創作ネタだし場2

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I will …

緋雨 (プロフ) [2018年8月15日 1時] [固定リンク] スマホ [違反報告]

登場人物
柊諒
ルクレチア=ロッキ
ネオン=プローニナ
アッバス=クルーガー
セルジュ=アクロイド
ヘリオット=ルーカス

緋雨 (プロフ) [2018年8月15日 1時] 1番目の返信 スマホ [違反報告]

春…訪れるのは早くそして去るのも早い季節。それは出会いと同じだ。分かりづらいと思うが私はそう感じている。これはあるアサシンギルドの話である。そう私が所属しているギルドの話なのだ。

緋雨 (プロフ) [2018年8月15日 1時] 2番目の返信 スマホ [違反報告]

アサシンギルド
それは依頼に書かれたターゲットを仕留め報酬を貰う仕事である。
このギルドには5人の人物が所属している。どれも個性が豊かで少しだけ毒があるようにも見える。そんな奴らを従い仕事をするのはそこにいるまだ青年にもなっていない若い少年だった。名前は柊諒。彼がこのアサシンギルドの長なのだ。

緋雨 (プロフ) [2018年8月15日 1時] 3番目の返信 スマホ [違反報告]

「…はぁ」
誰もいない部屋で1人ため息をついた。
今日は雨だ。これからまた一段と強くなり嵐に変わるのだろう。ゴロゴロと雷が遠くで聞こえる。ザーザーと雨が降りしきる。コツコツと柊しかいない部屋に誰かが歩み寄っていく。コンコンとドアを叩く音がする。誰かが帰ってきたのだろう。カチャッとゆっくりと音を立てて入ってきたのは柊と同じくらいの年齢の少女だった。
「…ルクか?」
ルク…そう呼ばれる彼女の名前はルクレチア=ロッキ。真っ白な肌と腰までありフィッシュボーンされている綺麗な薄水色の髪の毛。目は誰もを魅了するような紫色だ。そんな彼女は名前を呼ばれたのが嬉しかったのか柊に駆け寄り抱きついた。
「柊様…ルクレチアはお帰りになりましたわ」
ほのかな鉄の匂い…そう、彼女もまたこのアサシンギルドの一員なのだ。

緋雨 (プロフ) [2018年8月15日 1時] 4番目の返信 スマホ [違反報告]

「暑苦しい、離れろ」
軽く彼女を突き飛ばした。日常茶飯事なのだろうか、彼女は嫌な顔1つもしなかった。むしろふふっと笑ったのだった。
「誰も見てないからいいじゃないですの」
「見てる見てないは関係ない」
はぁ…また1つため息をついた。
「そう言えば今日の狩りはどうだったか?」
狩り…彼がそう呼ぶのは勿論のこと依頼の事である。アサシンギルドの中では依頼の事を皆狩りと呼ぶみたいだ。
ルクレチアは自慢げな顔と嬉しそうな表情を浮かべながら
「勿論、成功ですわよ。このルクレチアの毒にかかればイチコロですわ」
と言った。

緋雨 (プロフ) [2018年8月15日 2時] 5番目の返信 スマホ [違反報告]

「そうか…なら報酬はそこにある通り持っていけ」
柊は顎を使ってテーブルにある金貨を示した。だが、ルクレチアは受け取ろうとしなかった。
「全部柊様にあげますわ……ルクレチア、柊様と一緒にいれる権利があればそれが報酬となりますから」
「はっ…くだらねぇ報酬だな」
そう言って少しだけ彼女に近づき顎を持ち上げた。彼女のそのうっとりとした目は常人では耐えられない程の魅力と誘惑を持っていた。これが彼女が言う毒と言うやつなのだろうか、そう思わせるようなものだった。
ゆっくりと目をつぶりゆっくりと口付けをしゆっくりと抱き寄せた…雨はもっと強くなり雷も近づいてきた。今宵は嵐だ。綺麗な月は見ることができない。

緋雨 (プロフ) [2018年8月15日 2時] 6番目の返信 スマホ [違反報告]
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