閲覧注意 エウレカセブン AENMONEの感想
クソ映画と名高い「ポケットが虹でいっぱい」を一応は伏線として使ったという一点においてでさえ名作として評価していい。アレをなかったことにしてしまうことは簡単だったろうに、それをしなかったのはやるなと。
中盤でしんどくなって実は一瞬見るのをやめた。カミカゼしてくの見るのはしんどい。もっとしんどかったのがエウレカが般若の表情をしてきたのがしんどい。本編におけるレイさん。俺にとって幸せなカップルの象徴がレントンとエウレカだからそりゃあレントンが死んでしまったとなれば、そりゃあそうなるわという納得感はあった。がしかし、純粋無垢なエウレカという子のあの表情は、しんどかった。
あと助けに来てくれたのがガリバーというのもよかった。ジ・エンドとガリバーとドミニクはいかなる時も、いかなる世界であってもアネモネの味方なのだなと。後半の展開は「バレエ・メカニック」の再現ですよね。
冒頭のシーンもよかった。景気よくドンパチ。気前よくストラトフォートレスにランサーが爆弾を落とし、ウォートホグが30mmを叩き込んで、おまけとばかりにナイトホークからはJSMをぶっ放す。反撃でアーレイバークとタイコンディロガが沈んでニミッツ級が至近弾を食らう。しかも月光号色のグローブマスターから空挺戦車をやらかす。おまけにBGMはいつものTiger Track。控えめに言ってサイコー。最の高。おかげさまで絶望的な負け戦ってことを忘れてしまった。
アレだろ。たぶんおおよその展開はテレビ版最終回のスカブと人間が半分づつ別の世界に飛ばされたところからつながってて、飛んだ先がANEMONEの世界線だったってんだろ。ただし細部が違う。レントンが死んでるし、デューイが生きてる。恐らくハイエボ1準拠の世界。ただ、あのデューイは本当にアニメ版のデューイ・ノヴァクなのか?多分ハイエボ1→テレビ版中盤→ハイエボ3→(エウレカループ内で漫画版やらポケ虹)→ANEMONE→ハイエボ3になるのだろうな。
中盤ほろりとしたんだけどラストの怒涛の展開のせいで涙が引っ込んでしまった。それでいいのだ。エウレカとレントンの歩みの先には幸せがあればよいのだ。
ところで、エウレカセブンとシン・ゴジラ、俺の好きな作品二つにかかわってきたピエール瀧を心底尊敬するし、これらの作品を世間から亡き者にしたことを心の底から憎んでる。黒い涙も流すぞ。
ハイエボ1は映像をメチャクチャに切り張りして新しい映画にした。2では登場人物を無茶苦茶に配置して新しい映画にした。それをやろうとして大幅にこけたのがポケットが虹でいっぱい。
あとスーパー6、最初ブラックホークダウンのオマージュかと思ったけど、あれはどちらかといえばアゲハ隊のジャリ共だ。
とかく、ドミニクとアネモネが幸せそうだったので僕は満足です。
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