八百万の心と神
メッセージ一覧
垢変します (プロフ) [2016年7月19日 1時] [固定リンク] [違反報告・ブロック]森の奥にある小さな祠、もうそこに神がいるかどうかも分からない程にボロボロになってしまっている。そこを通りかかった長髪の美青年は祠に歩みより、土埃と苔を払い、巾着から金平糖を取り出して供えた。
「こんなものしかございませんが…」
そう言うと着物が汚れる事も厭わず、正座し、目を閉じて祈りを捧げた。
特になし (プロフ) [2016年7月18日 23時] [固定リンク] [違反報告・ブロック]「人間はそんな素振り全く見せなかったよなぁ…」
黒鈴の肩に手を回して言う。同じ式神だが、黒鈴と俺は根本的に違う。
「君は良いなぁ、強くて。俺は俺の弱さに呆れ返る毎日だぜ」
極夜@写しの本 (プロフ) [2016年7月19日 1時] 16番目の返信 [違反報告・ブロック]「狡くて、結構。……鶴までが堕ちたら、俺は耐えられないから、な」
後ろの方は、聞こえないように小さく呟いた。
俺は、皆が好きだ。人間も、あの子も、鶴のことも。どんなに酷いことをされたって、嫌いになれない。
だから……
「今、自由だから……言う。俺は悲しいんだ、とてつもなく……」
堕ちるのも、殺め合うのも……見ていて辛い。悲しい。
鶴はこう考えたろう? 『俺もお前と同じ位置に立ちたい』と。
止めてくれ、鶴。俺が、あの子と考えるから。お前を何時か、開放するから。
だから、それまでは──
「待って、いてくれよ……鶴。俺が、鶴のことを……迎えに、行くまで」
極夜@写しの本 (プロフ) [2016年7月18日 18時] [固定リンク] [違反報告・ブロック]今は昔、下界には数多の宗教が存在していた。
人類は宗教と神とに縋り、長らく心の安らぎを得ていた。
だが、突然下界と神界は交わった。
そして人類と神々は出会う。
彼らは戸惑った。
だが元々神を信仰していた人類は、神々との共存を選び、少なくとも三百年はその平穏が続いた。
そう、たった三百年の間は……。
神々を友としていた人間は、何時の間にか驕り始めたのだ。
神を支配し、世界を支配し、人間が頂点に立つ世に造り替えようと画策した。
悪夢は現実と為る。
人間は一部の神を支配することに成功した。
だがやはり、全ての神を支配することは叶わなかった。
支配されなかった高位の神は怒りに怒り、人間とそれに支配された低位の神に戦争をしかけた。