うえへまいるー
ういー
「み、みんなきっと変な薬でも飲んだんですよ」往生際の悪い。
「変な薬なんて飲んだらポートマフィアの中で処刑でしょ。…」
「ぐぅ、そうでした。…でも私なんてゴミみたいな人間なんですけどね」
「…そうでもないよ」
「私。人の感情があまり、理解できなくてだから…」その先を言うのが苦しくなって口を閉ざす。「あは、なんで私こんなことまで言いそうになってるんでしょうね」そう言って仮面のような笑みを浮かべた。
「……さあ」すっと肩を竦めて微笑む。「…でも、なにか抱えてるなら言った方が楽になりやすいよ?」
「…家族に、死んでも誰も悲しまない。そう、いわれたんです。空っぽな私が死んだって誰もって」ぽたぽたと涙が落ちていく。「私、言い返せなかったんです。その通りだったから。みんなのことが分からなくて、怖くて、逃げてたから」
「…死んだら俺悲しいけど」話し合う人他に居ないしー、と笑み、頭を撫でた。「…うん、君は思春期だもの。わからなくて当然だよ」
「ありがと、ございます」涙が止まらなくて乱暴に拭う蓮華は胸につっかえていたものがとれたような気がしていた。
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