「...わけわかんない」そう言って金色の瞳を瞬かせる少年「なんでみんなそんなに必死なの。人間と共存とか無理だろ。薄汚い世界。獣として生きて何の意味があるの?」物憂げにため息をつく「...ばっかみたい。本当に畜生だね。」
「クククっ、そうかい。そりぁそうだな」いつの間にか、側には黒いマントを羽織った青年がいる
「...誰だい、あんた。」そう言って睨む
「俺のことなんかどーでもいーだろ。そんなことよりさ、この世界。腐ってると思わね?毎日毎日、ろくでもないやつらと一緒に仲良しごっこたァ、お気楽なこった。人間なんか、いや、人間の方がよっぽど畜生だねぇ」紅い瞳で相手を見る
「ふん、そんな事言っときながら。ゴミ漁るような鳥頭の癖に...」僅かに同意を感じたにも関わらず、冷たく言い放つ少年
「おおこわいこわい。さすが動物界1獰猛な動物、クズリだねぇ。し、ょ、う、ね、ん♡いやぁ、人間みたいだねぇ…お前さん」
「...おい」相手がすべて言い終わる前に首をつかむ血がその爪を伝いぽたりと垂れる「...大概にしとけ、鴉...鶏みたいに首へし折られたくなかっらな...」静かに、しかし確実に忍び寄る殺気を放つ
「…ぐ…ふふっw気が短いねぇ、お前さん。でも、俺の方が長生きなんだよなぁ…」背中から真っ黒な翼が広がる「…喧嘩はやめよーぜ。坊主。将来が楽しみなお前に怪我はしてほしくねぇ」
「...はっ、」怯んだわけではなかったが、手を離す「俺からしたら、あんたも楽しみだよ。なにやらかすやら分かんねぇ危なっかしい奴だ。」
「…危なっかしいのはどっちかぃ?」笑いながらいい、月を見上げる「俺はもう行くぜぃ。せいぜいこの世界を楽しみなぁ。特殊な世界だからな。ここは。」そう言って飛び立つその姿は既に鴉だった
「...ふん。面白いやつだな。鴉ってどんなふうに飛ぶんだろ。」目をぎらつかせ、呟く「あー、面白いなぁ。まだあんなやつ居たんだ。」楽しそうに笑う
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