Snow
メッセージ一覧
「ねぇ。たとえ私が枯れて私に色が無くなって私が君を愛せなくなっても、君は愛してくれるよね？」
彼女は咲き誇ったような笑顔で、俺にそう言った。
俺は彼女を枯らすつもりなどないのに、何故そんなことを聞くんだ？
なんて、勝手に不信感を抱いた俺は、ただ彼女が枯れる日を考えたくないだけだったのかもしれない。
まだ俺は彼女の質問に頷くのは早すぎるような気がした。もし頷いたら、彼女が枯れて燃えて花柄と花軸だけになった状態の夢でも見てしまいそうだったからだ。
「…そんなの想像したくねーよ」
枯れてほしくない。
「だって私はいつか枯れるじゃないの」
そんなこと。
「俺が枯れさせねーよ」
俺が光と愛をあげるから。
「できっこないくせに」
……そんなこと、ねぇよ。
俺の詰まった言葉に、また彼女は咲き誇った笑顔を見せるのだ。
彼女が本来の花を美しさを持った造花だったら良かったのに。
君に永遠をあげられたのに。
やな (プロフ) [2019年7月5日 23時] 1番目の返信
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