く。
「はいっ」こくりと頷いてあとをついて行く
部屋に案内する。殺風景な部屋だ。
部屋を見回す
「あんまり私物は置いてねぇんだ。自警団の団長なんてやってるから、趣味を持つ暇もない」淡々と、リクヤは告げた。
「そう、なんですね」
「それにDomだからな。本質のところで好きなのは、subとの交流……と言えば聞こえはいいが、体のいい欲の捌け口だな……」
「……」僅かに悲しそうな顔でリクヤを見つめる
「……そうなるのが嫌だったら、今のうちに逃げとけ」
「…やです。僕はセンパイが好きなんですもん。」
「そうかよ」ぐにゃりと顔を歪めた。拒絶されたかった思いと、好きだと言ってくれる嬉しさがない交ぜになった複雑な表情だ。それから、遠慮の欠片もなく、ぶわりと強制力の強いグレアを叩きつけて言う。「『座れ』」
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