オリキャラ自由高校

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清川様専用

ポストマン (プロフ) [2017年3月26日 21時] [固定リンク] PCから [違反報告]

くわりと大きな欠伸ひとつ。あらかじめ準備をしていたプリントと教科書を片手に補習室へエリックは足を進めていた。
補習室へ行く理由は当然補習者の監督である。実に面倒だった、何しろ自分が受け持っている生徒以外も来るのだから。先生ここが分からないだなんてもお前ほんと此処嫌いだよななんて笑いながら教えることが出来ない。それはエリックにとってかなり致命的なものだった。
「ちょっと憂鬱だな…」
だからと言って行かないだなんて選択肢は無いわけだが。こんな事なら部活にちゃんと行って馬の世話でもしておくべきだった、なんて一人反省会をして。
「ま、やるからにはやらねえとな」
小さくそう呟くと補習室のドアの前で二度程大きく深呼吸をした。

ポストマン (プロフ) [2017年3月26日 21時] 1番目の返信 PCから [違反報告]

さて、もう此処からは逃げられない。踏み出したら最後、此処から出る事を許されるのはやるべき事を全て果たした人間だけなのだから。
がら、と賑やかな教室を静める為にほんの少し大きな音をわざと立てて。一斉にエリックを見つめる瞳らににこりと笑って入室をする。
「お前らの声廊下に響き渡ってたぞ?此処は合唱部の活動場所かと勘違いしちまったぜ」
頭を掻きながら人数を数えていく。何とかプリントの枚数は足りそうだ。これで足りなかったら拗ねるところだった、なんて。

ポストマン (プロフ) [2017年3月27日 12時] 2番目の返信 PCから [違反報告]

一列ずつの人数を数えて、先頭の生徒に手渡す。何だかこの言葉がやけに面白く聞こえてエリックは笑いを堪えるのに精いっぱいだ。
勿論、顔によく出てしまう悪い癖を持っているエリックの表情はばっちり先頭の生徒にばれてしまうわけでやけに心配をされてしまったが此処は何でもないとしらを切るしかない。
今回ばかりは己の笑いのツボの浅さとギャグセンスの無さを恨む他ない。
「ちょ、ちょっと配るの遅いけど勘弁してくれよ?俺配るの苦手だから!」
なんて、笑いを堪えたせいで震える声で言ったって説得力も何もないのだが。

ポストマン (プロフ) [2017年3月28日 12時] 3番目の返信 PCから [違反報告]

そうして笑いを堪えている間に全員へとプリントが行き渡った。先程言ったとおり、エリックは配るのがそれなりに遅かった。然しこればかりは仕方の無い話で、誰しも得意不得意はあるのだ。
「んじゃ、分からないとこあったら呼んでくれよ」
と、全員に伝わる様に比較的大きな声でそう言って、

ポストマン (プロフ) [2017年3月28日 23時] 4番目の返信 スマホ [違反報告]

教卓で終わった終わったと出されるプリントを一枚一枚丁寧に名前を確認して出席簿へ印をつける。
別にこれはテストではないのだから教科書を使ってもいいのに、なんて思ってしまうが仕方のない事だ。出来る事なら道具を使わずにさっさと終わらせてしまいたいはずなのだから。
勿論、エリックも必要以上に干渉はしない。呼ばれたのなら教える、補習なのだからそういうスタンスで行っているのだ。

ポストマン (プロフ) [2017年3月29日 11時] 5番目の返信 PCから [違反報告]

やけにしんと静まり返った教室に、その声はとてもよく響いてエリックの耳に届くには十分過ぎるものだった。
顔を上げん?と薄く笑みを浮かべながら相手の元へと歩を進める。
「どうした、分からないとこでもあったか?」
小さく首を傾げて相手に問い掛けた。

ポストマン (プロフ) [2017年3月29日 19時] 6番目の返信 PCから [違反報告]

「あー、ここな」
ふむ、とわざとらしく声を漏らす。尤も、エリックからすればこの声は意図的な物では無く無意識での物なのだが。
相手に分かるように説明をする、これほど面倒な問題は無い。十分エリックは理解していた。
「そうだなぁ…簡単な話、君がこの問題を理解しているのなら新聞記者になったつもりで書け、だな。こういう説明文は簡易な説明を求めているんだ」

ポストマン (プロフ) [2017年3月30日 11時] 7番目の返信 PCから [違反報告]

「そそ、今さっき俺が言ったのもやたらとごちゃごちゃ詳しく言ってたらは?何言ってんだよお前ってなるだろ?」
相手の解答を見つめて、薄く笑みを浮かべる。どうやら相手は頭の中での文の組み立てに長けているらしい。それならばコツさえ掴んでしまえばこう言った問題はずっと楽に解けてしまうだろう。
「ん、ちゃんと言いたい事は伝わるし良く書けてる。これなら堂々の丸だな」
こくこくとひとり頷きながら彼の解答につうと指で円を描いた。

ポストマン (プロフ) [2017年3月30日 13時] 8番目の返信 PCから [違反報告]

「どういたしまして。ま、此処ちょっと行き詰るもんな」
へらりと気さくに笑い掛けると腕を組んでうんうんと何度か頷いた。学生だからと言って些か最近の問題は悪質で難しいものばかりになっているのだから言いたい事はとてもよく分かった。両親が良く言う努力が足りないは全く持って彼らには当て嵌まっていない的外れな言葉の掛け方なのだ。

ポストマン (プロフ) [2017年3月30日 17時] 9番目の返信 PCから [違反報告]
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