嘘塗れ

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死人

666 (プロフ) [2020年7月29日 22時] [固定リンク] PCから [違反報告]

名前:明継(アキツグ)
年齢:~36 (61)
性別:男
性格:バランスを求め、そのバランスを失った男。依存体質の母親から生まれた身であり、自分の依存的な気質は重々承知していた。それと同時に、何かに依存しなければ生きていけないだろうということにも早々に気付いていた。結婚し、子供を作るまでは平凡というバランスをしっかり保って生きてきていたが、子育ての際のストレスによりバランスを呆気なく崩し、アルコール依存症に。
最初はそうと分かるほどに依存症を患ってもDVに発展しないよう兄弟との連絡を取ってやり過ごしていた。悪化したのは妻が息子の右目に火傷を負わせてから。「妻が悲しむだろうから」という理由で押さえ付けていた最後の理性が、その妻自身によって取り払われたためにDVへと発展した。結果として自身が殺される36歳まで、息子が8つになるまで酒瓶による殴打やライターの押し付けなどの虐待を繰り返していた。
容姿:母親譲りの黒髪に淀んだブルーの瞳。若い頃、バランスを保てていた頃はもう少し澄んだ色をしていたが、死の直前には完全に濁った色を呈していた。身長は183cm、体重は62kg。アルコール依存症を患ってから体重が減り、BMIが下がり続けていた。高身長に分類される体格の割に肉が付きにくく、妻にすら力負けするような、物理的に弱い面があった。
服装:万年長袖長ズボン。父親と同じ体質で暑さ寒さには強かった。色味としては紅色、朱色などの赤系統のものを好んでおり、ネクタイや時計などの小物にも赤いものが多かった。これで瞳の色が赤だったら完璧だったのに、と溢して母親に拳骨を食らったこともあるらしい。
職業:アルコール依存症を発症し働くことが困難になるまでは金属・鉱石の加工を行う中小企業で働いていた。力は弱いが持久力と集中力があり、かなり重宝されていたという。それでも問題を起こす前に、と自分で退職していた。
関係:息子の名前は瑠璃という。4兄弟の長男で、三男の名前は神威、腹違いの四男の名前は慈恩という。
その他:滅多刺しにされた後、灯油を飲まされ、さらにライターで火を点けられた。そのまま焼死している。
家にはかつて母親が借金のカタに売り払った瑠璃の箱があったのだが(質屋から購入していたのだが)、息子が家に放火し全てを焼き払った際にその箱の行方も分からなくなっている。また、兄弟で生き残っている二人はそのことを知らず、息子も覚えているか怪しいため、箱がどこかで見付かることはもうないのかもしれない。
酒は確かに好きだったが、一番好きだったのは兄弟4人で飲んだ、何の変哲もないコーラの味だった。もう誰もそれを教える相手は、教えられる相手はいない。
台詞:「俺は明継。明るさを継ぐ、と書くんだ。よろしくな」「うるせェ……泣くくれェならさっさと酒買ってきやがれェ……」「ガキなんぞ生むべきじゃなかったわァ……。なァ慈恩、俺、もう、本当にどうにもならねェよォ……ごめんなァ、瑠璃……」
一言:『母さんがヤバい人だったもんで、ね。俺は、出来るだけ気を付けて生きたかったんだけどなあ』

666 (プロフ) [2020年7月29日 22時] 1番目の返信 PCから [違反報告]

名前:幸弥(ユキヒサ)
年齢:~40 (56)
性別:男
性格:自己主張が控えめで内向的、誰よりも支えが必要だった男。本が好きで、無意識の内に自己防衛として文学の世界にどっぷりと体を浸しきっていた。長兄とは違い自らの性質については無頓着であり、そもそも自覚が薄かったらしい。結婚し、子供を持つまでは出来たが小さな亀裂の積み重なりが失敗を象った。優しいけれども経験の足りなかった妻が本来被るはずだった被害を自分が代わりに受け、その結果として薬物依存に。妻が出産・育児の鬱を相談した友人から貰った、と言っていた薬を自分が一足先に飲み下し、その効果を自分の体で見せてから道を踏み外した。
依存症を患ったと言っても最初はまだまともに動けていたため、体に障害が出ていない内に情報に強かった弟の神威にその“妻の友人”とやらのことを告発していた。また、息子が生まれる頃に死んでしまった兄、明継のためになるかもしれないからと、薬物依存に陥ったことを利用する形で裏社会に足を踏み入れた。肝が据わっていたわけではないけれど、死期を悟っていたようなところがあった。しかし長兄の息子である瑠璃の行方は掴めなかったらしい。
腹違いの末弟である慈恩と最も親しく付き合っていた。けれど、その慈恩にも自分の息子の話はしていなかった。それは自分の血を残すことを疎み、その思考を自覚していたせいである。
容姿:猫毛気味の柔らかい茶髪にライトグリーンの瞳。髪は肩下辺りまで伸ばしたものを緩く縛っていた。常に穏やかな表情をしており、年齢も出にくい体質であったため、結婚してからも多くの女性に求婚されるようなことがあった。
身長は168cm、体重は49kg。本来もう少し肉があったのだが、麻薬に本格的に溺れる頃には食事も碌に取っていなかった。死の直前には骨が浮くほどには痩せており、死因も衰弱死であったという。
服装:大き目でダボっとした服を好み、妻の趣味以外では長袖しか着なかった。色味の好みは青系統であり、長兄と一つ下の弟の瞳をそれとなく眺めるのが好みだったこともあるらしい。靴はスニーカーを愛用。ピアスは開けていなかったが、イヤーカフスなどの装飾品を好んでいた。
職業:大手雑誌会社のインタビュアーをしていたが、麻薬に本格的に頼り始める前に辞めている。母親と同じように実生活と依存先を両立させられるようなビジョンが見えなかったらしい。
関係:息子の名前は灯璃。長兄の息子である瑠璃がどこかで見付かることを願い、同じ字である璃の字を名前に入れた。名前の音は妻考案。四兄弟の次男で、長男が明継、三男が神威、腹違いの四男が慈恩という。兄弟の中では最も慈恩と仲が良く、慈恩の持っていた特異性にも真摯に向き合える真っ直ぐさがあった。
その他:麻薬の見せる幻覚に溺れ、己の弱さから逃げる形で衰弱していった。しかし依存体質を上手く利用できるような母親から生まれたためか、ふとした時に正気を取り戻して、何をしているのかと自己嫌悪する羽目になっていた。そして薬を持って来いとばかり命じていたせいで、息子の灯璃とは碌に話すことも出来なかったけれど、血を遺したくないと思っていたわりにはきちんと愛しさも持っていた。
三人で住んでいた家を出たのは、灯璃が九つになる直前のこと。弟の神威にも知られないようにこっそりと妻と灯璃と自分との戸籍を三分割し、それぞれの足取りを隠すことが出来るようになってから失踪することにしたのである。灯璃には全く関係ない人間の戸籍と特別養子縁組を結ばせ、それからその家の捨て子となるような情報操作を行っている。
蛇足であるが、幸弥の妻は灯璃が高校を卒業するまでを養育義務とし、卒業を見届けてから幸弥の後を追ってひっそりと自殺している。
台詞:「僕は幸弥。よろしくね」「とーり、とーりぃ……。はやく、くすりを……そこにあるくすりを、もって、きてくれよぉ……」「慈恩、慈恩……君の小説を読めなくなることを、僕は、とても残念に思うよ……。……ごめんね、にいさんを、ゆるしてくれ……」
一言:『僕はね、また兄弟皆で机を囲みたかったんだ。それだけだったんだよ。そんな幻覚ばかり、見ようとしていたんだ』

666 (プロフ) [2020年7月30日 21時] 2番目の返信 PCから [違反報告]

名前:瑠香(ルカ)
年齢:~44 (51)
性別:女
性格:穏やかでにこやか。人に優しく、相手が黙っていても話していても反応を選べる女性。怒りという感情をほとんど持たず、怒ってもいい場面では驚愕が先に出てくる。その後哀しくなってしまうらしく、怒ることがほとんどなかった。しかし穏やかな反面感覚が鋭敏で、薬物や食材を少し変えるだけで体に反応が出てしまう体質だった。美味しい料理を作ることは得意でも掃除は(アレルギーが出てしまうために)苦手、など、難しいところもあった。
物理的な気遣いよりも精神的な気遣いの方が上手く、話す・傍に居るだけで人の気持ちを軽くするような柔らかさがあった。聞き上手で話し上手。言葉の重みが分かっている人間特有の間の取り方をする人だった。また、環境で人間のパフォーマンスが変わることを熟知しており、空間を香りや音で彩ることが得意だった。夫である幸弥のことを支えられたのは結局、空間によって精神面を支えることが出来たからである。
容姿:艶のある黒髪に淡い青の瞳。髪は背中を覆うほどの長さがあり基本緩く結んで体の前に流していたのだが、夫である幸弥が死んでからバッサリと切り、息子である灯璃が高校を卒業するまでその長さを保っていた。常に柔らかな微笑を浮かべた表情を保っていて、目元以外に年齢の出ない体質だった。幸弥が居なくなった後からは指輪をしても求婚者が出てきていたという。
身長は161cm。体重は51kg。食が細いわけではなかったが、ストレスで吐き戻すこともあったらしい。
服装:飾り袖の白いシャツに青~緑傾向のロングスカート。大人しい色を好んでおり、実際その色味がよく似合っていた。しかし自分に似合うだけの服を着るだけではつまらないと考えていて、身ごもる前はよく幸弥を巻き込んでボーイッシュな服やパンクな服を着たりもしていた。背丈も近かったため、双子コーデなども楽しんでいたとか。
職業:フリーのデザイナー。色彩感覚や配置感覚が人より鋭いため、空間のデザイン以外にもホームページや広告のデザインなどの仕事を受けていた。また、会社に所属していなかったため収入は安定しなかったがフットワークは軽かったという面がある。
関係:息子の名前は灯璃。夫は幸弥。神威の同級生であり、そこから繋がって四兄弟とは幼馴染のような関係にあった。幸弥の弟である神威と最も長い付き合いがあり、彼から好意を受けていた時期もある。彼女は幸弥と結婚しなければ神威と結婚していただろう、と慈恩は思っている。神威自身がどう思っているかに関しては、彼はあまり思いを表に出さないため分かっていない。
その他:先に死んだ幸弥の後を追い、灯璃が高校を卒業したのを見送ってから四兄弟たちと過ごした土地に戻り、身投げをして自殺している。
四兄弟のことは等しく好いていたが、高校生になる頃までは神威に気持ちが向いていたようなところがある。それを察知した幸弥が勇気を出してアプローチしたため結果的に彼と落ち着いたが、それがなければ恐らくは神威と結婚していただろうな、と実は本人も考えていた。幸弥のことは愛していたし、後追いもするほどだったわけだから情は深かった。それでも、死の間際に神威に手紙を出し損ねたな、と思っていた辺り、神威への気持ちもまだあったのだろう。
実は灯璃がまだ使っている家のかつての彼女の部屋に、神威に宛てた遺書が残されている。机の上に置いてあったのだが、灯璃が自分宛ての名前ではなかったことに困惑し、とりあえずの処置として引き出しの中にしまっている。この手紙のことを、大学生になった頃に灯璃はようやく“遺書だったのだろう”と認め、彼女が死んだであろうことをようやく認めた。
灯璃を生んだ後典型的な育児ノイローゼに陥り掛け、彼女の才能をよく思っていなかった友人から薬を渡された。彼女は友人ということでほとんど疑っていなかったのだが、幸弥が一足先に察知。そうして自分の身代わりになったともいえる幸弥に、ずっと、負い目を感じていた。
台詞:「私は瑠香と申します。どうぞ、よろしくお願いいたします」「私、実は少し体が弱くて……薬が効きすぎてしまう体質もあって、中々掃除が出来ないんです。夫に任せきりで申し訳ないのですけれど……」「神威、あなたに頼らなかったこと……謝れなかったわ……。ごめんなさい」
一言:『灯璃を置いて行ったことは、申し訳なかったけれど。神威に知らせず居なくなったのは、間違いだったのかもしれないけれど。それでも、私にはそれしか選べなかったの』

666 (プロフ) [2020年8月2日 20時] 3番目の返信 PCから [違反報告]
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