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コンピューター室の端,壊れているのかパソコンの電源を付けてパスワードを入れても起動ができないと噂のパソコンを起動させ自らインストールしたフリーゲームをやり始める彼はパスワードを勝手に変えていたのだ折角インストールしたゲームを消されたくなく,パスワードを変更したもちろん院長にだけそれを明かしていてここの患者は何も知らない「 ... , 」ゲームに飽きたのか動画サイトでアニメを見始めた
「こんなところで1人かい ?僕も混ぜておくれ 。」 とんとん と肩をたたいて話し掛ける 。よっぽど集中していたのか 、肩をたたくと同時にビクッと肩を跳ねさせた 。そして僕を見て 少し目を細めた 。コンピューター室の前を通りかかった時に明かりが見えたものだから 、また彼だろうと思って来てみたんだけど 、ダメだったのだろうか 。
「 椿せんせ , 」びっくりしました,とへらっと笑う見ていた動画を停止させ,自分のお気に入りで,彼も好きそうなシュールすぎる動画を探して再生する「 これ ぼくのお気に入り .. 」動画を見ながらそう言うと「 せんせもこういうの好きですか ? , 」と聞く
「あっははは こういうの好きだよ 僕 。」と 、笑いながら答える 。「僕のつぼをよくわかってるじゃないか 。」 よしよし 、と呟きながら彼の頭を撫でる 。一緒にいて安心できる存在になりたい 。そう思ったからだ 。
「 んにゃ , よかったです .. 」なでられて気持ち良さそうに目を細めてそう言うあまり人に触れられたりするのは苦手だが彼になら嫌じゃないそれからまた動画を探して再生する猫のおもしろ動画だった
「雪翔は 、猫が好きだね 。」 そう言って彼の隣の椅子に座り 、頬杖をついて見ている彼の横顔を眺める 。時折 ふにゃっと頬を緩める彼は 見ていて微笑ましい 。
「 癒されるから , .. 」少し伸びた髪を耳にかけ次の猫のおもしろ動画を再生するかわいい,とつぶやきながら目を細めた「 椿せんせは 猫派ですか , ? 」それとも犬派 ? と首を傾げる
んー 、と少し考える がすぐに答えを出した 。 「動物は なんだって好きだよ 。人間なんて 、もう 、大好きだ!」 ぱぁっと いつもは生気のない目を爛々と輝かせ 、感無量 、という風に にこりと笑う 。少し引かれた気がするけど気にしない
「 そっかぁ ... 」人間は好きじゃないな , と小さく呟く先ほど耳にかけた髪が する,と落ちる「 .. せんせは ぼくみたいな人間も 好きなの , ? 」静かに低い声で聞いた
「もちろん 。大好きさ 。」 ふわりと頬を緩ませ 、いつもより優しく頭を撫でた 。彼から どうしようもなく悲しげな 雰囲気が感じられて僕も 、なぜか苦しくなってしまった 。
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