セジュンのボード
メッセージ一覧
．（↑からの続き）
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お店の定休日。買い物で街並みをブラブラしてるグクの視界に入る見覚えある人。パーカーのフードの隙間からちらりと見えたのは、....じみんさんだ。
カフェ以外で、しかも店員と客という立場以外で彼を見つめるのは初めてで思わず後をついて行ってしまう。するといつの間にか自分に並ぶように横を歩く男。顔を向ければそこにはテヒョン。
ｸﾞﾃ（（お前もか.....））
このまま家までついて行っちゃう？耳打ちしてくるテヒョン、躊躇い、それはまずいと返すぐく。
でもあの耳と尻尾の秘密分かるかもよ？特に根拠も確信もない説得だったけど一理あるかなと納得して頷く。通報されても言い訳できないなぁなんて思いながら。
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じみんちゃんが足を止めたのは自宅と思わしき場所、鍵がかかっていないのかそのまま入っていくじみん。戸締りをしないということは家に誰かいる？ということは同居人がいる？？恋人？？焦るｸﾞﾃ。
少しのあいだそこで呆然とするぐて。
テテがはあ、と大きく溜息をはく。
残念だったな...
....諦めましょうか
敵軍同士が互いの肩をたたきあった戦友誕生の瞬間である←
帰ろうとした時、がちゃりと開くじみんの家のドア。
中から出てきたのは、じみんではなく
キムナムジュン店長.....！！？？！！？
思わず駆けつけ詰め寄るグテ。
どうしてここに！？
それはこっちのセリフなんだが.....
堪らず勝手に玄関にあがるグテ。なむじゅんの声も聞かず
「おいっ待て！いまリビングは.....！」
制止も間に合わずにリビングのドアを開ける。
ふたりの目に飛び込んできたのはふわふわとした3色の毛のかたまり。と、華奢な白い肌。
「「ジミンさん....！！！！？？？？？」
「えっ....！？！？」
大声を出し思考も体も静止する俺達に気付いて逆立つ毛並み。
だから言ったのに.....と入口で壁に手を付き顔を覆うなむじゅん。
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「じゃあ....なむじゅんさんとじみんさんは恋人同士じゃなくて、飼い主と飼い猫...？」
頷くなむじゅん。その隣で正座して大人しくしているじみんもこくりと首を縦に振る。
カフェを経営し始めた頃にお店の周りをうろつくようになった痩せた野良猫。撫でてやったりコンビニで買ってきたキャットフードをやっているうちに懐いた。それがじみんだという。名前もつけてしまって餌をやる立場になったうえ情もついてしまったので飼うことにしたと。一緒に過ごすうちにどういう訳だか人型になれるように。だけどまだ若い猫なだけあって警戒心が薄くたまに正体が出かけてしまう。かといって家にずっと留守番させるのは可哀想でカフェに通わせるようにしたとか。外出するときは服のフードや帽子を被っておくようにと。
「「そういうことだったのかあ.....」」
脱力するグテ。常連なのは自分が目当てなんじゃないかとちゃっかり思っていたりしたから落ち込みと同時に恥ずかしさも。顔を上げないグテの頭をぽんぽんと触るじみん。
「....ごめんなさい、黙ってて。もし僕の正体が知られてしまったら二人がもう僕とお喋りしてくれないんじゃないかって....ごめんなさい」
そんなわけないというグテに目を丸くしてから嬉しそうに微笑むじみん。
「ありがとう.....二人が煎れてくれるミルクコーヒー、カフェラテ、カフェモカ....どれも美味しくて大好きなんだ。....また行ってもいいかな？」
もじもじと恐る恐るそんなことを言うじみんが可愛すぎて悶絶する二人の答えは勿論イエス。
やれやれ、なんて言いながら近づいた3人の距離にすこし嬉しそうななむじゅん。
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それからジミンはカフェにいる時間が長くなった。そこの店員ふたりと前よりもたくさんお喋りをするようになったから。
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「店長、じみんさんを僕にください」
「はあ！？待ってそれなら俺が！！」
「ヒョン横入りしないでください！！」
ぎゃあぎゃあ騒ぐふたりはまた元通り。
「俺をあっと言わせるような良い男になったら考えてやる」
「「そんなあ〜......」」
成就への道はまだまだ遠いみたい。
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おわり
．
みたいな........（スクロールくっそ長くて邪魔でごめんなさい）
すぴやな (プロフ) [2018年8月17日 17時]
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