八百万の心と神
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特になし (プロフ) [2016年7月21日 1時] [固定リンク] [違反報告]「う、ぐ…」
身体中が酷く痛む。しかし痛みの理由は理解出来ない。あんな紙切れ貼られただけで戦闘不能に陥って仕舞う等、我ながら情けなさ過ぎて涙が出る。
矢張り神と言う物は人間に比べて圧倒的に強い。俺の様な最低辺で有ってもそれは覆らない事実で、霊力を使い果たし消えても構わないのなら今だって人間百かそこらは道連れに出来る自信が有る。その位に神とは圧倒的な存在だった筈だ。
しかし、神は成長して来なかった。
元々が圧倒的だった分、成長の必要性が無かった。だから今この瞬間、こうやって人間に反旗を翻されて困り果てて居るのだろう。
差が一万存在したとしても、成長しなければ何時か必ず追い付き抜かれる。それはどんな子供でも理解出来る話で。
其処まで考えた瞬間、前から足音が聞こえた。人間なら万事休す、神なら……そんな都合の良い事は無いだろう。
「……くそ」
足音の方角を睨み付ける。今の俺にはそれしか出来なかった。
極夜@写しの本 (プロフ) [2016年7月21日 7時] 9番目の返信 [違反報告]「あ、遠慮します。私暫くここに居るんで」
にこっと笑って、ばっさり切り捨てた。神様は大方、『巻き込まないように』とか思ったんだろうけど、少数派の私にとってそういう考え方は通用しない。
「神様の霊力が回復しきるまで、私の結界張るんで」
暫く、寝ていて下さい。
そう言って立ち上がって、神様の半径10mほどをぐるぐる歩く。かなり固い結界を発動するためだ。この結界は中に居る者からは周りの力が良く感じられるようになり、外に居る者は内側を見透かすことが出来なくなる。
霊力がそこまで必要なく、詠唱だけのありがたい結界だ。
「あ、あんまり騒ぐのはなしですよ」