肌寒いある日村の外れを探索中、一休みしていた。「この服じゃあやっぱり少し寒いな…」
「おにーさん、見かけない顔だね」1人散歩していた僕は座っているお兄さんに声をかける。髪は茶色だし僕よりずっと年上そうだ
「そんな格好してるともうすぐ冬が来て凍えてしまうよ」
「やぁ、はじめまして。」振り向いて声の主を見ればトナカイの民。「そうなんだ。そろそろ何か着込まなくちゃいけないな……。」ふっと笑って彼に手招きする「僕はエドウィン。君は、トナカイの民だね。」
「うん、そう呼ばれてる。」お兄さんの近くに寄り、隣に座って顔を見る「僕はフィズ。ほんとはフィズロスだけど」
「ふぅん、フィズか…。よろしく。」そう言って微笑む「君は今何をしていたんだい?」
「ただの散歩だよ。大人は忙しいし、僕は罠を仕掛けたけど待ってなきゃならないし…やること無かったんだ」暇で仕方ないというように小さくため息をつく
「なるほどね。それで、何か面白いものはあったかい?」いじけた彼を横目に目の前の湖を眺める。
「いいや、なぁんにも。でもエドウィンは見つけた。」すぐそばの小石を水に投げる
「ふはは、それもそうだな。僕は君に見つかったわけだ。」そう言いながら石を投げ、水切りをしてみせる
「わ、それ凄いや!教えてよエドウィン。そのやり方!」頬を少し赤くさせぱっと立ち上がる
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