玲奈「………ゾロ、こっち」
玲奈「………私だって、分からない…………何もかも、全部」
ゾロ「……。どーするべきなんだろうな、俺。今からでも遅くないから打ち明けるべきなような気がするし…今更言うような話じゃない気もする。俺がこの話をした所で何も解決する訳じゃないんだし…」
玲奈「…………なんで、喜びの石が私を選んだのかも」(手の甲の桜色の石を見ながら言う)玲奈「……………お姉ちゃんみたいに賢くないし、可愛くもない…………喜べる要素なんて、何一つ何も無いのに………」
玲奈「………ゾロがしたいようにして。話したいなら聞いてあげられるし……………何かの、力になりたいから」
ゾロ「…けど俺の中で今一番叫んでるのは…やっぱヨメナを助けたいって事なんだよな。何だかんだいって、あいつの事は大好きだし…俺の事を引っ張り出してくれた恩人でもある。その恩返しって訳じゃないけど…やっぱ、あいつが怖がってるなら、何とかしてやりたいんだよ。…そのためには、きっと…俺が余計な事を気にせずに、ヨメナの記憶をひっくり返すのが一番なんだろうな…」
玲奈「……………心はまとまった?」
ゾロ「…。なら…1つだけ、無茶なこと頼んで良いか?」
玲奈「…………何?」
ゾロ「どんな方法だっていい。玲奈のやり方で良いから…1回だけ、全力で俺の背中を押してくれ。」
玲奈「えーっと………押すって言うのは物理的に?」
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