幽世学園
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ｶﾁｶﾁ、という一定の早さで時を刻む無機質な音を耳にぼんやりと入れながら淡々と動いている長い針を目で追う…なんて事をやりはじめてからもう30分以上がたった。正直暇すぎて今すぐにでもはげそう。
「…はぁ、」
こんなに根気よく待っても未だにやってこないおやつの時間に肺の中の空気をはきだすように大きくため息をつき ガラス張りの長めのテーブルにぐったりと伏せる。頬に当たるガラスの冷たさが心地よくてそれを付け狙った眠気がゆったりと俺を覆う。
…あぁあ、ここで寝たら当分チャンスは来ないんやぞ！起きろ、頑張れ俺！
なんて心の中で激励しても急激に襲ってきて尚且つ空腹も味方につけた超悪質最強な睡魔には勝てるわけもなく…
「…あぁ、あかん、ねる」
トロトロと心地よい微睡みに意識を任しつつ 重たくなっていく瞼を完全に閉めようと力を抜いた瞬間＿＿
＿＿ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
「っ、？！…あ、来た！！」
突然耳に響いた音に眠気なんかふっとんで慌てて玄関へ走る。途中、ガツッってあまりにも過酷な痛みが襲ってきたがそれも振り払って俺は走る。
「っ、待ってたぞ！」
がチャリ、と開ければ柔らかい甘いにおいが広がった。
千瀬 休止 (プロフ) [2018年10月15日 16時] 1番目の返信
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「おー、来たぞ
遅れてすまんな」
篭に沢山はいったクッキーやパウンドケーキ等々をみせながら言う
「張り切って作りすぎてしまってな
あと影が食い過ぎた」
バトルΦ@モデルガン欲しいね (プロフ) [2018年10月18日 8時] 3番目の返信
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「いや、別に構わん」
遅れたと言う彼女にそう言いながら部屋に入るように入れ、と目線で伝えればすんなりと入ってくる。沢山のお菓子が入った篭を抱える彼女が横に通った時に鼻を擽った甘い匂いに朝から何も食べてないお腹はｸﾞｩと小さく鳴る。
「紅茶の準備してきますんでちょっと待ってて下さい」
少し彼女と会話をしながらリビングへと連れていった後 とりあえず紅茶を用意しようとキッチンへ行く。が、普段適当に選んで飲んでいる為に実際どんな茶葉があのお菓子に合うとか全然分からず数種類の茶葉缶の前でピタリ、と作業していた手が止まる。
「…あー、ちょっといいか」
…専門の人が居るならその人に聞けばええよな。
キッチンからヒョコと顔だけを出して彼女に手招きをした。
千瀬 休止 (プロフ) [2018年10月20日 15時] 4番目の返信
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「ん、どした？」
『なぁまダなのか？』
「お前は食ったばっかだろ寝てろ」
蜥蜴の形をした影が出てくる、元をたどれば菫の影だが性格は全く違う
『はーらーへったァァァァ』
「うるせぇ、引っ込めトカゲ」
バトルΦ@モデルガン欲しいね (プロフ) [2018年10月20日 16時] 5番目の返信
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「いや、甘やかすのはよくないから
大人しくさせる」
ドゴン！！と重い拳骨
もっともそれは拳骨の音なのかと問われれば微妙なのだが
『いでぇ！！！』
「さっさと寝ろクソトカゲ」
『覚えテろよ！！』
「どこの悪役台詞だ」
しくしく泣きながらその影は引っ込んだ
ため息をして向き直る
「んで、何がどした
……あぁ、茶葉か」
手元の茶葉の種類を見てすぐになっとくする
「どうせならブレンドしようぜ
中々いい紅茶の種類じゃないか
普通のやつは紅茶パックなのに」
嬉しそうに茶葉缶の蓋を開けて言う
バトルΦ@モデルガン欲しいね (プロフ) [2018年10月20日 19時] 7番目の返信
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ドゴン、と目の前で影君に振るわれた拳に思わず一瞬目を見張る。
…まてまて、色々と疑問点がある。
影君って殴れるのか？殴ったらその能力自身の本人にはダメージは入らない？つか、あれは拳骨なのか？実は核ミサイル…？…黒崎薫先生はホンマに女性？
なんて最後の方はグルグルとくだらない事を考えていたが影が引っ込んだのを見て慌てて考えていた事をかきけす。俺はまだ死にたくない。
「…紅茶パックは美味しくないのが殆どだからな。見つけるのがめんどくさい」
ブレンドは俺は分からんから任せた、と付け加え彼女が茶葉の蓋を開ける様子をジッと見つめる。
千瀬 休止 (プロフ) [2018年10月20日 20時] 8番目の返信
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「確かにな、見つけるまでが苦労する」
クスクス笑いながら茶葉の缶を何個か見る
「よし、任された、用意しとくから篭にはいってるパウンドケーキとシフォンケーキ切っといてくれる？」
嬉しそうにお湯の準備やらカップの準備やらをする
バトルΦ@モデルガン欲しいね (プロフ) [2018年10月20日 20時] 9番目の返信
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