実そう言いたかった。
だってそんな都合の良いことなんて滅多に無い。それこそ漫画の話だろう。
だから少年は思った。こんなこと、自分の人生にあってはいけない。
「……わかりました、信じます」
素直にすとん。腹に言葉が簡単に落ちるように受け入れた。むしろそんな理由があった方が楽なのだ。受け入れやすい。そうでもなければ、この気持ち悪いほどの殺気の無さに理由がつけられないではないか。
改めて二重人格らしい彼に向き直り溜息を一つ、吐いた。
「………………怪我は無いです。この通り。でも服がぼろぼろなんです。何か身につけられるものを用意してくれませんか?……………話はそれからです」
裂けた服を捲り、綺麗な肌を見せて苦々しく笑う。
お気に入り、ではないがよく着ていた服を台無しにされてしまった。それに、急いではいないがこんな足止めをくらってしまった。そんな苛付きを少し込めて言った。
ペンネグラタン (プロフ) [2017年8月14日 9時] 36番目の返信 [違反報告・ブロック]「わかりました」
ついてきてください、とエルリダは言う。自分の屋敷に案内するつもりなのだ。
その前に、と羽織っている外套をそっと雪虫にかけてやった。
「今から俺の屋敷に向かいます。そこに行けば、気に合うかはわかりませんが、いくらか着る服はあるでしょう。そう遠くない場所です」
内心、あんな二重人格──自分に封印という形で植え付けられた藍色を見られてから自宅に招くのもどうかと思ったのだが、彼の要求を飲むには屋敷に行くのが一番手っ取り早いし安全だ。
「夜のこういう時間はよくない輩がうろちょろしてますからね。一応、抑止力として僕も動いているんですが、暴走してたら世話ないですよね。たはは」
世間話でもするみたいに、エルリダは乾いた笑いを浮かべて語った。まあ、雪虫からすれば、エルリダが一番怪しい人物かもしれないが。
それよりも。
「……本当に怪我はどうしたんですか」
むしろエルリダからしたら、藍色と戦闘したのに無傷──多少語弊はあるが──である雪虫の存在の方が余程異質で怪しかった。
歩みは止めないがまだ藍色の残る黒い瞳で雪虫に軽く振り返り、訊ねている。
鈴美 (プロフ) [2017年10月1日 1時] 37番目の返信 [違反報告・ブロック]「やしき」
どちらかと言えばこちらの方が驚いた。
エルリダに案内されたのは、あの路地から本当に近くそれなのに民家が周りにないような場所に建った、重厚で荘厳とした趣の屋敷だった。そう。本当に屋敷。
自分の住む街の外れにこんなものがあったなんて。雪虫の開いた口が塞がる訳がなかった。
ぽんぽんと振り掛けられる非現実に、心がついていかない。
「……私はラノベ主人公にでもなったのか……?これから美少女や頼れる仲間に囲まれるのか……?あっ、いえ、なんでもないです、はい、ええ、なんでもないですよ」
気味悪く独り言を呟いてしまったことを取り繕った。きっと今の自分は独り言よりも気味の悪く引き吊った笑みを浮かべているだろうと思いながら。
「……えっと、ええと。それで、なんでしたっけ、私の体のことです?」
まだ目の前の屋敷の存在を入力しきっていない頭で問う。だからか、解答に多彩でセンスの煌めく語彙は使えなかった。
雪虫は、屋敷を見つめたまま言った。
「私にもよくわからないんです」
ペンネグラタン (プロフ) [2017年10月1日 14時] 38番目の返信 [違反報告・ブロック]雪虫の独り言はあまりにも聞き慣れない単語の羅列だったため、エルリダは言われた通りスルーすることにした。
体質については、よくわからないと答えられ、更にこんがらがる。
「まあ、傷が残っていないのなら何よりです。とりあえず、この屋敷はばかでかいだけで人はいませんのでお気になさらず入ってください」
中に入るとしん、としていて、人どころか生き物の気配すらない。エルリダは言葉の通り一人暮らしなのだ。……藍色が体内に眠っているせいで。
いつ覚醒してもおかしくな狂人の藍色をエルリダごと幽閉しているわけである。何でも屋の仕事以外では外出は禁じられている。客は当然来ない。依頼は全て手紙によるものだ。
故にこの家に来るのは郵便配達員と……目の上のたんこぶ的存在の姉だけである。
雪虫を無駄に広いクローゼットルームに案内する。クローゼットにはエルリダも着ないような量の服が詰まっている。量が多いため、全部を見たことはないが、雪虫が気に入るような服があればいいが。
「服はクローゼットに入っているのを適当に漁ってくれてかまいません。僕は隣の部屋にいますね」