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メッセージ一覧

家妻パロ

ペンネグラタン (プロフ) [2018年7月5日 13時] [固定リンク] 携帯から [違反報告]

家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています/ほぼ日P
*
ドアを開けたら妻が倒れてる
背中に突き刺さる包丁
床は血塗れ 知らない人が見たら気絶するかもしれない
僕が落ち着いて「今日のは掃除が大変そうだ」と笑うと
妻はうつ伏せのまま満足そうにクククと笑ってた
家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています
明日はどんな死に方をしているのか予想すらできない
*
ある日は頭に矢が刺さってたり
軍服で銃抱えてたり
マンボウの着ぐるみが死んでたときはドア閉めようかと思った
後片付けも結構大変で床の血糊を洗ったり
矢が刺さったまま晩御飯作るのは勘弁してほしい
家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています
ちょっとほめると調子に乗るからできるだけスルーで
*
結婚前は忙しくても彼女に会うだけで楽しかった
徹夜で宛てもなく車回して海見に行ったりしたのに
結婚直後初めて部下を持ち仕事がとても楽しくなった
家で一人待つ妻の気持ちを考えていなかった
家に帰ると妻が必ず死んだふりをしてるのは
あの頃の二人に戻りたいからか僕にはわからない
*
家に帰った僕を待ってる妻の演技見ることが
僕ら二人の愛の形ならばそれはそれでありだろう
*
家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています
今日はどんな死に方をしているのか期待して開けるドア
*
*
*
という曲の一部なり全部なりをオリキャラカプでパロディするショートストーリー集です。

(^ー^) (プロフ) [2018年7月5日 17時] 1番目の返信 携帯から [違反報告]

トウル×エリサ
室長の部屋を開けたら、室長が倒れていて、背中にメスが突き刺さっていた。
何も知らない人が見たら気絶するだろう。実際僕は初めて見たとき気絶して、血糊まみれの室長が慌てて研究員に助けを求めて騒然となった。
以来、この冗談に肝を冷やしながらも苦笑して対応する。
抵抗した跡であるかのように机に倒れたビーカーや試験管の数々。
これは……
「はあ、今日のは片付けるのが大変そうですね」
そう言ってメス……の先が欠けたそれを室長の体から抜き去ると、室長はうつ伏せのまま満足そうに肩を震わせ、笑っていた。
規模のある悪戯に僕も笑うしかなかった。

(^ー^) (プロフ) [2018年7月5日 18時] 2番目の返信 携帯から [違反報告]

三久島×律弥
「ただい……」
僕は言葉を失った。いつものことながら、心臓に悪い。
死んだふりをしている律弥くんというのは。
まあ、死んだふりだというのは毎日見ているため、わかってはいるのだが。
「今日は矢ですか。痛そう」
「これ、最近百均で売ってるんですよ。出来がいいでしょう?」
そういう問題だろうか。そういう問題なのだろう。
ハロウィンシーズンになるとこういうグッズが出回りやすくなるため、そこで買いだめしているらしい。
「あ、冴先生、晩御飯何にします?」
「きんぴらごぼうが食べたいです……ってちょっと待ってちょっと待って、せめてその頭の矢と血糊は落としてくださいっ」
今日も可笑しい我が家の日常。

(^ー^) (プロフ) [2018年7月5日 19時] 3番目の返信 携帯から [違反報告]

淕空×セイム
帰り道。またしても部活で遅なってもうたな、と思いながら、家の扉を見つめる。
扉の向こうで待つ光景を想像した。セイムはいつもなんか死んだふりしてんねんなぁ……今日はどないなってんやろ。毎度毎度よう思いつくもんや。
はあ、と想像がつかないことに溜め息をこぼし、扉を開ける。
そこにはマンボウの着ぐるみが。
あかん。目が逝ってもうたか。
目を瞬かせ、もう一度現実を受け止め直す。閉めかけた扉をそろーり、開けた。
やはり、マンボウの着ぐるみが死んどる。
俺は大きく息を吸い込んだ。
「なんでマンボウなんねん!?」
アパート中に響き渡ったであろう俺の声が微かに谺する中、確信犯のセイムがてへっと笑うのが聞こえた。
かわええから憎めへんのやけどな……レパートリー尽きたなら辞めりゃええんに。

(^ー^) (プロフ) [2018年7月5日 19時] 4番目の返信 携帯から [違反報告]

イリク×ルチル
家に帰る。今日も帰りが遅くなってしまったな。そう思いながら自室の扉を開け、包丁が背中に突き刺さった状態で倒れているルチルを確認。
今日は血糊が少し多めだ。
ぺろりと床に散らばる赤を舐める。あまり知られていないが、血糊というものは口に入ってもいいようにイチゴジャムを煮詰めて煮詰めて作られている。
……この味付けはルチルのだ。手作りしたのかとうとう。美味しい。
だが、以前出来がいいのを褒めたら、調子に乗ってこの通り血糊を増量したりするため、スルーしておく。
「この量のイチゴジャムを掃除するのは骨が入りそうだ」
くつくつ笑うルチル。そんなルチルが立ち上がると、体についた血糊を少し拭いてあげた。それから……口についている血糊を舐め取る。
もうちょっと、と見上げてくる彼女に、体がべたべただからシャワーを浴びるよう勧めた。
さて、べたべたの血糊をどう洗おうかな、と僕は頭を悩ませた。

(^ー^) (プロフ) [2018年7月5日 19時] 5番目の返信 携帯から [違反報告]

東暁×紫淋
ドアを開けて目の前に飛び込んできたのは血塗れで倒れる紫淋くん。
僕は仰天して、とりあえず彼にまだ息はあるか確認しました。脈はあります。
凶器等は見当たらない……毒殺でしょうか。
それなら血を舐めてみたらわかる、と思い、舐めた。この際、死んでしまってもよかった。紫淋くんがいない世界に生きる意味なんて見出だせない……
と舐めた血は予想外に甘くしかも舌に馴染みのあるジャムの味がした。
すると徐に紫淋くんが起き上がって、「びっくりしました?」と悪戯っぽく笑うのが可愛くて可愛くて、僕は躊躇いなく彼を抱きしめました。
一分後、「あきさん、苦しいです」と言われましたが、僕だって驚かされたんだからおあいこですよね。

(^ー^) (プロフ) [2018年7月5日 22時] 6番目の返信 携帯から [違反報告]

西園×夏帆
夏帆さんが毎日のように死んだふりをしてぼくを待つようになったのは、ぼくが仕事に打ち込み始めてからだろうか……もう長いことやっている。あれだけ手先が不器用だった夏帆さんが、マンボウの着ぐるみを縫えるようになるくらいには。
結婚前……就活前の大学時代は楽しかったことを思い出す。取り立ての運転免許使って、夜中に車を回して、二人でドライブなんかしたっけ。途中、浜辺で降りて、砂の掛け合いなんかして……思えば、笑顔に溢れていたなぁ……
それに比べて、死んだふりを始めるまでの間、僕は就職してから彼女の笑顔を見ただろうか。そもそも、彼女の顔をちゃんと見ていただろうか。
……もしかしたら、見てほしくて、死んだふりなんか続けているのかな。
だとしたら、こんな生活もありかもしれない。
それでぼくらが幸せなら。
今日はどんな死に方をしているのかな、とちょっと笑いながら、扉を開けた。

(^ー^) (プロフ) [2018年7月6日 23時] 7番目の返信 携帯から [違反報告]
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