- 耀う

ジリジリと照りつける太陽が、確実に着実に私の体力を奪っていく。ポタリと額から頬へ、頬から地面に落ちた汗がコンクリートの色を変えた。しかし、それもすぐに元のコンクリート色へと戻る。胸に抱いた花が心なしか萎れて見えた。
―――喉が渇いた。
ふと、祖母が好きだったシソジュースの事を思い出した。そうあの時も。グラスの中の氷がカタンと小さな音を立てて崩れるように。時計の秒針だけが響く部屋で、微かに、でも確かに崩れ落ちてしまったのだ。祖母が好きだったジュースは、太陽に透かして見ると血のように赤かったのに…。
生暖かい風が身体を撫でる。近くに夏椿が落ちた。

うろこ (プロフ) [2019年5月30日 22時] 1番目の返信 [違反報告]

ナンダコレ…

うろこ (プロフ) [2019年5月30日 22時] 2番目の返信 [違反報告]

彼女の長い睫毛が震えたのを僕は見逃さなかった。瞳が潤み、水面に映る月のようにユラユラと揺れる。そして、彼女は形の良い唇を開き、微かに言葉を溢した。
「ど…うして…」
それはまさに蚊が鳴くような声だった。いつの間にか僕の裾を掴んでいた彼女の小さな手。僕はその手をソッと振りほどいた。彼女の瞳から涙がポロリと零れ落ちるのを、ただ酷薄な顔で眺めていた。

うろこ (プロフ) [2019年7月1日 22時] 3番目の返信 [違反報告]

うんん??

うろこ (プロフ) [2019年7月1日 22時] 4番目の返信 [違反報告]