ろーく
『ふぁ…眠…』何時まで寝ていたか分からないが随分と体が鈍っている。結構寝たのか?まぁ、どうでもいいか。布団を剥いで、起き上がり首を捻ってベッドから降りる。カルデラは何処に行った。呼びに行くのも面倒だな。ペタペタと音をならして歩き着替えることもしないで自室から出る。階段にいたメイドに彼が何処に要るか聞き、案内してもらう。庭で掃除をしているのが見え、メイドに軽く礼をいい彼に近づく。
『へ-きだよ…それより中入るよ。お腹減った』小さく欠伸をする。それにしても体が怠い。今何時だろ。彼に聞きたいことはあったが喋るのがもう面倒くさい。最後に言った彼の言葉を無視して、早くと言う。まだ、服も着替えてなんだから。
『じゃあ…オムライスとデザートにケーキがいい。その前に着替えさせて』元気のいいカルデラに何故か笑ってしまう。あんまり人と関わりたくなかったが、彼は変わってるし、何より退屈しない。あと扱いやすい。それ故家に来てもらった。
『…元気な奴だな。はぁ..着替えんの面倒…』再び階段を上がり自室に入ると適当に着替え下に降りる。無駄に長いテーブルのまえの椅子に座り顔を突っ伏す。このあと暇だな。何しよう。戻ってきたら、カルデラに聞くか。考えるの面倒だし、明日は貴族との会議とパーティーがある。凄い行きたくない。まぁ、行かないともっと面倒だから行くのだけど。…永眠したいな。
『…ありがとう。カルデラは食べないの?』カルデラのバランス感覚を見て、何も言わなかったが凄いなぁ、と思う。しかし、食事は一人で取りたくない。こんなに長いテーブルに一人だと美味しくないし、寂しいから。まぁ、カルデラが食べないと言うなら仕方がないのだが。やはり寂しい。いい年して、まだ子供だなぁなんて考え笑った。
『あっそ…』少し不機嫌になりながら、美味しいもなにも言わず食べ始める。不味いわけではなく、むしろ美味しい。だが、気に食わないのだ。俺が寝ている間は知らないが、カルデラはご飯を食べてるいだろか?いや、恐らく食べていないだろう。カルデラは俺に何を隠している?気に入らない。
『…別に。ごちそうさま』ケーキ、要らないから。そう言い残し椅子から立ち上がると、そのまま自室に戻る。長いため息をついたあと、ベッドに倒れこむ。苛々する。このままベッドで寝てしまえば明日の会議に遅れてしまう。暇だな。何するか。後で散歩でもしようか。暇過ぎると寝てしまうし。大きく欠伸をして起き上がった。
『…』暫くして自室を出て、近くの者にカルデラに無理して庭の手入れをしなくていい、と伝えてくれと頼み自分は外に出る。暑い…。でもたまには出ないと寝てばかりいるから酷く体が鈍ってしまう。目の端で彼を見たあと一人で散歩に出た。変なのに会わないと良いけど。貴族の奴とか。変態とか。いや、変態なら家にもいるか。なんて考えながらのんびり歩く。
『…』公園の前を通った。元気な子供たちははしゃぎまくって、見ているだけで疲れてくる。ふと、アイスクリーム屋が目に入った。お金は多少持っていたのでチョコ味のアイスクリームを買って、ベンチに腰を下ろす。やっぱりケーキ食べとけば良かった。なんて思いながら、のんびりアイスクリームを食べた。普段出かける時は、カルデラを連れていたが今日は連れていないとなると、非常に静かで悪くない。今日もだが一人で長居するのは良くないが。
暫くして食べ終わり、再び歩き始める。ここら辺って何あったっけ?何時も車だし覚えて無いからな。帰れるが凄いうろうろしそうな気がする。『誰か連れてけば良かった…』そう後悔しながらものんびり川沿いを歩いた。明日、行きたくねぇな…。パーティーが特に嫌だ。終わったらすぐ帰ろう。あんな人の吹き溜まりみたいなところにいたら気持ち悪くなる。
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