犯罪者収容所
メッセージ一覧
清。 (プロフ) [2015年2月1日 11時] [固定リンク] [違反報告](鉄格子の外を覗くと、私はいつも思う。
外はどんなのなんだろうって。
もうここに入って、何年になるのだろう。
外の景色なんて、もう忘れてしまった。
もう私は、大好きだったであろう太陽の光を直接浴びることは出来なくて。
綺麗に咲いていたあの桜の木にも触れることが出来なくて。
正直なところ寂しい、悲しい。普通が普通でなくなってしまったから。
でも、もう数年前の犯行を行った自分を。今の私から自由を奪った自分を責めるのはやめにした。)
.
「…何もかも無駄なの。」
(責めたって何も戻ってこないから。
皆、私を見てくれないから。
気付けば、私は涙を一筋流していた。
なぜ? 悲しいから? 苦しいから?
…分からなかった。)
.
「…。」
(私は、机に突っ伏して静かに目を閉じた。
窓からは少し冷たい風が吹き、漏れ込んだ太陽の光が私の能力で咲いた花に当たる。
これでいいんだ。
私は小さく呟き、闇に落ちていった。
心地よい闇へ、深く…深く…。)
清。 (プロフ) [2015年2月7日 10時] 6番目の返信 [違反報告]「…気になっただけです…」
(なんでもないですから、と無理に笑った。
でも、その瞬間に私の手からティーカップが滑り落ちた。
冷めきったハーブティーが空に浮いてから床にばら撒かれる。)
.
「…っ」
(目を見開いて、思わず立ち上がってしまう。
割れたティーカップを拾いながら、戸惑ってしまう。
持ってた手には、植物の茎が伸びていて…ついさっきまた引っ込んだ。
____この子が落としたの…?
そうなったら、ティーカップは確かに私の意思で落としたことになるのだった。
冷や汗が頬を伝う。私の心が能力に蝕われていってる。
不安で不安でたまらなかった。)
清。 (プロフ) [2015年2月7日 16時] 7番目の返信 [違反報告]「…瑠璃さ……! 触っちゃダメです…! 」
(彼の真っ直ぐの目を見て、少し安心した。…が。
私の手からはまた植物が芽生え急成長し、彼の手を捕らえようとしていた。
慌てて手を引っ込める。植物も諦めたのか、すごすごと私の体の中に入っていた。
どうしようどうしよう。瞳は揺れ動き、息も乱れてくる。背中も冷や汗でびっしょりだ。)
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「…っぁ…」
(愛しい貴方にさえ触れれないなんて。辛くて涙が流れ出た。
そこに漬け込むように、体から芽生えてきた茎が首を優しく、でも徐々に締め上げ始めた。
酸欠の苦しさにヨロヨロとよろめきながら、ある考えに辿り着いた。
能力が主人を始末して体を乗っ取ること、反発だった。)