思慕

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きつつき (プロフ) [2021年8月17日 11時] [固定リンク] スマホ [違反報告]

名前 レン・フィステリア
年齢 不詳
性別 男
容姿 月を隠した闇夜を思わせるような陰鬱とした真っ黒な髪を持つ。癖がなく指で触れればするりと解けるようなストレートを邪魔にならない長さに揃えている。瞳の色も同じ暗さの黒色。冷ややかな視線は射抜かれた者を底知れない恐怖に陥れる。長い睫毛に伏せがちな瞳は決して穏やかさを思わせるものでなく、不気味に恐ろしい。
身長は170の後半程度。人間でいえば20代の後半程に見える。他の吸血鬼に比べればとても華奢な方であり、人間の目から見てもあまり脅威には思えない体格をしている。血色が悪く、どこか青白い。彼をもし人間と見紛うことがあれば、今にきっと死ぬだろうと誰しもがそう思うに違いない。
顔立ちはとても美しい。まるで人間が過去に描いて宝物にしたような誇り高き儚さによく似ている。くっきりとした目鼻立ちに長い睫毛透き通るような白い肌がその言葉通り人の通りに見えない。一挙一動すべて、瞬きさえも絵になるような、そんな見てくれ。浮かべる表情は氷のような無表情一択であるのでそれが尚更顕著になる。生きていると言うよりは、生かされてしまった人形に近い。人の形をしていながらも、当たり前のように人間らしさがそこにないので、人どころか同族でさえそれを不気味に思うだろう。
服装 正装は黒を基調にした一等品と言えるであろう上質なもので取り揃えている。吸血鬼であるくせに、ひとでなしであるくせに、そういうものを身に纏うことは一見無駄なことのように思えるけれど、その本質が示すのは支配。化け物が服を身に纏い、今までそれを身に付けていた者達から家畜のように取り上げることにより境目を明確にしている。だからこそ彼に関わらず高貴な吸血鬼は服装に気を配るし、そうあるべきだと同調的に説き伏せられている。
本来であれば装飾品にさえひとつひとつ良いものを選ぶべきなのだが彼はそういうことに対してとても無頓着であり、動きにくくじゃらじゃらとしたものを嫌うのでその辺が他の高貴な吸血鬼に比べればほんの少しだけ謙虚に見えるところ。彼が身につけている装飾品は頭のてっぺんから足の先まで合わせて全部でふたつだけ。一つは首から掛けたロザリオ。まるで皮肉みたいに、見せしめのように、それをぶら下げている。真似事のように聖母に祈りを捧げるし、その行為がなんの意味もないことを彼は知っている。
もうひとつはシルバーの質素な指輪。しなやかな白い指先を隠す手袋の下で普段は隠れている。それは彼以外の誰の目にも晒されたことがない。左手の薬指。その意味をとっくに忘れてしまったけれど、外すことだけをせずに無意識のもとで大切にしている。

きつつき (プロフ) [2021年8月17日 11時] 1番目の返信 スマホ [違反報告]

性格 他者の目に映るそのままを言い表すならば変わり者。何を考えているかがさっぱりと読めないからこそ恐ろしい。
全てのことに等しく興味を持たず、どうでもいいと思っている。家畜のことも、吸血鬼のことも、世態も、行先も、自分のことも、心底どうでもいいし興味がない。彼を言い表す為に必要な感情はないし、そういう煩わしいものを持とうとしなかったからこその欠陥品。本当の化け物のように上手な笑みを浮かべられない。感情がなければそれを表に出す為の表情もなく、常に無表情。
感情を隠しているのではなくそもそも存在しない。喜怒哀楽のすべてと無縁。虚無を抱えて生きているくせに、誰の傀儡にもならない。だからこそ扱いにくい。
抱えているものがあるとしたら、退屈さと希死念慮。ほぼ不死の身体を持っていながら、早く死んでしまいたいと想う心だけを残している。その根源は単に生きることに飽きたから。移ろい行く季節の中で、短命な生き物に囲まれ、いつまでも同じ場所で同じように息だけをする惰性な生き方に満足がいかなくなった。
ただそんな中でも好ましいものとそうでないものだけは、本人の言い表す言葉の範囲外で無意識下のうちに感じている。
例えば彼はそれに気が付かないし、そうだとも思っていないけれど、本が好き。甘いお菓子とそれに合う紅茶が好きだし、空を見るのも嫌いじゃない。逆に身の回りが喧しいことを煩わしいと思うし、変化は苦手。退屈だと言う癖には今の現状をいつまでも続ける気でいる。
人間に対する思いは特別にない。食事の一部で家畜。食欲はあるが、面倒臭がりなので狩りは苦手。同族が人間を売り出すオークション会場で気まぐれに人を買って、死ぬか逃げ出すまで傍に置いて食事の糧にする。ただそれだけ。けれど食事の頻度も頻繁でない為、本人は気づかないうちに貧血を起こしている。無意識に自分の指を噛むことがあるせいで綺麗な手は傷だらけになるし、それを映さないための手袋。ついでに噛みグセが治ったいいのにとも思ったけれど結局白い手袋が真っ赤になって使い物にならなくなるだけだった。
そんなに酷い暴力を人間に加えるわけではないのに存在のせいで怯えられることは多い。表情を作ることが下手くそなくせに無機質な笑みを浮かべるからそれがなおのこと人間の目から見ると恐ろしい。

きつつき (プロフ) [2021年8月17日 11時] 2番目の返信 スマホ [違反報告]

概要 吸血鬼の中でも希少種である純血の吸血鬼。吸血鬼の中では純血と元は人間であり吸血鬼の血を飲んで同族になった者がいて、長い年月が経つにつれ、そのふたつの他にも二種が交わってできたものまで様々になった。そんな中での純血の吸血鬼というのはかなり高位に辺り、言うならば生まれながらの勝ち組。力は下位種の吸血鬼に比べたら比にならない。
ただしかし、家族との縁なんてものは人間よりもうんと儚くずっと長い時間を孤独に過ごしている。幼い頃からここまでの変わり者だったのかと言われればそういうわけでもなく、幼少期に当たる頃はきっと普通の子供だった。色んなものに置いていかれて、先立たれて、生きることに飽きる頃には、孤独になれる頃には、煩わしいと思うもの全てをなくして、全部に知らないふりをする。
遠い昔に一度だけ、人間とつまらない話をしたことがある。もう何百年も前の話だ。歳若い少女だった。本を読むのが好きで、甘いお菓子と紅茶に頬を緩めて笑う可愛らしい女の子。まだ人間が人間らしく生きていて、吸血鬼は御伽噺の一部にしかならなかった頃。少女は花を摘む口実に毎日彼のもとを訪れたし、彼は何も無駄なことなんて考えないで、その通りに彼女を迎えた。
ある日、小さな声で「贈り物よ」と囁いて安物の指輪を少女が手渡した時に不毛な世界が一度だけ輝いたことがある。そういうくだらない光を恐れた彼は、まるで化け物であることを思い出したように少女の喉笛を噛み千切った。それ以来平凡な何もない心を取り戻して、今日までを生きている。初めての贈り物であったその指輪だけをずっと左手の薬指に宿しているけれど、彼はもうその人の顔を思い出せないし、その出来事の一欠片さえを記憶に残していない。長く生きるということはそういうことで、人と獣は決して分かり合う為のものでないということだけを知っている。
人里から離れた森の奥地に邸宅を構えている。赤薔薇の綺麗な屋敷。たまに訪れる小さな黒猫に名前を付けたり、ベンチで本を読んだり、そういう風に暮らしてる。
人目につかない時は少しだけ格好がだらしない。シャツわ出しっぱなしにしていたり、寝癖が跳ねたりしてる。そういうところだけが少し、人間に似ていて困る。
誰に対してでもとても丁寧な話し方をする。一人称は私。けれどそれは誰ともの距離感を作るためのものなので、本当に心から親しい人の前では口調が崩れるし一人称も畏まらない。ただ今のところ彼の世界にはそんな人物はいない。

きつつき (プロフ) [2021年8月17日 11時] 3番目の返信 スマホ [違反報告]
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