石榴となりちゃ
(良いですよ!)「貴女という人は・・・。毎度毎度、飽きませんね」
「私は人じゃないんですがね・・・。・・・・・・私に、聞かれましても?」
「ですがまぁ、面白いことは今もまだたくさんありますし・・・。いえ、大丈夫ですよ。・・・私はあまり寧々さんのことは知りませんが・・・貴女の気持ちは届いているとは思いますがね?」
「そうですか?・・・・・・いや、べつに・・・特には。寧々さんと深くお話しすることは、残念ながらありませんので・・・―――あ、残念ながらというのは、その、深い意味はなく・・・」
「あ、いえ、その・・・・・・なんと言いますか、深い意味はなくですね・・・」
「ち、違うくなんか!!・・・・・・ありませんが?」
「そうですね。もう"傷付けないで"いただければ、幸いです。 生憎、私はこの想いを吐露する気はないので」
「・・・そうですかねぇ。私も都市伝説に生まれて良かった、と思ったことはありませんから・・・理由は違えど少しわかる気がします。友人や、学校や、家族というものが・・・なんというか、分からないんです。ですから逆に、人の気持ちなど考えたことも、読み取ろうなどとも思ったことがありません。・・・・・・私が人だったら、何か変わったのでしょうか、なんて。戯れ言を吐いてみます」
「ふむ・・・・・・他人のことまで考えなければならない人とは・・・。 ものすごく『面倒くせェ』ものなのですね。私はそういう面倒なことが大嫌いですので、よくは分かりませんが・・・」
「いえ、申し訳ありません。少し敬語を使うのに疲れてしまって」
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