花*のボード

花*のプロフィール | 発言 (花*の最後の書き込み: 「「♩、」 「?、どう...」 @花*のボード [2017年6月7日 19時] )

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花* (プロフ) [2016年4月1日 10時] [固定リンク] スマホ [違反報告]

久しぶりに妄想爆発するぞ-.(

花* (プロフ) [2017年6月7日 14時] 1番目の返信 スマホ [違反報告]

"好きで好きで、たまらない"
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春。今日は高校の入学式。
嬉しいことに受験に合格して、この高校に通えることになった私、楠木美羽は、この日が待ち遠しかった。
「美羽ー、咲希ちゃん来てるよー」
「♩♩、っえ!今行く!」
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「おはよう、美羽!
入学式ドキドキするね〜」
ひゃー、なんて言って胸に手を当てて深呼吸をする彼女は家がお隣の加藤咲希。
咲希とは、生まれてからずっと一緒で所謂、腐れ縁というやつなのだ。
嬉しいことに美羽も合格。
まぁ、美羽の場合、第1希望を変えてこの高校を受験したから余裕だったんだけどね。
「…憧れの、東桜高校に通えるんだ…。」
「…うん、そうだね。
あ、部活何やるか決めたっ?」
「…うーん、まだ決めてない…」
中学時代は、どちらも吹奏楽部に所属していた。
私はアルトサックスとソプラノサックス。
咲希はユーフォニアム。
吹奏楽部に所属していたものの、私たちの代は関東大会に進むことができなかった。
ダメ金、だったのだ。
「…美羽は、決めてる?」
吹奏楽を続けたいっていう気持ちはある。
実際、東桜高校の吹奏楽部は最近力をつけてきて昨年度は関東大会でダメ金を受賞したのだ。
「私はー、吹奏楽を続けようかなーって。
ここの吹奏楽部で、私全国大会に行ってみたいなぁって思ってさ。」
…全国大会。
甘くはない、関東大会に進むだけでも厳しいのに。
だけど、咲希は見たいんだ。全国大会の景色を。
「…そっ、か。」

花* (プロフ) [2017年6月7日 14時] 2番目の返信 スマホ [違反報告]

高校の校門の前で写真を撮り、私と咲希はクラスを確認していた。
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「……あー、あった!
美羽、私Aだったよ!1-A!」
「嘘、私C...。離れちゃった…。」
「あちゃー…。
…ん?ちょ、Cって佐藤いるじゃん!」
「え"っ。」
佐藤春翔。
中学が同じで私と佐藤は3年間クラスが一緒だったのだ。
あいつも同じ高校受けてたなんて…。
「よかったね〜美羽!これで4年連続だねっ。」
あいつとは男子の中でも結構話す方で、いつも話してた。
まぁ、いっつもからかってきたり、バカにしてきてたけど…。
でも本当は優しくて、とてもいい人なのだ。
…って、なんでこんなこと説明してるの私。
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「…嘘でしょ」
座席表を確認してみると、私は後ろから2番目で、佐藤は通路を挟んで左斜め前。
まさかこんな近くになるとは…。
「あ、楠木じゃん。
また同じクラス、よろしくー。」
「う"…授業中とか邪魔しないでね。」
「しないわっ。
そっちこそー、俺に見惚れないで下さいね。」
って、ジト目でこっちを見てくる佐藤。
はっ、そんなことしないし!
でも、佐藤とこうやってまた話せるって思うと少し嬉しくて。
佐藤の笑った顔、また見れるんだ。
なぜか、胸が高鳴った。

花* (プロフ) [2017年6月7日 14時] 3番目の返信 スマホ [違反報告]

入学式が終わった。
家族は先に帰ってもらって、咲希と少し寄り道したりして話しながら帰っていた。
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「あははっ、やっぱり2人とも仲良いねぇ〜」
なんてニコニコ話す咲希は、少し私と佐藤の関係をイジってくる。
しかし、私と佐藤は所謂カレカノってやつではなく、フツーにただの友達なのだ。
しかし咲希は、
「ホント、どっちも鈍感っていうか。
いや、これは美羽が鈍感なのかな?」
と言ってくる。
だからそんなんじゃないってば!
佐藤は、なんていうんだろうか、気を許せるのだ。
本当に、ただそれだけなのに…。
「もー、佐藤に迷惑かかっちゃうから!
大体、佐藤は好きな人いるでしょ。
誤解されたら佐藤の好きな人にも迷惑かかっちゃう。」
「ふーん…佐藤に好きな人ねぇ…」
佐藤も高校1年生な訳だし。
好きな人の1人や2人いるはず。
そんな時に佐藤と私がカレカノなんて噂流されたら大変だ。
…でも、佐藤が誰かと付き合ったら、彼女さんのためにもあまり話さない方がいいんだろうな…。
ちくり、胸が痛んだ。

花* (プロフ) [2017年6月7日 15時] 4番目の返信 スマホ [違反報告]

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「ただいまー」
「お帰り、入学式の返事よかったよー」
私の母はどこか抜けてておっとりしてる。
しかし、料理はとても美味しいし、掃除も洗濯もちゃんとするから、自慢のお母さんなのだ。
「えへへ、緊張したけどクラスでも友達できたし、これから楽しくやってけそう〜」
「それはよかった。
部活は?アルトサックス続けるの?」
父が学生の頃吹奏楽をやっていて、私は小さい頃から音楽に携わっていた。
だから、小学校の頃にアルトサックスを買ってもらい、やっていた。
そのため、アルトサックス歴は10年目になる。
「んー、咲希は吹奏楽部に入るって言ってたけど…。」
全国大会…。私もあのステージに立ちたい。
金賞をとりたい。ダメ金なんかじゃない。
金賞を。
「…うん、やることに決めた。」
この10年が無駄にならないように。
後悔しないように。楽しむためにも。
「私、アルトサックス続ける。」
あいつに、"また"褒めてもらうためにも。
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お風呂上り、咲希からLINEが来ていた。
《美羽、吹部入るの⁉︎》
お母さん…咲希ママに言ったんだろうな…。
《入るよ〜アルトサックスやりたい!》
《美羽なら出来るよ!一緒にまた頑張ろっ!
あと、佐藤がLINE始めたんだけど、美羽のアカウント渡していい?》
へぇ、佐藤LINE始めたんだ。
でも、なんで咲希が知ってるのかな…。
「…っ、何考えてんの私。」
咲希と佐藤は去年クラスが一緒で、元々私繋がりで1年生の頃から話していたじゃないか。
佐藤は、色んな人と仲良いじゃないか。
女子とも男子とも話してたし…。
《いいよ!》
…まるで、こんなの、ヤキモチみたいで。
「……んっ?
ヤキモチなんか妬いていいのかな…?」
私、佐藤の彼女でもないのに。
なんで、こんな勝手にモヤモヤしてるんだろう…。

花* (プロフ) [2017年6月7日 15時] 5番目の返信 スマホ [違反報告]

《楠木さーん、俺誰かわかるー?》
数分後、あいつからLINEがきた。
さっきのモヤモヤなんて嘘のように消えて、LINE交換できた、ってことに嬉しさを感じていた。
《わかりまーーす。佐藤くーーん》
《えへへ、せいかーい。
加藤から教えてもらった》
《知ってるわ、笑
なんでLINE始めたの?佐藤メールとか苦手じゃないっけ?》
中学時代、佐藤はこう言ってた。
『俺、直接会話するの好きなんだ。
こうやってさ、目を合わせるの。
そういうのが好きでさ、あんまし、メールとかしたくないんだよね…』
だから、佐藤はLINEをしないって言ってたのに。
《悠也がしろ、ってうるさかったから》
須田悠也。
彼が小4の時、佐藤が転校してきてそれからずっと佐藤と一緒にいる。
彼も東桜高校でクラスはB組。
佐藤ととても仲が良く、親友と言えるんだろう。そして、咲希の彼氏。
《悠也くんか。笑笑
LINEしたかったんだよ、佐藤と》
《えーー気持ち悪ーー》
《やめなよ、悠也くんが可哀想だよ笑笑》
《いいんだよ、あんなやつ、、笑》
でも、悠也くんのおかげで佐藤とLINEできたんだし。
私は悠也くんに感謝しかないな。

花* (プロフ) [2017年6月7日 15時] 6番目の返信 スマホ [違反報告]

「♩、」
「?、どうしたの美羽。ごきげんじゃない」
朝、制服に着替えて朝ごはんを食べていたら無意識に鼻歌を歌っていたようだ。
「えっ?そうかなっ♩」
「…まさか美羽、好きな人でもできた⁉︎父さん許さんぞ!」
「っっ⁉︎んなわけないじゃん、違うから!」
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「ってな感じで朝は大変だったよ〜」
「相変わらず美羽パパは面白いね!
でも、本当に今日の美羽ごきげんだね?」
それはきっと、昨日あいつとLINEしたから。
あいつと、夜も話せたから。
それが、すごくすごく、楽しかったから。
「ん〜…ふふっ、そうかもね」
「それは私のおかげだったりー?
どうせ、佐藤とLINEできたことが嬉しかったんでしょー。」
さすが幼馴染。すぐに言い当てた。
嬉しいことだけど、咲希の考えている"嬉しい"と私の感じている"嬉しい"はきっと違う。
「まっ、これは悠也くんと咲希に感謝かなぁ」
「ふふっ、悠也が教えてくれたの!
なんか、悠也が美羽に佐藤のアカウントあげるためにLINEしようとしたら、佐藤に止められたらしいよ。」
えっ…なんで…。それは一体どういう…。
頭の思考回路が停止した。
「だから、悠也から私に、私から美羽にって感じで昨日LINE交換してたの。」
全く、佐藤ってばわかりやすいよね〜っていう咲希をよそに私は少し期待していた。
もしかして、佐藤は…悠也くんにヤキモチ妬いたんじゃないかって…。
「…佐藤、悠也くんと咲希が付き合ってること知ってるのに?
変なやつ…」
「美羽ちゃんもわかりやすいなぁ。
顔真っ赤だよ〜?」
違うよ、これは、そんなんじゃ。

花* (プロフ) [2017年6月7日 19時] 7番目の返信 スマホ [違反報告]
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