ほ、
「ぁ、お、おはようございます」一礼する
「んー、こん人は?」「うーんとね、霧崎さんっていうお兄さん。一緒にごはんいい?」「おお、どうもおはようございます。ファウくんがお世話になってるようで。上がってけさいんな」老婆はファウアと霧崎を家に上げる。
「……ぉ、邪魔、します…」戸惑ったようにお礼を言い、家にあがら
「楽にしてけれ。ああ、今お茶淹れっから」茶の間に案内される。ほりごたつがあった。「ここは僕がよくお世話になってるおばあちゃんのおうち。おばあちゃんは僕が獣人だって知ってるよ。差別とかしない人だから安心して」
「ああ、いや、……うん、」差別的だったらこの子がここまでリラックスしていないだろう、と思いながら掘りごたつに入らせてもらう
「まあ、実は、僕のお父さんの家っていう話もあるけど」
「……っていう話?」どういうことだ、と思い聞く
「うーん、僕お父さんの顔覚えてないんだけど、僕が小さい頃のおばあちゃんの息子さんにそっくりなんだって」まるで他人事である。
「へぇ……じゃあ、かもしれないね」でもその親に捨てられたんだよな、と思う
「ん……」少し寂しそうに笑う。
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