妖明治奇譚

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(出会い目的の書込は法律で罰せられます→ルール)

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森の奥に ひっそりとたたずむ神社 。
そこで 彼女は鳥居に座りぼんやりしていた 。
.. まあ こんな場所にくる人なんてほとんどいないし 神社にいる狐を見た人には幸せがとかなんたら言われてたりするし 問題はない 。
でも 来たのが普通の人間じゃなかったら あんまりそうは思えない 。

「 .. だっる ... 」

ふわりと風が吹く 。長い髪に隠れていた立派なしっぽが姿を見せ 、 めんどくさそうにため息をついた 。


( 小泉鏡花さん専用 )

(⋈◍ 柊 ま し ろ. (⋈ (プロフ) [2015年10月7日 19時] [固定リンク] PCから [違反報告・ブロック]

「お前も十分酷いよ~育て親に向かってさ~」

ラズ (プロフ) [2015年10月26日 18時] 25番目の返信 PCから [違反報告・ブロック]

「 あ - はいはい 。 ... 仕方ないじゃない .. 」

(⋈◍ 柊 ま し ろ. (⋈ (プロフ) [2015年10月26日 18時] 26番目の返信 PCから [違反報告・ブロック]

「んーなんで?」

ラズ (プロフ) [2015年10月26日 19時] 27番目の返信 PCから [違反報告・ブロック]

「 さあね 」

(⋈◍ 柊 ま し ろ. (⋈ (プロフ) [2015年10月27日 18時] 28番目の返信 PCから [違反報告・ブロック]

「えー告訴

ラズ (プロフ) [2015年10月27日 18時] 29番目の返信 PCから [違反報告・ブロック]

「まだかなぁ…今日は来れないのかなぁ…」
神社の御神木に腰を掛けているのは神獣の白澤。
誰を待っているのかと言うと数年前に偶然会った人間の男の子の清十郎に会うためである。左耳に付いた赤い紐の耳飾りを揺らしながら待っているのだ

ラズ (プロフ) [2015年10月6日 20時] [固定リンク] PCから [違反報告・ブロック]

「可愛いんだもん。何年も前から見てきたからね。もう親みたいな気分だよ」
昔から何人もの妖、人間の子供を育て世に送り出したか覚えていないが毎回こんな気分になるのはしょうがないことのようだ

ラズ (プロフ) [2015年10月6日 22時] 12番目の返信 PCから [違反報告・ブロック]

「そうですね。もう、何年も一緒にいるんですもんね…」

もう幼い頃の記憶はないが、随分と昔から一緒にいるような感じがしてなんだか微笑ましい。

「これからもよろしくお願いします」

これからも一緒にいようという念を込めてそう言い、頭を下げる。

Loneliness. (プロフ) [2015年10月6日 23時] 13番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

「改まっちゃって当たり前よ」
さも当然のように一緒にいるという。

ラズ (プロフ) [2015年10月7日 6時] 14番目の返信 PCから [違反報告・ブロック]

「そうですね。」

彼女の当たり前という言葉が嬉しくて、笑顔を見せながら言う。

Loneliness. (プロフ) [2015年10月7日 21時] 15番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

「ふふ…こっちにおいで。お茶とお菓子を出してあげるよ」
神社の大きな社の縁側に歩いて行って手招きをする

ラズ (プロフ) [2015年10月7日 21時] 16番目の返信 PCから [違反報告・ブロック]

「月永葵って言います宜しくね! ほら白雪も!」
「…我は白雪……宜しく」

灰色の髪の少女と白い髪をした女性が挨拶をした
どうやら女性と少女はとても仲が良いらしい…よく見ると2人は手を繋いでいる
少女はニコニコ笑い女性は嫌そうにしているが優しい目をしていた
しかし…その女性には狐の耳としっぽがはえていた…どうやら女性は狐の妖怪らしい

蘭架〜手羽先うどん〜 (プロフ) [2015年10月6日 9時] [固定リンク] PCから [違反報告・ブロック]

「面白い子…可愛らしいわね」
微笑みながらもどこか懐かしそうに言う

ラズ (プロフ) [2015年10月9日 17時] 29番目の返信 PCから [違反報告・ブロック]

「ありがと…!!」
「上は男物の学生服…下は短い袴って変だよな? 詰め襟って苦しくないのか?」

白雪は不思議そうな顔をした
葵は少しでかい袖を口より少し下にしぺろっとし小さく舌をだした

蘭架〜手羽先うどん〜 (プロフ) [2015年10月9日 18時] 30番目の返信 PCから [違反報告・ブロック]

「人と違うことしたほうが楽しいじゃない♪せっかくの人生なんだから

ラズ (プロフ) [2015年10月9日 20時] 31番目の返信 PCから [違反報告・ブロック]

「エヘヘ……」
「……ハァ」

萌え袖をしながら笑う
白雪は呆れている

蘭架〜手羽先うどん〜 (プロフ) [2015年10月9日 20時] 32番目の返信 PCから [違反報告・ブロック]

「も〜白雪…葵は人間なんだから人生楽しく‼︎!でしょ!そうよねー葵ちゃん

ラズ (プロフ) [2015年10月11日 1時] 33番目の返信 PCから [違反報告・ブロック]

森の中に 淡くくすんだ白と薄紫.
人里離れた昼間でさえも少しの薄暗さが残るその森で その二色がゆっくり動いていた.

「 ... 狐は 山の中で .. なんだっけ ? 」

興味もないがどこかで聞きかじった歌の歌詞を思い出そうとする.
.. まあ どうでもいいか. 諦め ゆっくりまた進みだす.
彼女の狐の耳がピンと立つ. ゆっくりと振り返り にこっと微笑んだ.

「 こんな森に誰か来るとは. こんにちは 」

(⋈◍ 柊 ま し ろ. (⋈ (プロフ) [2015年10月6日 7時] [固定リンク] PCから [違反報告・ブロック]

「 ええ 、 ごめんなさいね 」

申し訳なさそうに笑った 。

(⋈◍ 柊 ま し ろ. (⋈ (プロフ) [2015年10月11日 13時] 38番目の返信 PCから [違反報告・ブロック]

「いやいやそんな気にせんでええですよ、」
あわあわと了解左右に振って

09 。 (プロフ) [2015年10月11日 15時] 39番目の返信 PCから [違反報告・ブロック]

「 え .. 分かったわ 」

あわあわする姿に かわいいと思いながら頷く 。

(⋈◍ 柊 ま し ろ. (⋈ (プロフ) [2015年10月11日 18時] 40番目の返信 PCから [違反報告・ブロック]

「僕そんな、すぐ怒ったりしいひんから、」
念を押すように

09 。 (プロフ) [2015年10月11日 19時] 41番目の返信 PCから [違反報告・ブロック]

「 .. 分かった 」

こくりと頷く 。

(⋈◍ 柊 ま し ろ. (⋈ (プロフ) [2015年10月11日 19時] 42番目の返信 PCから [違反報告・ブロック]

ゆらりゆらりと波が挨拶をしに来る。
少しずつ街の灯りは消えていく。
地面につくほどの長い長い髪を掻き分け、若い女は此方をちらりと振り向いた。
美しい黒髪に紅色の口紅。人を誘惑するのには十分すぎる容姿。
それは、黒よりも濃く、白よりも淡く貴方の瞳に飛び込んだ。

「今宵は冷えますね。」

そんなことを呟きながら。
水の滴る長い髪も、そして
ぼやぼやと薄れた自らの下半身も。
全てをどうでもよくさせてくれるような夜の魔法にかけられて。

「あんたはー、どう思います?冷えますよね」

そう、ほんのり薄い笑みを浮かべながら。
はっきりと単純な言葉の列であるそれを投げかけた。

精神死亡のYumi月さん (プロフ) [2015年10月6日 0時] [固定リンク] PCから [違反報告・ブロック]

問われた彼女は ぱちくりと瞬きした.
ふわりと紫水晶に似たくすんだ淡い紫の髪が揺れる.
すると 髪に隠れた狐のしっぽが姿を見せた.

「 .. そうね , そこまででもないかしら 」

くすり と微笑む.
相手を確認するように ピクリと狐の耳を動かして.
裾をずるずると引きずり 手が見事に隠れた袖の長い着物.
そんな着物を少し持ち上げる.

「 アタシは これだから 」

そう言い また笑った.

(⋈◍ 柊 ま し ろ. (⋈ (プロフ) [2015年10月6日 16時] 1番目の返信 PCから [違反報告・ブロック]

「ふーむ、なあるほど..やはり着物を新調した方がよかですかねえ..」

夜風がさらりと通り抜ける。晒されたふくらはぎにそっと布を置いて溜息をついた。
やっぱり、冷えるのは嫌いなのだ。自らのことを理解するとすっとごく自然な動きで息を吸い、溜息を吐いた。
活気の宿ることのない瞳は、その貴方に直接向けられた。

「こんな夜にゃあ寝れませんねえ、凍えて死んぢまう。おっと、あんたさんの前で溜息とは..こりゃあ失礼しました。」

ふわりと、無気力ながら何かを考えているような笑みを浮かべ。

精神死亡のYumi月さん (プロフ) [2015年10月10日 11時] 2番目の返信 PCから [違反報告・ブロック]

「 まあ 、 そうね .. 。 これも 困りものだけど 」

長いと何かと不便なのだ 。 まあ 、 気にしないといえば気にしないのだが 。
ふふ 、 と綺麗な笑みを浮かべる 。

「 あらあら 。 あたし 、 あなたが生きていらっしゃるのか少し考えちゃったわ 」

そう言いながら 、 薄れた下半身を見やる 。

(⋈◍ 柊 ま し ろ. (⋈ (プロフ) [2015年10月10日 12時] 3番目の返信 PCから [違反報告・ブロック]

ふうん。と少し考えてから相槌を打つ。

やっぱ此処、居づらいんですねえ。

と。自棄に此処を強調して。
乾くことのないその髪を二、三度払った。

「ふふん、浜辺で寝てたらこうなってたんでえ」

やれやれですわあ、と困っているのかそうではないのかわからないへらへらとした表情を浮かべた。

精神死亡のYumi月さん (プロフ) [2015年10月10日 15時] 4番目の返信 PCから [違反報告・ブロック]

「 .. まあ 、 居やすいとは言えない環境かしらね 」

少しだけ考えるように首をかしげて 。

「 寝てただけで ? それは 気を付けないと 」

相手につられるように 、 冗談交じりの笑いをうかべた 。

(⋈◍ 柊 ま し ろ. (⋈ (プロフ) [2015年10月10日 18時] 5番目の返信 PCから [違反報告・ブロック]

「ほんま人使い荒い人達やわー同僚怖いわー」
胡散臭い関西弁を喋る狐の面をした青年の男がいた。
二十歳後半なのか働き盛りという印象と何処かペテン師のような飄々とした印象を見る人に与える彼は唐草の風呂敷を持っていた。
形状からして薄い本か手紙だろうか。丁重な持ち方から重要な物と伺える
彼の名前は飛鳥。白菊隊に属する使命感の塊の好青年(自称)である。
「配達なら仕事終わりでええのにそんなに重要なものなんか? 届けろとしか言われてはないが扱い酷いわー昼寝前の一服しようと思ってたんに…なんでや」
不評不平を水を垂れ流すように呟く。
態々昼間の人通りがある通りを灰色の和服に狐の面という仕事着で歩きたくないだけだが、封書の届け先らしい西洋風の豪邸が見えると無駄口を止めた。

変人 (プロフ) [2015年10月5日 22時] 1番目の返信 PCから [違反報告・ブロック]

彼がその、豪邸の門の前までくると、そこから図ったように何かが出てきた。本当に丁度で出てきたものだから、まるで監視でもされていたような錯覚を受けるだろう。
あながちそれが間違っていなかったということを後で、きっと彼は知る。
「あは……あれ。飛鳥さん、じゃないですか」
出てきたのは色。顔立ちよりも服装よりも体付きよりもまず、色という印象を相手に与えるこれ。これと会った瞬間に、灰が舞ったような息苦しい空気が漂うような錯覚を与える灰色だ。この色の名は皮肉にも灰宮時空という。飛鳥と呼ばれた彼と同じように、白菊隊に所属する者であった。
そのこれがいったい何故ここへ。
「あ、もしかしてあの人……いえ、似遊さんへ御用ですかね?…………そうですか、丁度良い時分でしたね。彼女、たった今、出掛け先から帰ったところだったんですよ……あは」
親切そうな笑顔で受け答える。台詞の中の、酷く渇いていてそして抑揚の無い笑い方がなければだが。仕方ない、それは灰色の癖であるのだ。一生直らない、色の呪いによる。

鈴美 (プロフ) [2015年10月6日 1時] 2番目の返信 PCから [違反報告・ブロック]

人影を確認すると一瞬だけ注意していなければ分からない程薄い殺気を放った。
だが見覚えがあるような顔立ちをしていた為すぐに警戒を解いた。
白菊止めるという一騒動起こした奴かと脳内で思い出し、取り敢えず返答することにした。
「なんや此処の屋敷主はいるんかい! いない思ってゆっくり来て正解やったわー自分は相変わらず変な雰囲気してんなあ! まあ僕も変だ変だとよく言われるけどな」
喋りにくいのか狐の面を手に取ってから口を開いた。
胡散臭い笑みを浮かべ、風呂敷を弱く叩いた。
「届けもんや。ようわからんがお使い頼まれてなーきっと仕事のやろうけど、これを此処の主人に渡せ言われてるんよ」
自分に渡せば主人に届けてくれるん? と包みを軽く解き それなりの厚みがある封書を手渡した。

変人 (プロフ) [2015年10月6日 9時] 3番目の返信 PCから [違反報告・ブロック]

一瞬警戒されたのを感じとる。無理もない。自分のようなものが突然現れた、そうすることはとても賢明な判断であっただろう。心の中で、灰色は飛鳥を評価した。いつ裏切るかもわからない他人で、しかも一騒動起こした不安定な色なのだから、俺は。
「あは……変だなんて手痛いことを言いますね。」
苦笑いで台詞へ言葉を返す。流石に本気で貶されているとは思っていないので、笑う。しかしその笑顔は、飛鳥の胡散臭さとは違う歪さがある。
まるで人間を貼り付けたような笑顔だった。
「お使いですか。それはご苦労様です。……え?俺がですか?」
労いの言葉をかけ、差し出された封書を見る。随分と分厚い。確実に重要な書類だろう。しかしその重要さは灰色にとって関係ないことであった。問題なのは、仕事だということ。
「あー……すみません」
苦笑いとはまた変わった、困ったような笑顔で謝る。灰色は若い内から人とは少し違う苦労をしてきた。だからか、その笑顔は随分と本物らしく見えた。
癖であり処世術でもある、独特な笑いを一つ口から出す。「あは」と。それで儚げに言った。
「俺、似遊さんとは仕事の話ができないんです」
そう言うとまたあはと笑った。
その台詞がどういった意味なのかは、恐らく相手に理解することは出来ないだろう。そしてその分、それ以上踏み込むことは難しい。
だろうその場でその台詞はそれだけの意味を持った。それ以上でもそれ以下でもない意味を。
とにかく、灰色は言葉を続ける。
「俺が届けることは出来ないんですけど……一応、案内くらいはできますよ、あは。申し訳ないのですが、着いてきてもらってもいいですかね?」
少し横に避けて、門の中の先の重厚そうな扉を見せるように指で示した。

鈴美 (プロフ) [2015年10月7日 0時] 4番目の返信 PCから [違反報告・ブロック]

「この時間が一番落ち着くな…」

月明かりの中、ほとんど人気が無くなり静かになった道を一人の青年が空を見上げゆっくりと歩いている。
夜の暗さに髪と服が溶け込み、赤い瞳を輝かせ、時々金具を光らせながら何も考えなくていいこの時間を満喫している。その表情はいつもと違い、薄っすらと微笑み明るげである。

Loneliness. (プロフ) [2015年10月5日 0時] [固定リンク] スマホ [違反報告・ブロック]

しばらく経った
子供は小さなお守りを持って先ほどの白菊組の奴を見つけようとしているのだ
全速力で走っている
なかなか見つからず子供は疲れてしまった

アウン (プロフ) [2015年10月6日 22時] 13番目の返信 PCから [違反報告・ブロック]

「あ…あの!君!」

先ほどの少年が気になり落ち着かずにそこら辺を廻っていると、少年らしき姿を見つけそちらに駆け寄りながら咄嗟に声をかける。

Loneliness. (プロフ) [2015年10月6日 22時] 14番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

「あ! 見つけた!これ、やる 妖がこれを作ってるから持ってたら殺されやせん」
話しかけられたより
お守りを早く渡したかったらしく
早口で説明した
嬉しいか?と言わんばかりの顔をした

アウン (プロフ) [2015年10月6日 22時] 15番目の返信 PCから [違反報告・ブロック]

「え…い、いいんですか?」

少年の話を聞くと嬉しさよりも驚きが大きく驚いた顔をし、視線を合わせるようにかがみ本当に貰っていいのか心配で聞いて。

Loneliness. (プロフ) [2015年10月6日 22時] 16番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

すると子供は
「俺の知ってる妖はみんな優しいし、妖から逃げるのにはそれ、人間から逃げるときは俺を呼びなせぇ あんたはどうやら良い人間みてぇでぃ」
と嬉しそうに言った
これが子供の人間に見せた最初の優しさだった

アウン (プロフ) [2015年10月7日 22時] 17番目の返信 PCから [違反報告・ブロック]

「これくらいあったら足りるよね…」
月明かりの下で小道を早足で歩く
急がなければ。あの小さな妖が白菊隊に見つかる前に

偶然のことだった。路地の端に蹲る怪我をしたまだ小さな妖を見つけた
だから、助けないといけないと思った

道中で事件に巻き込まれることも、他の妖に襲われることも可能性として考えていたが、とにかく助けないといけない。そう思った
「……急がないと」
小梅は小さく呟いた

ギルベール@多忙な非リア (プロフ) [2015年10月4日 21時] [固定リンク] スマホ [違反報告・ブロック]

その、小さな妖。それは赤色に染まって倒れていた。小さな体の周りには赤い液体が溜まっていて、まるで小さな妖から流れるた血のように見えた。錆びのような鉄臭い匂いが辺りに漂う。むせ返るようで気持ち悪い匂い。
その発生源の傍らに、色が立っていた。人間の、男の形をした、色。
それを視界に入れれば咳き込みそうな息苦しさ。まるで灰が舞った空気を吸い込んでしまったような感覚。正義の白色にも悪の黒色にも見えず、不安定な色。灰色はそこに立っていた。
それの足元には、小さな妖と同じ匂いを放つ赤い液体が刃に付着した日本刀が置いてあった。

鈴美 (プロフ) [2015年10月5日 22時] 1番目の返信 PCから [違反報告・ブロック]

「--っ!? 」
足が竦む
…嘘だ。そんなの……だって
むせ返るような鉄の臭いが鼻を突き、視界が歪んでくる
小梅は鼻につんと痛みを感じて正気に戻った
無駄かもしれない。それでも駆け寄って止血を試みた
傍に立つ彼の存在に気づかないように背を向ける
「……ごめんね」
小さくそう言いながら止血を続ける

ギルベール@多忙な非リア (プロフ) [2015年10月5日 23時] 2番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

自分ほ横をすり抜けて、妖の止血を始めた誰か。それを見て不思議に思う。
たった今気づいたがこの様子では、この妖を傷つけたのは自分だと思われるはずだろう。それを通り越してその誰かは。
「無駄だと思いますよ」
色は。灰色は言葉を発した。その暗くくすんだ灰色の瞳を『誰か』へ向けて。
その『誰か』の目線の高さならばわかっただろうか。この灰色が身に付けている下履き。それは白菊隊のものだった。
「胸への大きな一撃。致命傷でしょうね。きっとその方は助かりませんよ」
抑揚なく淡々と。感情の見えない平坦な声は言葉を形取る。
まるで、灰のよう。それは掴めなくてぼろぼろと零れる灰のようで、しかし澄んでよく通る現実だった。
「あは」
不謹慎にも灰色は笑った。しかし抑揚はなく酷く酷く渇いた笑い。決して嘲笑のようには聞こえるものではなかった。
ならば。ならば灰色のこれはいったいなんなのだろうか。

鈴美 (プロフ) [2015年10月6日 1時] 3番目の返信 PCから [違反報告・ブロック]

不意にかけられた言葉にビクッとして、初めて目線を向ける
白菊隊……そうか、自分は間に合わなかったのか
瞳の奥の影が混乱から自責に変わるのを、小梅ははっきりと感じ取った
「……」
何かを言おうとしたのに、その何かは音にならずに消えた
感情が揺れ動くと同時に脳みそは冷たく分析をしていた
雀の涙程度の唾を飲んで口の中のぱさつきを癒す
「……貴方が? 」
掠れた声で何とかそれだけを問う

ギルベール@多忙な非リア (プロフ) [2015年10月6日 6時] 4番目の返信 携帯から [違反報告・ブロック]

「お前らもよくやるよねー」

ざわめいている妖達の中心で、のんびりと立っている男。
一本のガス灯の光だけが頼りの暗い路地。
妖達は、こんなとこに人間がいれば襲うのは当たり前のことだ。
絶好のチャンスを逃すまいと言うように、一人の妖が動き出すと、つられるようにぞろぞろと男に向かって動き出す。
男の周りに妖が群がる。

「愚かで滑稽だなー…」

面白い玩具を見つけた、子供の様に笑う。
鞘から黒い刃の刀を抜き、上に上げる。
ガス灯の光で、黒い刃が光を反射する。

暮雨 (プロフ) [2015年10月4日 19時] [固定リンク] スマホ [違反報告・ブロック]

男が白色の肩書きを口にすると、これは嬉しそうに笑う。
「そうだよ。探し屋さん!!依頼人の大切な何かを探し出してあげるのがお仕事なの。きっとこの街じゃ私だけだね、こんなお仕事してるのは」
最後の一言の声質が暗いように感じられるだろう。その暗さは、白色の明るさのなかでの歪な違和感だった。
そして彼が刀の血を払いながら謝る。そこでもうひとつの違和感が生じた。
男は、辺りの妖を斬り倒した。勿論白色を取り囲んでいた妖も。男は、その時の妖の返り血を受けている。しかし白色はどうだ。
「くふ」
抑揚なく、酷く渇いた笑い。
それをするこれの小さな体。ふわふわとした白髪にも。折れてしまいそうな細い腕にも。透き通るようで病的な白さを持つ肌も。体に合わないにも関わらず着こなしている、黒いロングコートにも。取っ手を手にし控えさせている、外来物らしい小振りなキャリーバッグにも。妖の返り血が付着しているということはなかった。
ただ。キャリーバッグの取っ手を持つのとは反対の手。右手。そこには、柄も含め全体が白いという点以外はなんの変鉄もなさそうな、無骨なスコップがあった。柄はしっかりと握られ、重さの所為か引き摺るようにして提げている。
そのスコップにのみ。妖の血は付着していた。
そんな白色に、果たして彼は要望を聞くことが、ましてや脅迫をするだなんてことが。
できるのだろうか?

鈴美 (プロフ) [2015年10月7日 1時] 7番目の返信 PCから [違反報告・ブロック]

「でさ、ちょっとしたお願いがあるんだけど…」

軽い口調な割に真面目な顔で相手を見る。
その眼差しは、若干脅すような眼差しで相手に有無を言わせない雰囲気を醸し出していた。
威圧感が先程より強くなり、口調とは真逆だ。
お願い、というよりは口封じ、に近いが、果たして聞いてくれるだろうか。
心配そうな表情を隠して思う。

「アンタ…アンタに刀を向けたのを公に公表しないでくれない?」

もし、公表したらどうなるか…わかるよね?
アンタみたいな一般庶民を、妖のようにはしたくない。
そんな気持ちを胸に抱きながら、言う。

暮雨 (プロフ) [2015年10月12日 19時] 8番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

あれ、あれあれ。
白色は少し不思議に思った。
自分を取り巻くこの、よくわからない何か。それを見て、視界に入れても尚。この彼は自分に怯えていない!!怯えるどころか、威圧をし剰え自分に頼みごとをしてくるだなんて!!
これは、もしかして、あれかな。
もしかして。いけるかな。
君とーー。
少し。自分の考えに没頭してしまったので、彼への返答が遅れてしまった。
彼の心配そうな表情に応えるように、白色は屈託ない笑顔を見せた。
「ーーくふ。いいよ、勿論」
優しく澄んだ声で、相手を包み込むように告げる。天使の翼のように柔らかく、心地がよくなるような声色。相手の気持ちを汲み取るように、二つ返事で言ってしまう。同じ口で、対象を畏怖させるあの口調を吐いたなどと思えないくらいだった。
「くふふ。華族に刀を向けただなんて……君も面白いことをするしね。気に入ったよ、その心いき。くっふふー!!危なかったねー。私じゃなかったら、君、あの組織に入れなかったよ?」
冗談を言うような軽さで、白色は言うのだった。そう、これは華族。高貴に高貴で高貴な華族様なのだった。もし、そんなこれに刀を向けたという事実がばれていたら。そのときはこれの権力を行使されて、彼の存在は跡形もなく消されていただろう。
その点、そんな小さなことで動じない白色という華族に出会ったことは、彼にとってとても幸運な事柄だったと言えよう。
「でもね。でもね、条件があるの」
途端。白色は困ったような、恥ずかしいような、それでいて嬉しそうな表情で言う。含みがあるような照れ笑いと、頬を掻く仕草をもって。
「私と、さ。友達になってよ。それでーー。」
世界平和のために、私に利用されてみないかな?
そんな、台詞を吐いて。彼女は笑った。とてもとても屈託なく。真意の掴めそうになく、いかにも裏のありそうな台詞を、信じるしかないような笑みだった。

鈴美 (プロフ) [2015年10月12日 23時] 9番目の返信 PCから [違反報告・ブロック]

「華族…?!」

驚きの単語を聞き、目を見開く。
高貴な華族がこんなにくらい路地に何の用だ。何故、こんな所にいる。
等の疑問が、驚く程頭に浮かぶ。
でも、頭の隅では"面白い"。なんて事も、自分では分かっていないだけで、思っていたのかもしれない。
華族がこんな所にいたら危ない。
そんな事は白色自身も分かっているだろう。
でも、それを分かっていながらもここに来た。
それは、こちらにとっては利用出来る事に過ぎなかった。
まぁ、もうする必要は無いが。
口封じ。願いを聞き受けてくれる。
それなら、もう利用する必要は無い。
ただ、それだけだ。

「友達になって、利用されて?、ねぇ…」

利用するのは構わない。
むしろ、華族に逆らった。なんて言われる方が迷惑極まりない。
でも、それなら…

ーーこっちも利用させていただきます。華族様?

暮雨 (プロフ) [2015年10月13日 22時] 10番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

目を見開く彼を見て、満足そうに微笑む。それを肯定するようにこくりと優しく頷いて、だ。
『友達になって。利用されてみないか。』この言葉は白色の上等文句だ。友達になりたい相手へ必ず言う言葉。何故ならばこれは、白色にとっては世界平和のための儀式なのだから。だから相手に自分の腹の内を見せて、そこまでして友好を交える。利用させてもらうなりの誠意を見せることが、これの主義。
「そうだよ、くふ。私に利用されて、だよ。君は私と友達でいるだけでいいの。それが世界平和に繋がるからさ。だから」
再三、白色は告げる。
「ねぇ、私に利用されてみない?」
心の奥深くを締め付けられるように、優しい笑顔で告げる。やはり不釣り合いな台詞と気持ち。その優しげな笑顔は、白色の気持ちが善意の塊であるようだと証明するようだった。
じわじわと、善意に心を蝕まれるような、感覚を与える。
「勿論、君にもいいことはあるよ?私と友達になることによって、世界の中に存在する、君の敵対者は目覚ましい勢いで減ることになるはずだよ」
彼にとっての良いこととやら。それを示す。手の内は全部見せるつもりだが、彼は返事をしてくれるだろうか。
彼は世界平和のために、白色に利用されてくれるだろうか。
ねぇ。と言って。白色は彼に問う。
「どうかな」

鈴美 (プロフ) [2015年10月14日 1時] 11番目の返信 PCから [違反報告・ブロック]

「いやーえらい久々に仕事してる感あるわー。何時振りやろ?」
胡散臭い作り笑顔で何かを追い掛けるように疾走する眼帯の青年がいた。
二十代後半であろう灰色の和服を着た彼は何故か手に狐の面を持つ。
「さっきいた妖ん奴は何処や?」
住居の影、木々の隙間、ガス灯、空…。居そうだと感じた所に目を光らせる
彼は妖を追っているが、見つからないのか足を止めた。

変人 (プロフ) [2015年10月4日 14時] [固定リンク] PCから [違反報告・ブロック]

「…」
バレたか?
息を殺して相手の様子を伺う。
足元が近づいて来るのを確認すると、とりあえず今いる位置から離れようと動き出す。

とまり (プロフ) [2015年10月4日 18時] 3番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

慎重にとは言えない雑把に素早く駆け寄ると、影が見えた。
動いている普通の人間ならばある筈のない頭の上にある二つの突起…。
「十中八九アレやろ」
微風より小さい声で呟き、また逃げられる前に手を打つ為瞬時に頭を動かす。
面妖な突起を狙うか、取り敢えず頭部を狙うか、逃げられないように足を狙うか。
考える前に少年の姿をした妖との距離を詰め、手に持つ軍刀を右から胴体に向けて斬りかかった

変人 (プロフ) [2015年10月4日 20時] 4番目の返信 PCから [違反報告・ブロック]

背後から聞こえる足音がどんどん近づいてくるのが分かる。
「ほんとに容赦無いなぁ…こっちは二日酔いだっていうのに」
少し怯えた顔をしてそう呟く。
普段なら特に問題なくかわせるはずの攻撃にも、足元がふらふらとして上手く躱しきれず、致命傷は避けたものの少し傷を負ってしまう。
「…っ」

とまり (プロフ) [2015年10月5日 23時] 5番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

「ん?」
手に伝わるものを斬った手応えに眉を潜める。
ほぼ無意識で刀身に目を移し、血の付着加減を脳内で反芻する。
「あんさんえらい弱いん?」
似非くさい関西弁で馬鹿にするようにせせら笑う。
不意打ちでないのに、躱せていない。今日の仕事は楽でええわ。
油断してるのか手入れが心配なのか、刀に付いた血を軽く拭き取った。

変人 (プロフ) [2015年10月6日 8時] 6番目の返信 PCから [違反報告・ブロック]

軽い傷で済んでいるうちに早く逃げよう。
体調が優れない今戦うのはいささか分が悪い。
そう判断し、馬鹿にしたように笑われても特に苛立った様子もなく素早くその場から消え去ろうとする。
…何かに怒るのも面倒くさい。怠惰そのものの彼らしい反応だった。
「うぅ、…頭痛い」
ガンガンする頭を軽く押さえながら言う。
「…ねぇ、今日は見逃してくんないかな。体調優れないしそういう気分でもないんだよね」

とまり (プロフ) [2015年10月7日 0時] 7番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]
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