「ふんふふーん」犬が1匹、森の中を歩いている「おいアンジュ。どこ行くんだ」呼び止める真っ黒な獣ア「ヴァイス!狼男さんち!」ヴ「...またか」ため息をつく
「?ダーれ?」森の中を散歩していたらしい少年は、なにかの影に気づいてぴたりと足を止めた。その隣にいた少女は、「うわ…ヴァイスだよ…」と心底いやそうにつぶやく。
「わん!僕だよ!」元気よく飛び出す犬「...ちっ。てめーらか」気だるげに呟く屈狸
ヴ「...はん。」人間に対してあからさまな敵意を剥き出しにするア「だっだめだよヴァイス!仲良くしよ?」ヴ「お前な。もう少し警戒心を持てよ」ア「...はーい。」しょげる犬
ヴ「とりあえず俺は帰る。その生意気女と人狼がいるならな」冷たい視線で言うア「えーー!?なんでー?」
「...黙れ人間と人間もどき。お前らの意見は聞いていない」長い時間人間と一緒でイライラしすぎて自制が効かなくなってくるア「ヴァイス!やめてよ!」
ヴ「...やはり人間は人間だな。考えることは皆同じ、か」呆れ顔で言うヴ「殺したいなら殺せ。殺せるなら、な」
ヴ「...」明らかに絶不調といった様子でため息ア「やめてってば!」二人の間に毛玉が飛び込む
「アンジュ、危ないよ。」少女はアンジュをひょいと抱き上げ、やさしく胴を撫でる。「…デも、人間ジャなイシなー」うーん、と言って悩む様子を見せる。
ア「...ヴァイス...はね。怖いんだよ...」ヴ「...やめろアンジュ」ア「...この人達は関係ないじゃんか!人間を憎むのも分かるけど...」そう言って二人の方を向くア「ねぇ。ヴァイスに意地悪しないで。これ以上、ヴァイスに苦しい思いさせちゃダメ」真顔で言う
ヴ「...だるい...」ヴァイスはふらつきながら言うア「えっ!?」ヴ「...もう、本当に帰るから。止めんなよ」さっきとは打って変わって物凄い殺気をだすア「...うん。わかった」
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