佐崎先生
スレ立てありがとうございます
いえ、どちらから始めましょうか?
「………」かなりの量の本と、僅かな書類を抱えて征羅は校舎内の廊下を歩いていた。主に抱えている本のせいで殆ど前が見えていない。
「し、職員室に忘れ物!」肩掛け鞄を忘れて落ち着かない様子の唯ヶ崎は、大慌てで廊下を駆け……曲がり角で盛大に人とぶつかった。「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!」ばたばたと落ちた本を見てぺこぺこ謝る。
「あっあっ、いや、その」本が落ちたのにも驚いたが、その前にいきなり人が目の前に現れたことに、人間不信気味の征羅は動揺してしまう「いや、その、僕の方こそごめんなさい、というか前を見てなかった僕の方が悪いですごめんなさいごめんなさい」
「いえっ、わたしがちゃんと前見てなかったからっ、昔っからどじで、うわああああ」何かに引っ掛かったわけでもなく、スッ転んで泣いて、ごめんなさいと繰り返す。
「いやいやいやいや僕が悪いんです、きちんと前を見てなかった僕が悪いんですだからその…えと、あの…!!」人と話すのが不慣れすぎるせいで言葉が続かず、結局征羅もごめんなさいと繰り返して謝り続けている
先程転んだ拍子なのか、ベレー帽がどこかに飛んでいってしまったらしいことに気づき、更にパニクる唯ヶ崎。「ないっ、ないないない! ああでもこっちが先ですよね、申し訳ありませんすみませんごめんなさい」本と書類を集めながら、ひたすらに謝り通す唯ヶ崎。肩掛け鞄がないために落ち着きはいつにも増してない。
「あぁぁぁっごめんなさいごめんなさい僕がやります僕のですから僕が悪いですから僕がやりますからごめんなさいごめんなさい!!」征羅も自分で本と書類を集めつつ、ひたすら謝り通している。征羅の謝罪は終わるような様子は見せない。
「いえいえいえいえ、そもそもわたしの前方不注意で先生に罪はありませんから、謝らないでくださいぃっ、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!」謝りながら、拾った本と書類を持つ。「せめてものお詫びに運ぶの手伝わせてください! ……って、わたしみたいなどじにそんなこと任せられるわけありませんよね、ごめんなさい分を弁えていませんでした。ではどうして詫びたらいいんでしょう? 腹切りですかね!?」混乱と錯乱で話がだいぶ大変なことになっている。
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