幽世学園
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666 (プロフ) [2018年9月1日 21時] 1番目の返信 [違反報告]北側の講義棟の裏庭で、稜弥は一人静かに能力の訓練をしていた。友人以外に話しかけるかけられる、会話するなどのことは彼にとっては面倒ごとには相違ない。故に人通りの少ない講義棟の裏で、訓練をしていたのだ。
土の中から水を操作して球体にしてみたり、空気中の水蒸気の水を凍らせてみたり、もう一度蒸発させてみたり。
そんなとき、少しの気配を意識の端に捉え、一瞬意識が逸れてしまう。そして、ぱしゃりとした水音が聞こえてきて、あ、と思わず稜弥は声を上げた。
「……えっと……すんません」
少しの申し訳なさを滲ませながら、稜弥は気配のした方を見た。