八百万の心と神

メッセージ一覧

「あづ~……」

暑くてたまらない。背負った薙刀が熱されて……何とも嫌な気分。だが、こんな日こそが式神探しにもってこいだもんねェ。

「……んん?」

おや、あそこの木の下にいるのは誰だァい? 見た感じ、ひょろい式神かなァ。ま、ちょいと斬りかかってみようかァ!

僕はかるーく跳び上がって、彼の一寸横に薙刀を振り下ろしてみた。

極夜@写しの本 (プロフ) [2016年7月25日 12時] [固定リンク] スマホ [違反報告]

「…ふぅ」
今日は酷く暑いものだから、木陰にいて涼んでいた。
やっと落ち着いたと思ったら、横から鈍い音が響く。
大袈裟ではないか、と思うほどに肩を跳ねさせる。
恐る恐る横を見れば、なんだっけ、なぎなただった気がする、それが刺さっていた。
突然コレが自分のところに刺さるのは可笑しい。
いや、自分は式神なのでそこまで不自然でもないのだが…
暗青色の髪を揺らして、なぎなたを持っている人間?を見る。

空木彼方 (プロフ) [2016年7月25日 12時] 1番目の返信 PCから [違反報告]

「はっじめまして~♡ 李織ちゃんだよォ♡」

笑って、怯えている彼の足元を薙ぎ払う。これを避けれたら彼は式神。避けれなけりゃ……まァこの薙刀は人間を斬れないんだけどねェ。

僕はニコニコ笑ったまま、彼がどうするかを見ていた。……恐怖に歪んだ顔が、何とも面白いねェ。見ていて飽きないよォ!

極夜@写しの本 (プロフ) [2016年7月25日 12時] 2番目の返信 スマホ [違反報告]

「ん!」
防衛本能で、足元を斬られそうになるのを避ける。
着物が切られていないだろうか、疑問と心配が浮かんだが、今は気にしてはいられない。
「や、やめてください!僕、何でも…っ」
上手い答えが見つからないのか、焦りながら口を開閉させる。

空木彼方 (プロフ) [2016年7月25日 12時] 3番目の返信 PCから [違反報告]

「んー? 何だァい、ハッキリ言ってごらんよォ。言えるものならねェ!」

避けた。ならこいつは式神! しかも結構気が弱そうだなァ……棚ぼただよォ!

パクパク口を開閉させてる式神クンに向けて、僕は跳び蹴りをお見舞いする。鈍い音がして式神クンは怯えた目で僕を見た。

極夜@写しの本 (プロフ) [2016年7月25日 12時] 4番目の返信 スマホ [違反報告]

「ゔっ!?」
自分の体に痛みが走る。
恐怖に満ちた目で人間を見つめる。
あぁ、多分この人間から逃げられない。
そう悟った式神は、それを考慮した上で思いを巡らせる。
考えて、考えて、辿り着いた答えはこうだった。
「力…力を、見せますから、やめてくださ、い」

空木彼方 (プロフ) [2016年7月25日 13時] 5番目の返信 PCから [違反報告]

「ヘェ!」

少し、この式神クンに興味が沸いた。僕の好奇心が、頭が、彼は面白い存在だと認識した。。
だって、僕の望むことを見事に突いたんだよォ? 敬意を表してあげないとねェ!

「いいよォ、見せてごらァん。た、だ、し! 逃げたら遠慮な~く斬り棄てるからねェ♡」

そう言って、取り敢えず薙刀を下ろした。

極夜@写しの本 (プロフ) [2016年7月25日 13時] 6番目の返信 スマホ [違反報告]

そっと手を交差させ、目を瞑って人間に祈る様な姿をする。
「…静かに、ゆっくり、浅き夢を…僕と、この人間に…」
一言ずつ呟いて、最後に目を開く。
おや?さっきと景色が違う。
非常に混沌とした世界の中に来た様だ。

空木彼方 (プロフ) [2016年7月25日 13時] 7番目の返信 PCから [違反報告]

「ランダム世界移動……いや、幻覚かなァ」

混沌に満ちた空間を見回す。式神クンは僕に見せているのか、はたまた僕と来たのか。何にせよ面白そうな能力じゃアないかい?

「これは、どういうことなのかなァ?」

好奇心を瞳の奥に見せながら、式神クンに笑い掛けた。

極夜@写しの本 (プロフ) [2016年7月25日 13時] 8番目の返信 スマホ [違反報告]

「い、たいっ…!」
頭を抱えながら、息が荒くなる。
彼の訴える痛みと連動するかの様に、ぐにゃり。
歪んでは別の世界へと、どんどん世界を変えていく。
不思議なのは、どの世界も地獄の様な絵面なことだ。

空木彼方 (プロフ) [2016年7月25日 13時] 9番目の返信 PCから [違反報告]

「おやァ」

ふむ、式神クンは随分苦しそうにしてるねェ。まだ僕は聞きたいことがあるし……致し方ない、助けてあげようじゃアないかい?

薙刀を投げ棄てて、コートのポッケから捕縛符を取り出す。……これ、失敗作でさァ。捕縛するんじゃなくて、自滅対策用の符になっちゃったんだよねェ。
つまり、これを持ってると自分の霊力や、能力を跳ね返す事が出来るようになるのさァ。
あれだね、小さくて、力の制御ができない強い子に持たせる符だね。

「そいっ」

間合いを詰めて、額に符を貼り付けた。

極夜@写しの本 (プロフ) [2016年7月25日 13時] 10番目の返信 スマホ [違反報告]
メッセージ返信
メッセージの一覧に戻る
(C) COMMU