水辺の蛟

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だいすきなあの人の元に

馬刺 (プロフ) [2016年12月3日 21時] [固定リンク] スマホ [違反報告・ブロック]

満身創痍の体を必死に動かし、必死に血溜まりの中を駆けていた。
視界が霞み、段々ぼやけてきた。
血が抜けすぎたのだろう。折れているはずの左腕の痛みは既になく、体中が燃えるように熱かった。
右手には油にまみれた長剣を握っていた。本来は両手で振るうものなのだが、左腕が使えないのだからしかたない。
もっとも剣を振るう必要はなくなったのだが。
周囲の敵は粗方殲滅が終わった。
腰と背には大小十振りの剣があった筈だが、折れたり切れ味が悪くなったら棄てていたらいつの間にか右手の長剣だけになっていた。
戦っている際の記憶は完全になく、左腕とかなりの血が流れた事だけは分かる。

「やっと──やっと終わったんだ」

血が抜けすぎてすっかり重い足を引きずって死体の山を歩く。
これで私の任務は終わった。
これでやっと主の元に帰れるんだと気が緩んだ瞬間体の力が抜けた。
体の限界だったのだろう。血の海に倒れこみ、動かなくなった。

馬刺 (プロフ) [2016年12月3日 21時] 1番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

お前は誰だ

馬刺 (プロフ) [2016年7月16日 13時] [固定リンク] PCから [違反報告・ブロック]

私には優秀な執事がいる。
人類の秘宝である私に相応しい完璧な執事だ。
私は御饅頭大付属高校の修学旅行である事件に巻き込まれた。
始めの方は普通の修学旅行だった。
安息の饅頭旅館に泊まって、聽子が行方不明になってからおかしくなった。
クラスメートの断末魔が響くゾンビ襲来イベント、村中を探索して村人に襲われて気持ち悪い生物共とこの三日ほど戦っていた。
村から出るために、捕まった仲間を助けるために、どっかいった私のSPを探すために。
ねえ、私の執事。私の家来。私の陣。
あなたはずっと私に従っていた。
だからね、今の陣に違和感を感じるの。
陣、あなたは私の意見には絶対に否定しなかったよね。
じゃあ私の意見に反対しやがったテメーは誰だ?

馬刺 (プロフ) [2016年7月16日 13時] 1番目の返信 PCから [違反報告・ブロック]

私は孤独でなければならない

馬刺 (プロフ) [2016年7月10日 6時] [固定リンク] スマホ [違反報告・ブロック]

煩悩に振り回されるのは愚か者だ
群れるのは己が弱いからだ
強くしなやかに、逞しく強靭な身体を手に入れるため
私は他と交わらない
交わるわけにはいかない
我が身は主神への献上品だ
清く美しく最上のものでなければならない
贄として、巫女として、選ばれし者として私は責務を全うする必要がある
御神体が安置される本殿より西に置かれた奥室に私はいる
まだ主神のお姿を拝見したことはない
主神の姿を見るのは死ぬ間際だけだ
嗚呼、我が主神よ
あなたはいつ御出なさるのですか

馬刺 (プロフ) [2016年7月10日 7時] 1番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

目を閉じるとあなたがいて目を開けるとあなたは消えた

馬刺 (プロフ) [2016年7月10日 6時] [固定リンク] スマホ [違反報告・ブロック]

今でも鮮明に覚えている。
私の有能な駒───いや、私の右腕が消えたのを。
私の執事、私の陣。
陣は私を庇って息絶えた。
黒女に治療させたとはいえまだ傷口が開いてたんでしょ。
使い捨てるのには惜しい逸材だっただけで………私は後悔しているだけだろう。
この心残りは助けられなかった憐憫だ。恋心じゃない。
陣は優秀な下僕。対等ではなく上下の関係なのに。
死んでから気付きたくなんかなかった。
一緒に添い果てたかった。共に生きたかった。好きだった。
ねえ陣。まだ待っててくれる?
わたしもあなたと同じように誰かをまもってしにた

一発の銃声が近くで渇いた音を出して聞こえた気がした。
れむは死の間際、自分を撃った男に対して挑発的に笑いかけ、背後にいる仲間を護れた事を誇りに思い、笑いながら死んだ。

馬刺 (プロフ) [2016年7月10日 6時] 1番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

私は一体どうしたんだろ

馬刺 (プロフ) [2016年5月29日 18時] [固定リンク] スマホ [違反報告・ブロック]

最近の私はおかしい。
私は誰かに依存するのでなく、自分の身を護れるよう生きてきた筈だ。

そのために私は多くを学び、多くを習得したんだ。
武道、カボエラ、空手は極めて同年代に敵はいない。
けどそれだけじゃ全然足りない。
これだけじゃ意味がない。

もっと多くの武器や多くの知識を溜め込まなければいけない。
もっと力を付けなければならないのに、他人と慣れ親しむ時間はないのになんで私はこいつらを庇ったんだ。

「この馬鹿犬! はやく立ち上がりなさいよ!」
「我々のリジェネ犬が……」
「ばっ……おいのこ! 今助けに行くっ!」

今までの自分を振り返っていたが、ふと正気に戻る。
遠くからくそゴキや黒女たちの声が聞こえてきた。
………私より敵を警戒しろよゴミ。
なに泣きそうな顔してるんだよらしくない。
戦況を見ようにも視界が霞んでろくに周囲が見れない。
唯一、此方に走り寄る足音が一つ聞こえる。黒女が治療しようとしてるんだろ。体育ゴミのくせに。
あーあ。ポッキー、食べたかったな。
───クソ両親にあいたくないし、死の国じゃなくてすぐ転生してほしいな。

馬刺 (プロフ) [2016年5月29日 19時] 1番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]
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