ㅤ\\ 幻想住人 ___    ㅤ

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夕暮れに染まる手に触れようとした。
伸ばした手はあと数センチのところでぴたりと止まり、そのまま空気中を滑り落ちた。
触りたかった。触れなかった。拒まれるのが怖くて。
右手に触れる空気の冷たさが虚しい。
ふと君が立ち止まりこちらを見る。
ドクン、ドクンと心臓が跳ねる音がする。
君は無表情で手を差し出した。
私が手を繋ごうとしたのがバレていたのか。
そう考えると恥ずかしい。周りの空気とは裏腹に、顔が熱い。
そっと差し出された手を握る。温かい。
もう日は沈んでいた。

アカウントを変える( ˆΟˆ ) (プロフ) [2019年1月5日 19時] 1番目の返信 スマホ [違反報告]
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