Memento_mori
*_____* 2017年7月6日 20時 /*____* 2017年6月26日 17時 /*___* 2017年6月26日 17時 /*__* 2017年6月26日 17時 /*_* 2017年6月26日 17時 /** 2017年6月26日 17時
メッセージ一覧
ペンネグラタン (プロフ) [2017年7月9日 21時] 16番目の返信 [違反報告・ブロック]「生意気な口聞くくらいの余裕はあんだな。ずらかるぞ」
軽々と担ぎ上げ、すがって来ようとする男の鳩尾に蹴りを入れる。
「人前ではやってはいかんのだったが……」
うーん、としつこいやつらをいなしながらふと、後ろの紫髪を見やる。
「すまんな」
す、と青年を下ろし、苦笑いすると、こめかみを叩き、意識を刈り取った。
これで心置きなく、殺り合えるな、と紫髪を壁に寄りかけると、男に向かってにやりと不敵な笑みを浮かべこきこきと腕を鳴らした。
「さぁて、じゃあ、殺るか」
ちょうど、目の前の男は刈る対象だ。
「覚悟はできてるか、くそ野郎」
楓@管理人 (プロフ) [2017年7月10日 16時] 17番目の返信 [違反報告・ブロック]赤髪の野郎が何か言っているのは聞こえるが、下腹部の痛みのせいかどうも耳に正確に入って来ないので、ボーっとしていると、突然身体が宙に浮いた様な感じがした。俺は、身の危険を感じハッっと目が覚めたかの様に、意識を正常に取り戻した。
「まずは俺の質問に答えろ!」と言おうとした所で、さっきのスキンヘッドのデカブツ野郎の腕が変な方向に曲がっている事に気が付いた。腕だけでは無かった。ありとあらゆる所が、本来人間の構造的に曲がってはいけない所に曲がっていた。
気味が悪くなり、担がれていた手を弾いてやろうとしたがそんな暇も無く直ぐに下に降ろされた。降ろされた衝撃で下腹部に痛みがズキンッと響いた。しかし、痛みを忘れるかの様にそこから突然意識が無くなった。最後に見えたのは赤髪野郎が苦しそうに(いや、俺がそう見えただけかも知れない)俺に笑いかけた顔だった。
ペンネグラタン (プロフ) [2017年7月10日 17時] 18番目の返信 [違反報告・ブロック]「……さて」
人間の残骸がそこにできた。もう人間だというのさえ疑わしいほどに折れ曲がり、捻れた物体。それが赤い血を纏っていることだけがかろうじて、それがイキモノであったことを証明できるものだった。
赤髪──アイラは手をぽんぽんとはたき合わせ、埃を払う。
「……ちょっと手間をかけた分、罪はプラマイ0か……」
右手首の夥しい数字の羅列を見、苦笑をこぼす。
「全く、マザーも容赦ないもんだ」
一人ごちると、先に気絶させておいた紫髪の方に向く。
どうしたものか。死神の任務を見られてはならないから、とりあえず気絶させたが……ほっといてもいつか目覚めるだろうが、この『死体』を目にしたときに自分のことをケーサツやらに言われては後々面倒だ。まあ、アイラは死神で法など適用されないのだが……死神の任務は隠密が基本だ。やはり騒がれるのはよくない。
とりあえず、死体を別の路地に転がしてから、紫髪の肩を揺する。
「おい、起きろ」
このずたぼろの体じゃ病院にも行けないだろうし家にも帰れまい。……ひとまず反応がないのを見て、担ぎ上げ、病院とおぼしき建物がある方向へ……跳んだ。
屋根伝いに駆けていく。
楓@管理人 (プロフ) [2017年7月11日 17時] 19番目の返信 [違反報告・ブロック]パチリ、と目が覚めると、全く見覚えの無い白い天井が直ぐさま目に入ってきた。此処が何処なのか、誰がどうやって此処まで連れてきたのか、何も分からない。しかし、考えるよりも先に殴られた下腹部に体の体重がかかり痛みが走ったので、体制を変えようと左に寝転べば、看護師達が急いで廊下を走り回っているのが見えた。
「あぁ…此処、病院か」
ようやく自分が今どの様な状態にいるのかが分かった。痛みはまだあるが、さっきまでと比べると大分楽になってきたので、一度何があったのか考えるべく落ち着いてみる。「確か、ハゲ野郎に殴られてたら赤髪の野郎が突然現れて…誰か問い詰めようとしたら、意識が飛んで…」と一人で考えてみても、途中からの意識がまるで無い。俺は感が元々良いのもあってか、あの赤髪の奴は普通の奴らとは少し違う事が直ぐに分かった。あの低い声、表情がまるで読み取れない様な包帯…。今直ぐにでも見つけて何があったのか問いただしたかったが、生憎病院に閉じ込められてしまった。
「くそッ…!あーーー!!つか暇。ゲームやりてぇ」病院に居る事は理解出来たが、病院というのは何もやる事が無くひたすらに暇だ。さっき寝たばかりなので、寝る事も出来ずにひたすらにボー…っと外を眺めていた。
ペンネグラタン (プロフ) [2017年7月11日 17時] 20番目の返信 [違反報告・ブロック]「よぉ」
そこに相変わらず目に包帯を巻いている赤髪──アイラが現れた。
「目を覚ましたんだな。一応、現状説明くらいはした方がいいと思ってきてみたんだが」
紫髪にひらひらと手を振るとあからさまに訝しげというか、警戒の表情を浮かべられ、苦笑する。ああ、そういえば自分が何者かまだ名乗ってもいなかったなぁ、と思い、とりあえず名前だけ名乗ることにした。
「俺はアイラ、通りすがりにずたぼろになっていたお前を拾った」
少々……いや、だいぶ語弊があったが、答えは答えである。納得するかどうかはともかく。
「お前に絡んでいた不良はなんか変死体として発見されたらしいぞ。恨みの多いやつだったらしいな」
可哀想に、と思ってもいないことを紡ぐ。