排他的精神病棟24時
[屡棄唖さん専… 2016年12月6日 18時 /€€€ 2016年12月6日 15時 /¢¢¢ 2016年12月6日 0時 /×+× 2016年12月5日 23時 /≪雪奈さん専用≫ 2016年12月5日 22時 /軽度グロ・吐瀉… 2016年12月5日 18時 /彼はこの環境が… 2016年12月5日 16時 /。。 2016年12月5日 0時 / 2016年12月4日 21時 /専用 2016年12月4日 16時
メッセージ一覧
前言撤回、きちんと戻りますよ (プロフ) [2016年12月6日 18時] 3番目の返信 [違反報告・ブロック]様々な声や響きが、遠く近くで交差する。それは扉という存在すら忘却した様に、僕の耳にも聞こえる。残念ながら僕にはその音は受け止めきれず、心地良いとは言い難かった。詰まらなそうに嘆息し、フラットな表情になる。すると微かに音が聞こえる。たすったすと靴が床を踏み締める音。この音にも慣れたものだ。もう直ぐノックが聞こえる筈。ほら、僕の予想通り。彼だ。テノールともバスとも取れる彼の柔らかな声は先程の喧騒を拭き取ってくれる様で、少し安堵する。
「勿論だよ。入っておいで」
No.なんて言える訳が無い。彼とて理解しているのではないだろうか。まぁ、彼の気持ちは解らなくて良い。彼が望む事をするのが僕の役目。彼がいつでも入って来て良い様に、僕はやけにきつく結んだ唇を、三日月の形にして待っていた。
特になし (プロフ) [2016年12月6日 2時] 3番目の返信 [違反報告・ブロック]簡易キッチンでユエに作って貰った暖かいコーンスープを、ユエの隣で…その上瞳を合わせながら飲む。なんて贅沢で幸せなんだろう。
嬉しさの余り思わず軽く貧乏揺すりをし始めて仕舞うけれど、ユエにそれを見咎められる事は無かった。
何かを心配した様子でスープの味を問い掛けるユエを見詰めながらコーンスープを飲み干し、しっかりと飲み込んでから軽く息を吐く。口の中の温度が高い所為でユエの口から出た煙より多い気がした。
「嗚呼、凄く美味しかったさ!……その…何だか、ユエが作ったからかな…?幸せな味がした」
こんな事を言うのは照れ臭かったが、何時もなら嫌でも出て来る筈の取り繕う言葉が、いざと言う時に出て来ない。それを恥ずかしいと思うと同時に嬉しく思った。
鈴音 (プロフ) [2016年12月6日 11時] 4番目の返信 [違反報告・ブロック]「幸せ?…ん、よかった。謝謝、葵。」
幸せな味。それは、どんな味なんだろう。
率直にそんなことを思ったのだが、彼が言うことだ。
きっと、とてもとてもいい意味なんだと思う。
にこ、と笑っては相手に礼を述べる。
くしゃくしゃ、と彼の柔らかな髪を優しく揉んだ。
先ほどまでスープが入っていた器を受け取って、再度キッチンへと向かう。
手慣れたように器を洗いながら、くるりと振り向いて問いかけた。
「葵、お願い。まだ、あるなら…月、聞く。」
スープだけで満足してくれただろうか、と少し不安になったから。
美味しそうに食べてくれるのは嬉しい。そう思いながら返事を待った。
特になし (プロフ) [2016年12月6日 23時] 5番目の返信 [違反報告・ブロック]葵、と名前を呼ばれ、笑顔を向けられた。たったそれだけの事に何だか偉く胸が満たされる様で、自然と笑みが表情に浮かぶ。
「此方こそ美味しいスープをご馳走様、ユエ」
ユエと居ると…何時も何時も、こんなに幸せで良いのだろうか…なんて少しだけ不安になる。だってユエの様な優しい人が、何故態々俺みたいな面倒臭い輩に世話を焼いてくれるのか解らない。解らないが、それでも幸せは幸せで。
ユエにお願いを聞く、と言われ瞳をしぱしぱと瞬かせた。お願い。これ以上、何が有ると言うのだろう。そんな事を考え一瞬返答に困るが、冬場に水を使っている所為で、ユエの指先が悴み赤く染まっているのに気付いた。冷たかっただろう、俺の為に其処までしてくれる事は無いのに。…なんて事を頭では考えつつも、確かに嬉しくて。
「……それが終わったら………手を、繋いで貰えないかい…?」
恐る恐る、と言った様子で声を出した。
特になし (プロフ) [2016年12月6日 0時] 6番目の返信 [違反報告・ブロック]自らの伝えたかった言葉と、口から何の前触れも無く飛び出した言葉に差異が生じている事に、自らの身体が自らの身体では無い様な違和を感じた。しかしそんな事を考えて居たのは刹那で。
背中から感じる体温が、柔らかい掌の感覚が、僕だけに向けられた優しい言葉が。
…それが僕自身の一番望んでいた物だと本能的に解って仕舞って。
話さなくて良い、と言われたもののもうかなり冷静と言っても良い状態にまで回復して居て。………もう少しだけこのままで、とも思ったがこれ以上甘える訳には行かない。
「…俺、看護師さんか用務員の方呼んで来るので……後はもう大丈夫です。ご心配お掛けしました」
何故だか解らないが、あの悪癖が姿を見せる気配が無い。その事に安堵しつつも、撫でられて吐き気の治まる自らのメンタルの弱さにほとほと呆れ返った。
茜夕/4G復活 (プロフ) [2016年12月6日 16時] 7番目の返信 [違反報告・ブロック]尚も撫で続けて、この青年が落ち着くのを待つ。無我夢中になって
彼の背中に手を添えていると、彼からもういいと言う言葉が出た。
体調は落ち着いたようだった。しかし彼の体調が万全になった訳
ではない。今苦しそうにしていた張本人が一人で人を呼ぼうと
するなど彼の具合を見ていた翔子からすれば無謀でしかないので
ある。しかし恐らく人に迷惑を掛けたと彼は思っているのだ。
罪悪感があるのだろう、一人で人を呼ぼうとしているのだ。
彼とどうにかして行動する方がいいと翔子は思った。
「すみません、私も一緒に行かせて下さい。あなたの体調が完全に
治った訳ではありませんし、状況も私が説明出来ます…それに」と
言って翔子は着ていた寝間着を見せる。「病院の備品を
こんなにしましたし、このままでは流石に…ちょっと、
行動するのは不可能なので。替えを貰いに行きたいですから」
笑顔の苦手な彼女の表情は冷たいが、声音からは
青年を心配している事や服を見て呆れているのが窺える筈だ。
特になし (プロフ) [2016年12月7日 0時] 8番目の返信 [違反報告・ブロック]確かにそうだ。俺の所為で目前の女性は寝巻きを吐瀉部濡れにして仕舞って居る訳だし、行く所は同じな訳だ。迷惑を掛けたくないと思うが故の浅慮に気持ちが先走り、新しい面倒事を生み出す所だった。
「……ごめんなさい」
そんな言葉しか表に出せず、使えない口を噤む。言葉を紡ぎ出す為の思考が上手く行かない。
無表情では居るものの、声色が優しいお陰で安心感が有る。患者ではなく医者と言われても納得出来てしまう程に。
「……御一緒に来て、頂けますか…?」
誘うべきは僕からなので、改めて此方から提案した。
僕の頭の中には、安心感と羞恥と罪悪感を混ぜた複雑な感情が渦巻いて居た。
茜夕/4G復活 (プロフ) [2016年12月7日 12時] 9番目の返信 [違反報告・ブロック]断られる可能性も考えていた。最悪その時は後で補足すれば
事は足りるだろうと踏んでいたので、謝られるのは想定外だった。
「別に、此処は病院ですから、誰が具合を悪くしてしまっても
可笑しくありません。それに私がしたいと思ってしたことです。
気に病まないで下さい」彼女が言うことはいつも正論であることが多い。それ故に真面目等の印象が濃く付いてしまったり、
話しにくい、面倒と思われる事もある。しかしこれ以外に彼女は
方法を知らなかった。すると改めて来てほしいと言ってくれた。
嫌がられなかった事に安心し当然の答えを伝える。
「勿論です、行きましょう」
前言撤回、きちんと戻りますよ (プロフ) [2016年12月5日 16時] [固定リンク] [違反報告・ブロック]彼はこの環境が好きではなかった。好きになろうともしていなかった。元々病院と言う物は嫌いなのだ、反吐が出る程には。然し親から医者になれと言われ、なって、ここの病院が配属先となった。嗚呼、糞が。と言葉遣いは荒いがこう思って仕舞う部分が大半を占め、パパとママがお願いしたんだから仕方無い、僕はこうしなきゃ。という部分も有る。煩わしくて、腸から蛇が口に向かって進んでいるような不快感。気持ち悪い。
ぱちり。突然暗闇の底からぐいと引き上げられたように、眼が覚めた。とろりと眠気の残った声で、彼はこう呟く。
「…いけないなぁ」
罠にかかった無知な獣を憐憫する様な、冷ややかな微笑を唇に浮かべ、ごくんと唾を飲み込む。曇った空から太陽が射し込む様に、完全に閉じられたカーテンからは光がちらちらと覗いていた。
とある病室で迎える朝。カルテに記入をしていたら、つい寝てしまった様だ。やれやれ、睡眠不足とは恐ろしい。と言うより、此処は誰の病室だろうか。どうやら迷惑を掛けたとは、少しも感じてはいないらしい。
「…あ、これ見ればいいのか」
寝ている途中に床に落ちたのだろう。カルテを拾って埃を払い、そして目視する。成る程成る程、あの患者か。ちら、とベッドに横たわる患者を見つめる。うん、カルテと顔が一致してる。こいつだ。さて、用も無いしさっさと此処から出ていこう。立ち上がり、患者の迷惑など気にせずに扉を勢い良く開け、欠伸をした。
特になし (プロフ) [2016年12月6日 22時] 2番目の返信 [違反報告・ブロック]これは一体全体どう言う状況なのだろう。皆目見当も付かない。
……先生にカルテを書いて頂いて居た事が昨晩の最後の記憶だ。……まあ取り敢えずこの状況から察するに、生まれて始めて添い寝というものをした、と言う事だけは解ったけれども。
先生と言っても新人の方ではなく、優しくない方の先生。精神病院の先生がこんな態度で良いんだろうか、なんて度々思ったりもするけれど……注射をして貰った時に全く痛くなかった事を覚えているので、腕の有るお医者さんなんだとは思う。
それにしても、如何してこうなった。事の顛末が解らない。
先生の顔を見詰めて居ると、先生が俄かに深呼吸をして。先生が起きる、と思うと寝たふりをして仕舞いたい衝動に駆られた。寝たふりをしたい、だなんて思って仕舞うのは…普段余り良い印象を持たれて居ないと言う自覚が有るからだろうか。
…いやまあ先生が他人に対して良い印象を持っていると思った所なんて一度たりとも無いのだけれど。
先生は二言三言独り言を言って、有ろう事か眼さえ合ったーー先生からは憮然とした僕の表情が見えて居ない筈が無いーーにも関わらず、無言で僕の病室を出て行こうとする物。先生の暴挙に驚き、半ば反射的に声を掛けた。
「お早う御座います先生、何も言わずに立ち去っちゃうなんて寂しいじゃないですか?それにしても患者の病室で寝るってどう言う事ですか?もし僕が女性とかだったりとかしたらどうするつもりだったんですか?その顔に真っ赤な紅葉付いちゃいますよ。と言うかこれは僕寝込みを襲われたんですか?これは所謂ーー」
いけないいけない、と口を噤む。喋り始めたは良い物の、止まらなくなって仕舞うのが僕の悪癖だ。そんな事を考えながら、振り向いた先生の顔色を伺った。
前言撤回、きちんと戻りますよ (プロフ) [2016年12月6日 23時] 3番目の返信 [違反報告・ブロック]背後から声が聞こえる。良く通る、耳障りな濁りが無いすっきりとしたテノールの声。だが今の僕にはそれが恐怖で、あの独り言を聞かれて仕舞ったという事と寝顔を見られた事こそが最も恐ろしくて堪らない。いや、百歩譲って独り言は良いとしよう。だが、寝顔を見られる事、それは即ち心臓を優しく撫でられている様な恐怖。弱味を握られた気分だ。多分相手はそんな事何とも思っていないのだろうが。取り敢えず返答、脅すのは流石に駄目だろうか?いやもう何か良いや、開き直ろう。もうやけくそだ!振り返り、すぅと一つ息を吸うと、彼は溜めた息を吐き出し始めた。
「お早う、僕は出来るだけ君の声を聞きたく無いからね、言葉を交わす必要が無いと思ったんだよ。アハハ、何でだろうねー、睡眠不足じゃないの?君が女だろうと手を出す気は無いね。外に声漏れるかもしれないし、そもそも女体に興味は無い。ビンタなんてしようものなら殴り合いを覚悟するんだね。後君男だよね?夜伽の相手に男は使わないでしょ普通。深読みし過ぎ、気持ち悪いしうっさいな。口輪でも付けてあげようか?」
うん、息吸っておいて良かった。息吸ってなかったら途中で醜態を晒す事になる。然し、思っているよりも言葉はぽんぽんと出るものだ。感心してしまう。すると彼が此方を見ている気がして、笑みを浮かべる。歪んだ嘲笑が、刻みつけられでもした様に動かない。その笑みには、明らかなる軽蔑と嫌悪の感情が篭っていた。
特になし (プロフ) [2016年12月8日 0時] 4番目の返信 [違反報告・ブロック]てっきり僕の事を無視して行って仕舞うとばかり思っていた先生が言葉を返してくれた。その事に対し、嬉しいを通り越し若干感動する。
しかも先生からは聞いた事の無い様な多量の言葉を口にしていて。最早頭の中にも表情にも、いっぱい喋ってくれて嬉しい、と言う感情しか浮かばない。
まあ言っている事はそれなりに酷いし、他人のベッドに入り込んで…しかも16歳と朝まで添い寝コースを体験して置いてそんな事言って仕舞うのか!なんて思ったりもするけれど、微塵も怒りなんて言う感情は浮かばない。寧ろ今まで寄って来なかった猫が寄って来た時の様な達成感すら有った。
「先生が女体に興味が無いって事は、男体には有るんですね!!解りますよ俺には先生の中の秘められたモノが!普通?普通って言いましたか先生…?成る程、先生はこう考えて要る訳ですね…?『男に…しかも患者にこんな感情抱いちゃってるってバレたら嫌われちゃう……でも葵くんに嘘は付けないから一般論持ち出して誤魔化しちゃお…』って事ですよね!今多分僕、これ以上無い程先生の事理解してます!」
(あっこれ絶対無視される奴だ)
言い終わった後、息を整えている最中に理解するが、言い終わって仕舞った物は口に戻せない。まあ先程の言葉で一生分先生に構って貰えた気がするから後悔はしていないし、恐らく今日僕に言われた事を何度も思い出してその都度引くだろう。そしてきっと先生は俺と意図的に距離を置くと思われるから無視されても実質無視ではない。……と思いたい。
夕 (プロフ) [2016年12月6日 21時] 6番目の返信 [違反報告・ブロック]「…ああ、」
ぱたん、と読んでいた小説を置き、立ち上がる。保育士を目指していたためか、久しぶりに立ったというもののふらつかなかったのはまだ多少は筋力が残っていたということだろうか。
「悪いな迷惑掛けて」
赤の他人にここまでするだろうか、普通ならこんな考えが浮かぶだろう。
ただここは精神病院。そんな変わり者がいてもおかしくない。
そして自分も変わり者の中のひとりなため、彼自身も可笑しさに気が付かないのだろう。
申し訳なさそうに眉を下げて頬をかく。
待たすのも申し訳ないと思ったのか、見舞いに来た専門学校の友人から誕生日にと貰ったコートを羽織る。
性格ゆえ気に入られるタイプなのか、彼は貰いものが多い。
現在手に持っているブルーのマフラーも兄弟からのプレゼントだった。
このマフラーだけは本当に命同然のものなのか大事そうに首に巻き付ける。
依十 (プロフ) [2016年12月8日 20時] 7番目の返信 [違反報告・ブロック]「んじゃ、行くか」
そう言って病室の外に歩みを進める。
海はこの病院の近くにある。
だから歩きでもいいだろうと思い、車は借りなかった。
それに、偶には動くことも必要だと思った。
彼なんて、ずっと自分の病室に引きこもっていたのだから、自分よりももっと外の空気を吸ったほうがいいし動いた方がいい。
あんな病室に引きこもっていたら、いつまでも精神なんて良くならないだろう。
病は気からとも言うし、こうやって海に行けることはいいことだと思う。
しかし、彼が何を思って海に行きたいのかなんて知らない。
色々と考えているうちに海が見えるところまで来ていた。
この季節からだろうか、人気はなく、ただ静かな浜辺に波の音が聞こえるだけだった。
夕 (プロフ) [2016年12月8日 21時] 8番目の返信 [違反報告・ブロック]ただ黙って頷くと、彼の1歩後ろを歩く。性格が現れているというか、きっと精神的にも一歩引いたタイプなのだろう。
しばらくすると海が見えてくる。
真冬なため少しくすんだ群青色の海が彼の瞳と似ていた。ただ今の彼は何も目にうつすことがなく黙って海を眺めている。
「…寒いな」
消え入りそうな、小さな声で呟いた。
コートに突っ込んでいた手を出し海辺にしゃがみこむ。
寒さで真っ赤になった指先にも気にせず水に手を入れた。
だんだんと手の感覚が無くなっていく。
これなら簡単に逝けそうだ。
疲れたように手を水から出し白い息を吐き出すと、何も言わずにただ海を眺めた。
依十 (プロフ) [2016年12月9日 20時] 9番目の返信 [違反報告・ブロック]彼が海水に手を付けたことには驚いた。
まず頭に浮かんだのは、小説とかドラマで見る自ら海に入りそこから出てこない、所謂溺死。
そんなことはしないと思ってはいるけれど、あんな精神病棟にいたら精神的に病むことは知っている。
でも、何処かに言ってしまいそうな彼に何か声をかけたかった。
喉に何かが突っかかって、言葉は出ずに息だけが漏れた。
だから口を閉じて彼の隣に静かにいく。
「…なぁ…お前はさ、何処かに消えたいとか思ったことある?」
唐突な質問に驚いてしまうだろうかと思いながら問う。
彼の顔は見ずに、ただ海に目を向ける。
海の色は少しくすみ、綺麗な青色とは言えない色だった。
それは自分の心なのか、彼の心なのか。
どちらかを表しているように思えた。