生徒会室にて稔「ねえ、これどこの資料だと思う?」隣で一緒に作業をしている彼に問いかけた。
雫「……えー、うーん…なんだろう……」その資料の文字列に、軽くフリーズする彼である。まったく、頼りない男だ。
稔「なんだろう…う~ん、たまによくわからない資料って出てくるよねぇ…」う~ん、と彼女の見た目からは想像できないほど低い唸り声をあげている。
しずく「出てくる……ほんと勘弁してくれって話……」限界です、と首を振ってスクールバッグからグミを取り出した。(校則違反?)
稔「あっれ、何それ 持ってきたの?」目を輝かせて、「ちょうだい!」という声が聞こえてきそうなほど期待をして雫を見つめる。
しずく「ぐぅーみぃーでぇーす」まるで宝物のおもちゃを見せびらかす子供のような目つきでグミの入った袋を見せる。「欲しい?」そう尋ねる彼の顔は、まさに小悪魔。
稔「………じゃあいらない……」稔の周りの空気が一気に重くなるような気がする。はぁ…と深い溜息を吐く。
しずく「……え"?」予測していた反応がもらえず、ちょっぴり沈む。「え、稔……ツンデレ目覚めた?」
稔「そんなツンデレなんかじゃないよ、どちらかと言えば…クーデレ?」とても気持ちの良い笑顔で答える。自信があるようだ。
雫「あ、そうそうそれ。最近のデレ系はよくわかんねえ奴多いからさ」実を言えば、彼は良くツンデレとクーデレの違いをわかっていないのである。流石にヤンデレとの区別はついているけれど。
稔「でしょでしょ、ボクすごいクーデレだから、カッコイイよね」こっちもあまりよくわかっていなかった。カッコイイ=クーデレ、なのだと思っている。それでも稔とは何か違うのだけれど。
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