「私は…何の為に…」夜空を見上げ悲しそうにして九本の尻尾を揺らし呟く
「どうしたのだ?同胞」銀色の空狐はカラカラと笑いながら歩みよる
朔弥)にゅ!?(いきなり声かけられて驚いたのかビクンッとしてピンと尻尾を立てる
「そう驚くな、同胞」ゆっくり、ゆっくり歩みより、朔弥の前で立ち止まる「何を思い詰めている?この老いぼれに聞かせてくれぬかのぅ」見た目は少女なのに己を老いぼれと言う少女は笑う
朔弥)私も老いぼれだが?…私は生きてる理由がわからぬのだよ…
「おや、そうか同じ老いぼれだな....生きている理由か…」少し考える素振りをする「我ら妖は人間より長く生きる、汚いものも綺麗なものも見ながら」ふと、空を見る「理由なんぞ、知らぬたが、主が生きたいと思えば生きればいいし 理由が見つからないなら探せばいいのではないか?」
朔弥)そうだな…ありがとぅ…(嬉しそうに微笑む
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