わ、
『気の迷い、ですか』うーむと考える。
「ええ、ですから忘れてください」口早に言う。
『嫌です』俺に関係はないですけどね、と笑う。
「何故です?」苛々したように言う。
『何となくです』笑う
「……」眉をひそめる。
『何より彼が面白がっているので』くすくすと笑う。悪気はないようだ。
「彼って……もう一人、ですか?」
『そうですね、先ほど貴方が殺 そうと頑張っていた彼です』
「……はぁ」珍しく溜め息を吐く。「なんで面白がられなくちゃいけないんですか」
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