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柴犬。のプロフィール | 発言 (柴犬。の最後の書き込み: 「もっち!!ごめん垢変...」 @友達おーいで(*^^*)の話題 [2020年4月5日 11時] )

メッセージ一覧

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柴犬。 (プロフ) [2020年3月12日 9時] [固定リンク] PCから [違反報告]

ピピッ……ピピッ……目覚ましの音で憐夢は起きた。
「ふわぁ~…」
あくびをし、目を擦りながら時計を見る。
「んっ…用意しよ。」
顔を洗い、服をきがえ、食事を済ませ、学校へ向かう支度を整えた。
いつも通り同じ時間に家を手出て、バス停へ向かった。

柴犬。 (プロフ) [2020年3月12日 9時] 1番目の返信 PCから [違反報告]

朝食のいい匂いが家中に満ちてきた頃、白藍星は目を覚ました。
睡眠で固まってしまった体を大きく伸ばしながら、寝ぼけ眼で制服に着替えて洗面所へ向かう。
「おはよう、ステル。眠そうだな」
「眠いよ……兄さんはいいよね、朝に強くって」
「お前の朝の弱さはマムに似たんだろうな。ほら、父さんがご飯作ってるからその寝癖直してから来い」
頭を小突きながら自分と同じ赤毛でエメラルドグリーンの瞳の兄はキッチンに向かった。
我が家では朝の弱い母に変わり父が一切の家事を熟す。
母に似て朝の弱い自分には見習いたくともできそうにない。
結局、顔を洗っても髪を結ってもイマイチ目の覚めないまま朝食取り、兄と共に学校へ向かった。

ラズ (プロフ) [2020年3月12日 10時] 2番目の返信 スマホ [違反報告]

バスに乗り、イヤホンを付けて音楽を聞いた。
窓の外を眺める。やはりこの時間帯はサラリーマンらしき人しか見当たらない。
すると、【ピロンッ】急にメールが送られてきた。
【お姉ちゃん、先家出たの?】
妹の憐奈からだ。
【あ、起こしてなかったっけ?】
【起こされてないっ!今日はお母さん達早朝出勤だから起こしてって言ったじゃん!】
【ごめんごめんっ!笑】
朝早々に妹に怒られたが、全く気にせずバスを降り、学校へ着く。

柴犬。 (プロフ) [2020年3月12日 10時] 3番目の返信 PCから [違反報告]

朝はなかなか頭が起きない星は、学校に行くまでの道のりを兄にへばりつきながら向かう。
そうすると半分寝ていても事故に遭うことなく学校に着けるのだ。
兄もそれを承知で、左手をポケットに入れ右手でスマホを触りながら黙って歩いてくれる。
星はその左手を抱きしめるようにギュッとくっつけばいいのである。
「雲(ウォルク)おはよ〜今日も今日とて弟腕にくっつけてんのな」
この状況は兄、雲の友人も知っていて、何も言わずにいてくれるのだ。
「放っておいたら電柱とキスするからな。ステル、学校着いたぞ。起きろ」
この兄の言葉でやっとこそ星は目を完全に覚ます。

ラズ (プロフ) [2020年3月12日 10時] 4番目の返信 スマホ [違反報告]

校門を潜ると、後方から声がした。
「あっ、宇井原ちゃんかな~?」
「憐夢相変わらず小さくて中学生かと思ったよ(笑)」
「小さくないっ!ムスッ」
憐夢はこんな風に毎日のようにからかわれてしまう。
だから周りの背の高い人を凝視してしまうことも暫しある。
「はいはい、宇井原ちゃんはノッポなんだよね~小さいとか言ってごめんね~」
そう言うと頭をクシャッと撫でてきた。
「なっ…馬鹿にしてるじゃん!」
そんな会話をしながら3人でクラスへ向かう。

柴犬。 (プロフ) [2020年3月12日 10時] 5番目の返信 PCから [違反報告]

白藍星の兄白藍雲は困っていた。
朝の弱い弟でも学校に着けばいつも起きていたからだ。
だが、今日はまだ足をふらふらとさせている。
さてどうしたものかと困っていると、前方に三人組の生徒を発見した。
確かステルと同じクラスのはずだ。
「なぁ君たち、ちょっといいかい」
校内でも目立つ兄弟が後輩に突然声をかけるのは気が引けたが、自分も教室に行きたいから背に腹は変えられぬ。
※物語を進める為兄がちょっと参加します

ラズ (プロフ) [2020年3月12日 11時] 6番目の返信 スマホ [違反報告]

「ひゃっ、、は、はい?」
突然、上級生から声をかけられ、憐夢の声は裏返った。
「えっ、何々?!」
「待ってあの人白藍雲先輩じゃない?!」
後ろで2人が会話していたが、気にせず事情を聞き返す。
「あっ、はい。良いですよ!えっと…どうしま、した?」
さすがの憐夢も上級生には気が引け、緊張して話しを聞いた。

柴犬。 (プロフ) [2020年3月12日 11時] 7番目の返信 PCから [違反報告]

左腕に絡ませるようにへばりついている弟を剥がし、星がかけていた鞄の紐を掴む。
「悪いけど、この愚弟教室まで引っ張っていってくれる?この鞄の手持ち部分引っ張ればいいから。俺生徒会の仕事行かないといけないんだ。君が嫌なら隣の子たちでもいいんだけど…」
小首を傾げながらダメかな?と言う白藍雲。
弟の星とはまた違うが、彼も優しめの男前といった顔と生徒会長という肩書で男女問わずモテる。
が、モテるのはハーフという珍しい顔つきだからだろうと兄弟共に考えている。
「ダメ…かな?」

ラズ (プロフ) [2020年3月12日 12時] 8番目の返信 スマホ [違反報告]

綺麗な顔立ちに少し見惚れたが、正気を取り戻し口を開いた。
「……いっ、いえ!良いですよ!」
そして白藍星を見るが、その身長のこともあり、大丈夫かと思考を巡らせた。
「えと…鞄…ですねっ!分かりました!」
2人は目をこれでもか…と言わんばかりに目を輝かせ、キャーキャー言っている。
憐夢も内心そんな感じだが、生徒会長からの使命だと考え、しっかりとした態度を保った。
「じゃあ責任持って鞄と星君を届けま、ますっ!」ビシッ
そう言い、敬礼のポーズをとった。

柴犬。 (プロフ) [2020年3月12日 12時] 9番目の返信 PCから [違反報告]

「ありがとう。引っ張ればそれにつられて勝手に歩くから。めんどくさくなったらその辺に転がしておいて」
手を振りながら廊下の向こうに消えていった。
だが、兄がいなくなり支えがなくなった星は、壁にもたれ掛かるがどうやら寝心地が悪かったようで僅かに目を開いた。
「ん……ここどこ……………?」
目を擦りながら「ウォルにいは……?」とつぶやく。
まだ寝ぼけているようで、兄さん呼びが壊れているようだ。
そしてやっとのことで目の前にいる人物に気が付いた。
「きみたち…確か同じクラスの…」

ラズ (プロフ) [2020年3月12日 13時] 10番目の返信 PCから [違反報告]
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