-海底都市-

メッセージ一覧

「おー、今日もまた…」
.
独り言とカチカチとマウスを押す音が部屋で響く。
大事なリスナーさんからのコメントが、PSに映っている。
静かな空間だ。
この時間帯、彼奴は学校だ。つまり、部屋には俺のみ。
大学を中途半端に卒業した俺とは違って、奴は優秀な奴である。
親からも期待されていた。…今は、親は居ないが。
彼奴ぐらいの歳の時の俺は、荒んでいた。
言うことも聞かず、授業もまともに受けたことなんてない。
おまけに素行が悪くそれを繰り返すという、グレっぷり。
今だって、ネット内のみで有名になって現実世界など向き合う気はない。
.
「あー、くだんねぇ奴」
.
椅子に凭れ掛かると、ギシ、と軋む。
俺みたいな奴が人生無駄にしてんだな。
そう自虐的な思いに浸ってると、足跡がふと聞こえた。
こっちに向かっているようだった。
彼奴にしては、やけに帰りが早い…誰だ?
俺は、息を潜めて待ってみることにした。

清。 (プロフ) [2015年7月20日 22時] [固定リンク] PCから [違反報告]

メアリー「…だぁれかいませんかぁ…?」
可愛らしい少女が1人、にこりと不気味な笑顔を浮かべながら、そこに、たっていた_…

幻魔 (プロフ) [2015年8月15日 9時] 1番目の返信 スマホ [違反報告]

「……!?」
.
それは明らかに女の声であった。
奴でなくても、注文してたゲームかリスナーさんからの差し入れやらが届いたのかと思っていた。
すっかり度肝を抜かれた俺は、思わずあんぐりと口を開けぼーっとしていた。
.
「…っ、ぁ…」
.
やっと我に戻り、何か返事しなければ。
そう思い、口を開ける。しかし、声が出ない。
掠れた声だけが喉の奥から漏れ出す。
そうだ、俺は初対面とはなかなか話せないんだ。

清。 (プロフ) [2015年8月15日 20時] 2番目の返信 PCから [違反報告]

メアリー「ぁ、誰かいますですねぇ…………そこに、いるんですか?」
にこりと振り向き、声のした方を見る。

幻魔 (プロフ) [2015年8月15日 20時] 3番目の返信 スマホ [違反報告]

「……ぇ? いや…」
.
くっそ、今のが聞こえたのかよ…
思わず、最初の声が裏返った。
ったく、誰なんだよ。
とりあえず、入ってこない事を願った。

清。 (プロフ) [2015年8月16日 13時] 4番目の返信 PCから [違反報告]

メアリー「…んー…ここをこーしてこーやって………できたっ!」
ガチャリ、と鍵のあく音がして。

幻魔 (プロフ) [2015年8月17日 18時] 5番目の返信 スマホ [違反報告]

「え、ちょ」
.
まじかよ、入っているんじゃ…。
急いで、見られてはいけないようなパソコンの履歴を消す。
ゲーム実況で磨いた、あの連打力で。
.
「男ならまだしも、女に見られてはドン引きされるっ…!」
.
やっと全部消せた。
ホッと息を吐く。

清。 (プロフ) [2015年8月17日 23時] 6番目の返信 PCから [違反報告]

メアリー「たのもー!です!えーっと、空ノ助、サン?」
ばぁんと扉が開き。

幻魔 (プロフ) [2015年8月18日 6時] 7番目の返信 スマホ [違反報告]

「そーだけど…」
.
それよりドアを閉めてくれ、とジェスチャーを送る。
明るいのは苦手だ。眩しいし、目が痛くなる。

清。 (プロフ) [2015年8月18日 7時] 8番目の返信 PCから [違反報告]

メアリー「はいこんにちはー!わたしはメアリー、けーさつの者ですー!」
ドアを閉めながらにこにこ微笑み。

幻魔 (プロフ) [2015年8月19日 0時] 9番目の返信 スマホ [違反報告]

「……けーさつが何の用すか」
.
パソコンの電源を落として、問う。

清。 (プロフ) [2015年8月19日 7時] 10番目の返信 PCから [違反報告]
メッセージ返信
メッセージの一覧に戻る
(C) COMMU