箸レーゼのボード

箸レーゼのプロフィール | 発言 (箸レーゼの最後の書き込み: 「曲パロ百合あきらめる...」 @箸レーゼのボード [4月14日 18時] )

メッセージ一覧

なんか思い付いたのを書く。
反応してくれる女神様にはもれなく私からの液晶越しハグがついてきます(いらない)

箸レーゼ (プロフ) [2023年1月30日 19時] [固定リンク] PCから [違反報告]

※百合百合しいので注意。オリキャラ

恋愛は男と女のものだなんて誰が決めたんだろう。
私にとってのそれは、同じ女の子が相手だったから。ずっとそうだったから、不思議で堪らなかった。
小学生の時くらいからだろうか。
薄々と自分が『普通』じゃないんだってことに気付いた。
少女漫画の中でも、恋愛小説の世界でも、周りの同級生たちも。
みんなみんな男女で恋に落ちるから。
だからきっと、私は異端なんだと。そう思い続けていた。
だけど。
「私は好きだよ」
大人になる前に出会えるなんて思わなかった。
学校という狭くて小さな箱庭で、私と同じ『普通じゃない』女の子に。
「なんか懐かしいね」
「そうだね。うちらももう付き合って五年だよ?」
「うん。……ありがとう」
薬指に光る石は、特別な色。
世の中に『普通』なんて存在しないのかもしれない……そう思わせてくれる、不思議な石。
お揃いの指輪を青空にかざして、私は大好きな彼女と笑った。

箸レーゼ (プロフ) [2023年1月30日 19時] 1番目の返信 PCから [違反報告]

※百合百合しい曲パロをオリキャラでやってみた

少女は孤独だった。
だから、同じく孤独な彼女も同じなのだと思い込んだ。
初めのうちはそれでもよかったけれど。それでも、いつしか壊れていく。
歪んだ愛は、少女の満たされない心を毒で満たした。
狂い始めた本能のままに。
少女は大切な彼女…友人を、絶望へと追い込んでいった。
「君は友達」
それは呪いの言葉。
差し伸べた手は、地獄へと導くために。
少女は、自分だけを愛してほしかった。
そして彼女は受け入れてくれると思い込んだ。
-
踏切へと飛び出した“彼女”。
-
少女は孤独になった。
前よりもずっと、ずっと苦しい独りぼっち。
彼女とお揃いのキーホルダーを揺らし、向こうの海を虚に眺めつつ踏切を渡る。
嗚呼。
フラッシュバックするあの日。
彼女がいなければ、少女は独りなのだ。ひとり、一人、そう、“独り”。
涙の膜の向こう、眩く輝く海辺で、陽炎のように佇む少女がいた。
ひっきりなしに流れてくる汗を容赦なく照らす太陽——それに逆らうように、その少女には影が無かった。
幽霊。霊。れい、レイ………………少女の霊。
そう。彼女は私を恨んでいるはずなのだ。そうでなければ私は息もできない。
少女はそう、心の奥で懺悔した。
透明な白い肌の彼女は、少女を指差していた。

箸レーゼ (プロフ) [2023年1月30日 21時] 2番目の返信 PCから [違反報告]

※百合百合しい。オリキャラ

彼女は赤い口紅を好んで使う。
それは私が彼女にあげたプレゼントで、それからずっと同じブランドの同じ色を使い続けているらしかった。
私は桜色のリップグロスが好き。
それは彼女が私に似合うと褒めてくれた色で、私自身が好きな色でもあったからお気に入り。
でも、
色の違いなんてすぐになくなる。
境界は曖昧に溶けてぐちゃぐちゃになってしまう。
重なった唇は、互いの色を奪って混ざり合っていた。
絵の具を混ぜて色を作るように。
満足で、どこか物足りない気持ちのまま体を離すと、彼女の口紅は元よりずっと私の好きな色になっていた。
ふ、と微笑んだ彼女はひどく妖艶で、魅力的だった。
「ね、もういっかい」
「また?」
とか呆れてる風を装う彼女も、満更でもなさそうな顔。
今度はもっと深く。
深く。
息が苦しくなるほどに。

箸レーゼ (プロフ) [2023年2月1日 21時] 3番目の返信 PCから [違反報告]
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