γεεννα
メッセージ一覧
垢変 (プロフ) [2018年10月13日 20時] 28番目の返信 [違反報告・ブロック]今日はやけに彼との距離が一段と近いのは気のせいだろうか。
『愛してる』だなんて、思ってもないのによく口に出来るなとそんな冷めたことを考えてしまうのは、今の彼を見ているとそう見てとれてしまうから。
飄々としていつも余裕たっぷりの瞬。自分とは違い自信家で何事もやりこなすのに、自分はというとやってみるものの失敗がよく続くし、要領だっていいわけではない。唯一続いているカフェでのバイトだって今では慣れたものの、はじめはなれないことだらけだったのだ。
「嬉しいよ …でもその言葉は、本気で好きなやつに言うべきだよ」
愛してる なんて簡単に口にしてほしくない。好きだからこそ、偽りのその言葉が嫌なのだろう。彼をねらう女の子なんてごまんといて、その中にはもちろん彼と遊んだ女の子も多いだろう。
自分にとって彼は 幼馴染み以上
彼にとって自分は 幼馴染み
ずっと一緒だからこそ言葉の嘘や真実なんて見分けがつく、だけれど一瞬彼からの偽りのその言葉を受け入れたくなった。
受け入れれば、幸せになれるから。だけど、偽りで手に入れた幸せなんて偽りにすぎない
「瞬 今日お泊まりするか 久しぶりに」
幸いにも明日は休日。夜更かしなんてするなら今日か明日くらいしか出来ないし、なんだか離れたくなかったのかもしれない。年頃の男が二人でお泊まりだなんて早々しないだろうけど、お泊まりだって中学まではしていたこと。高校になってからはしなくなったから、なんだか緊張するものでもあった
お前さん (プロフ) [2018年10月14日 17時] 30番目の返信 [違反報告・ブロック]「…君なあ、…『愛してる』なんて言う男の家に泊まることが、どう言うことか解っているのか?」
僕は、しっかりと問い掛ける。勿論、『そんなこと』をするつもりは…陽向を、汚すつもりはない。
しかし陽向は、自分が魅力的であると言う事実をあまりにも知らなさすぎる。
その無防備さが、僕にだけ向けられているのであれば、どれだけ良いだろうか。しかし、陽向は誰に対しても無防備だ。
ああ、その無防備さが、純粋さが、どれほど僕を苦しめているか、陽向は知らないのだろう。
ふと嗜虐心が湧き、目の前の首筋に歯を立てた。驚いたのか、陽向の背がびくりと震える。僕は抵抗すら許す気はなく、陽向を抱き込んだまま首筋の皮膚を吸い、甘噛みを繰り返した。
どちらも痛くない程度に加減したつもりだったが、僕が満足する頃には陽向の首筋には歯型の痣とキスマークがくっきりといくつか出来ていて、僕はそれに満足し、くすりと笑った。
今の陽向は誰がどう見ても、『汚された後』だ。
実際には陽向は未だ汚れを知らない。…しかし、汚れた行為の痕跡とされるものが今、陽向の首筋には並んでいる。それが酷くアンバランスで、くらくらするくらいに興奮した。
「…どう言うことか、解っただろう?これからは、ちゃんと危機感を持って人に接した方がいい。…特に、僕には」
最後の言葉は、本当に最後の注意勧告のつもりだった。これ以上、踏み込んでくれるな。これ以上、僕を受け入れようとしないでくれ…という。
垢変 (プロフ) [2018年10月14日 18時] 31番目の返信 [違反報告・ブロック]何が起こっているのだろうか、今日は本当に彼に翻弄されっぱなしだ。お泊まりの案を持ちかけると案の定彼に どういうことか解って言っているのか と問われてしまった。どうにもこうにも、自分には全然そういうつもりもないし、彼もきっといつもの遊び半分なのだろうと思っていた。思っていたのが災難だったのだろうか、離れたはずの彼の腕の中に逆戻りしてしまい、そして気がつけば首筋に痛みが走っていた。激痛という訳ではなくて、例えるのであれば針や安全ピンなどの針の部分がチクッと刺さったような、そんな痛み。驚いてしまって、ビクッと背中を震わせてしまいこのままでは危ないと直感で感じたために抵抗をしたがそれさえも抑え込められてしまい、彼のなすがまま。
だけど、これだけのことをされても嫌ではない、という気持ちが勝っていたのだ。
「瞬にならなにされても別にいいよ」
腕は腰に回されたままだったが少し距離が出来ていて見上げてそんなことを言う。確かに、彼からすれば自分は汚れを知らない奴だろう。年頃だからまわりでもそういう話が出ないとは限らないが、自分はそういった類の経験なんてしたことが無い。それに比べて彼は、きっともう何十回と経験しているだろうに。年下の彼の方が経験があると思うとなんだか悔しいけれど、それはそれで悔しがっても何も変わらないだろう。
「俺、瞬のこと大事だし、好きだからさ」
首筋はまだジンジンと熱を持っている。先程のことが夢でなかったと言うことが突きつけられて居るようだけれど嫌ではないしこういうことをされたからと言って、嫌いになる訳でもなかったのだ。だから、そっと自分の首筋、歯型がついた場所を触ってそう言った。
お前さん (プロフ) [2018年6月17日 12時] 22番目の返信 [違反報告・ブロック]距離を詰められ思わず反射的に視線を彼女に向け直すと、再度視線が合ってしまった。近距離では尚更目を合わせられず視線を下に逸らすと、彼女の豊満な胸にそれがぶち当たってしまう。
見ては失礼だとその部分からも瞳を逸らし目を細め、今見た光景をなんとか頭から消し去ろうと躍起になりつつ、彼女の問い掛けに答える。
「別に…嫌いじゃないですけど」
会話が下手すぎる。
自らのあまりにも素っ気ない言葉に、じわじわと羞恥心と焦りが押し寄せ、泣きたくなって来る。何か、何か付け足さなければ、とんでもなく無愛想な奴だと思われてしまう。そうしたら嫌われてしまうかもしれない。それは嫌だ。
心の内で焦りつつ、ぱっと思い浮かんだ言葉をそのまま口に出した。
「…胸、大きいですね」
………頼むから、誰か俺を殺してくれ。
お前さん (プロフ) [2018年6月17日 18時] 24番目の返信 [違反報告・ブロック]「うっ…あっ…その、ごめんなさ、そんなこと言うつもりじゃ……なんで俺…ほんと、ごめん…」
しどろもどろになりつつ掠れた声で謝罪を重ねる。帰ったら死のう。死ぬべきだ。死にたい。死ななきゃ。
自分の顔から血の気が引いて行き青くなるのが自分自身で解った。取り敢えずその場で頭を下げようと目を瞑った瞬間、返って来た言葉に思考と身体が止まる。
一瞬の間を置き彼女の言葉の意味を理解した瞬間、耳がかっと熱を持つ。先ほどとは正反対に、顔にも血が巡り赤くなるのが自分で理解出来る。理解出来てしまうことによって余計に恥ずかしくなる悪循環に追い込まれ、その場から逃げ出したい衝動に苛まれる。おまけに目も回って来た。
「なっ…なんっ…おたく…、なん……ってこと」
取り敢えず落ち着こうと、身体の熱を冷まそうと深呼吸をするが、焼け石に水である。自らの心臓の鼓動が耳まで届き、頼むから止まってくれとすら思った。
「…おっ…俺が言えたことじゃないけどっ…!そう言うの、ほんと、駄目だって…!!そう言うこと他の奴に言って本当にも…もまれ……でもしたらどうするんだよ!?嫌だろ!?」
言っていることがめちゃくちゃな自覚は有るが、心臓と同じく口も最早主人の手を離れていた。
「おたく凄い可愛いんだからさぁっ…!そんな事言ったら『じゃあ揉ませて下さい』って言う奴ばっかりだと思うけど!?もっと自分を大事にしろって!!」
どさくさに紛れて変なことを口走った気がするが、最早どうでも良い。一刻も早くこの場を離れたい、と言う思考で脳がいっぱいになる。帰りたい。帰って泣きたい。