真名と真実✿世界観
メッセージ一覧
特になし (プロフ) [2016年11月13日 18時] 1番目の返信 [違反報告・ブロック]彼の神は全てを創造した。
そして創造の終わり、魂に真名を刻んだ。
人々が力を合わせられるように。
そして、世界が前に進めるように。
時は経ち、創造から5000年。
その世界に四人の賢者が現れた。
彼らは魂に刻まれた真名を読み解いた。
彼らは真名に込められた彼の神の意図を知った。
彼らは世界に向けて叫んだ。
神の意図を、そして前に進む方法を。
しかし人々は、彼らが考えていたよりも愚かだった。
人々は賢者の説く真名の意味を曲解した。
そして真名に込められた神の意図を曲解した。
彼らは嘆いた。
自分達は愚かだったと。
世界は歩みを止めたと。
四人の賢者が読み解いた真名を、人々は彼ら自身のためだけに利用した。
獣や木々に知性を与えた。
そして、彼らに人間に似せた器を与えた。
最後に真名を奪い、思うままに使役した。
「大賢者という称号など、何の役にも立たない」
「人々は私達の意図を曲解したんだ」
「あまつさえ、神の地位に成り代わろうとしている」
「このようなことは赦されぬ」
彼らは大衆から『大賢者』と呼ばれるようになった。
だが、それにつれて病んだ。
遂に四人の賢者は、全ての名を呪うことにした。
「神の意図を曲解した人間は呪われろ」
「人は永劫、創造神に呪われる恐怖を抱け」
「神よ、我らの真名を地上に縫い止め呪え」
「人間が神の意図を正しく理解するまで」
「「「「私達は赦されるべきでは無い」」」」
賢者達はそして、命を絶った。
全ての真名は言霊通りの呪いを受けた。
そして、彼らは再び地上に生まれ落ちる。