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「……あそこ」淕空も黒板消しを置くと、教室の隅の席を指で指し示す
「そっか」分かった、と頷いて素直についていく。
「……」席に座ると、自分の座った隣の席をとんとんと叩く
「ん」ぽす、と隣に座る。
「ん。」へら、と幸せそうに笑う
「ふふ」笑い返し、肘をつくと講義が始まるまでと待ち始める。
「……」ぼーっと窓の方を眺めている
ちらちらと生徒が入ってくるが、海知は特に気にせずそれを眺めている。
「……」淕空は入ってくる生徒の方を見ないようにしているらしい
「……」訝しむ視線や不躾な視線には睨みを利かせる。
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